86回のレッスンで
基礎から英文法をマスター
Day 86
助動詞と完了形
今回は助動詞にhave+過去分詞が続いた用法についてふれていきます。
may、can't、mustに、have+過去分詞が続く用法についてふれていきます。(shouldについては前回の基礎からの英語学習Day85でふれています。)
1may have+過去分詞(「may」の応用)
「may have+過去分詞」は、「~をしたかもしれない」という意味です。これは、過去のことに対しての「推測」を表します。
She may have forgotten about it.(彼女は忘れたのかもしれない。)
He may have read my diary already.
(彼はすでに私の日記を読んでしまっただろう。)
前回の基礎からの英語学習Day85でふれた「should have+過去分詞」も同じ意味で使うことができますが、「推測」の意味では、この「may have+過去分詞」のほうを使い、「should have+過去分詞」は「後悔」や「非難」を表す場合に使います。
このように、「may have+過去分詞」は過去のことに対しての「推測」なので、次のように「possible」を使って表すことができます。
It is possible that she forgot about it.
「that」の後は過去形になっていることに注意してください。
また、その前は現在形になります。
She may have forgotten about it.(彼女は忘れたのかもしれない。)
He may have read my diary already.
(彼はすでに私の日記を読んでしまっただろう。)
前回の基礎からの英語学習Day85でふれた「should have+過去分詞」も同じ意味で使うことができますが、「推測」の意味では、この「may have+過去分詞」のほうを使い、「should have+過去分詞」は「後悔」や「非難」を表す場合に使います。
「may」の代わりに「might」を使って、「might have」にしても同じ過去のことに対しての「推測」を表すことができます。可能性の意味は、より少ない意味になります。
また、見た目は仮定法過去完了になってしまいます。
She might have checked my phone logs.
このように、「may have+過去分詞」は過去のことに対しての「推測」なので、次のように「possible」を使って表すことができます。
It is possible that she forgot about it.
「that」の後は過去形になっていることに注意してください。
また、その前は現在形になります。
2can't have+過去分詞(「can」の応用)
「can't have+過去分詞」で、「~をしたはずがない」という意味になります。これは過去のことに対しての「推測」を表します。
この意味は上の「may have+過去分詞」と似ていますが、肯定の意味の場合は上の「may」を使います。そして否定の意味の場合は、この「can't」のほうを使います。
They can't have seen it.(彼らがそれを見たはずがない。)
Mary can't have told a lie.
(メアリーがうそをついたはずがない。)
「can't have+過去分詞」は、次のように「possible」を使って書き換えることができます。
It is not possible that they saw it.
「that」の後は過去形になります。そしてその前は現在形ですが、否定になっています。
この意味は上の「may have+過去分詞」と似ていますが、肯定の意味の場合は上の「may」を使います。そして否定の意味の場合は、この「can't」のほうを使います。
They can't have seen it.(彼らがそれを見たはずがない。)
Mary can't have told a lie.
(メアリーがうそをついたはずがない。)
「can't have+過去分詞」は、次のように「possible」を使って書き換えることができます。
It is not possible that they saw it.
「that」の後は過去形になります。そしてその前は現在形ですが、否定になっています。

3must have+過去分詞(「must」の応用)
「must have+過去分詞」で、「~だったにちがいない」という意味になります。
これは過去のことに対しての「推測」を表すことができます。
しかし推測の意味でも、「~にちがいない」というように「断定」をすることになります。断定をするところから、「1」の「may have+過去分詞」よりも強い意味になります。
She must have dreamed.(彼女は夢を見たに違いない。)
They must have been pleased.(彼らは喜んだことだろう。)
「must have+過去分詞」は、次のように書き換えることができます。
この場合「断定」を意味するので「may」や「can」とは異なり、「possible」ではなく「certain」のほうを使います。
It is certain that she dreamed.
「that」の後はこれまでと同様に過去形になります。その前は現在形ですが、「certain」が使われています。
これは過去のことに対しての「推測」を表すことができます。
しかし推測の意味でも、「~にちがいない」というように「断定」をすることになります。断定をするところから、「1」の「may have+過去分詞」よりも強い意味になります。
She must have dreamed.(彼女は夢を見たに違いない。)
They must have been pleased.(彼らは喜んだことだろう。)
否定にする場合は「can't have+過去分詞」を使います。
「must have+過去分詞」は、次のように書き換えることができます。
この場合「断定」を意味するので「may」や「can」とは異なり、「possible」ではなく「certain」のほうを使います。
It is certain that she dreamed.
「that」の後はこれまでと同様に過去形になります。その前は現在形ですが、「certain」が使われています。
レッスンの確認問題
ワンランク上の練習問題
「基礎からの英語学習」のレッスンはこれで終わりになります。
これまで本当にお疲れ様でした。
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少しだけ踏み込んだ英語学習へ → 英文法の発展的学習
英語学習の参考として → 英語学習の豆知識
