86回のレッスンで
基礎から英文法をマスター
Day 45
代名詞の基本myself
今回も代名詞についてふれていきます。基本の続きです。
myselfなどの再帰代名詞について見ていきます。
1「myself」(私自身)
このように「~自身」という意味の代名詞もあります。
この代名詞の作り方は、次のように所有を表す語句や、目的語として使う語句に対して、単数には「self」、複数には「selves」を語尾につけて作ります。
I → myself(私自身)
we → ourselves(私達自身)
you → yourself(あなた自身)またはyourselves(あなた達自身)
she → herself(彼女自身)
he → himself(彼自身)
they → themselves(彼ら自身)
it → itself(それ自身)またはthemselves(それら自身)
このような代名詞を「再帰代名詞」といいます。
所有を表す「my」や、目的語として使う「him」の語尾に「self」がつきますが、もともとは全て目的語として使う語についていました。つまり「myself」はもともと「me self」でした。
それが歴史的な流れから現在では「himself」と「themselves」が取り残されて、他は皆所有をあらわす語に「self」がつくようになっています。
She is looking at herself in the mirror.
(彼女は鏡で彼女自身を見ています。)
I hurt myself.(私はけがをしました。)
[hurt = けがをさせる(過去形と過去分詞は原形と同じ形です。)]
talk to oneself は、「独り言をいう」という意味です。
He was talking to himself.(彼は独り言をいっていた。)
再帰代名詞の前に「by」を置くと、「1人で」というように「alone」と同じ意味になります。
I went to the theater by myself.(私は1人で映画を見に行きました。)
I ate breakfast by myself.(私は1人で朝食をとりました。)
「by」の代わりに「for」を置くと、「自分の力で」という意味になります。
またこれには「自分のために」という意味も含まれます。
Look into it for yourself.(自分で調べなさい。)
2強調のための「myself」
たとえば I saw it. 「私はそれを見た。」の「I」に、「myself」を続けて I myself saw it. にすると「私自身がそれを見ました。」という意味になります。
強調の再帰代名詞を置く位置は、口語において、誤解を与えるようでなければ自由です。(したがって、たとえ無くても文としては成立します。)
I saw it myself.
次は主語ではなくて目的語を強調した例です。
He likes coffee itself.(彼はコーヒーそのものが好きです。)
再帰代名詞で所有を表す語句を強調することはできません。強調したい場合は、再帰代名詞の代わりに「own」を使うことができます。たとえば次の例を見てください。
This is my cellular phone.(これは私の携帯電話です。)
上の例に「own」を加えると、次のようになります。
This is my own cellular phone.
(これは私自身の携帯電話です。)
(「mine」などの「所有代名詞」については基礎からの英語学習Day15を参照。)

今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。