86回のレッスンで
基礎から英文法をマスター
Day 40
場所の前置詞overとunder、aboveとbelow
今回も場所を表すのに使われる前置詞についてです。
前置詞のoverとunder、aboveとbelowについて見ていきます。
1「over」と「under」
また「それを覆うように~の上に」という意味も含まれます。
There is the bridge over the river.(川に橋がかかっています。)
The plane flew over the mountains.(飛行機は山の上を飛びました。)
She laid the cloth over the table.
(彼女はテーブルの上に「覆うように」布をかけました。)
She put her hands over her face.(彼女は手で顔を覆った。)
「over」と「on」の意味は似ていますが、「on」の意味である「ある面に接して」に対して、「over」には「ある面に接しないで」という意味が含まれています。
また、「over」は「~を覆うように」という意味も持っていますが、その意味では「on」の「ある面に接して」という意味に近いです。しかし「~を覆うように」という意味は、「over」だけにしかありません。
「under」には「~の下に(真下に)」や「ふもとに」という意味がありますので、たとえば「テーブルの下に何かがある」という場合に使うことができます。
A dog was sleeping under the table.(犬がテーブルの下で寝ていました。)
We were drinking under the cherry blossoms.
(私達は桜の下で飲んでいました。)
[cherry blossoms = 桜の花(a cherry tree = 桜の木)]
「~の下に」という意味から次のようにも使われます。
He wore a shirt under his jacket.(彼はジャケットの下にシャツを着た。)
[wore(過)- wear(現)- worn(過分) = 着る]
2「above」と「below」
「below」には、「より下に」や「真下に」という意味があります。
次は「above」の例です。
The plane flew above the clouds.(飛行機は雲よりもずっと上を飛んだ。)
The picture is above the fireplace.
(その写真は暖炉の上にかかっています。)
「above」には「over」の「真上に」という意味に対して、「真上も含めてもっと広く上の方」という意味があります。
しかし「over」の「覆う」の意味はありません。
次は「below」の例です。
The sun sank below the horizon.
(太陽は地平線の下に沈んだ。)
[sank(過)- sink(現)- sunk(過分) = 沈む;下がる]
The fireplace is below the picture.
(写真の下に暖炉があります。)
「below」には「under」の「真下に」という意味に対して、「真下も含めてもっと広く下の方」という意味があります。
場所を表す前置詞について、図にすると次のようになります。


on = 接した状態
over = 真上に(接しない)、覆って(接する)
under = 真下に(接しないが時に接する)
above = ~よりも上に(接しない)
below = ~よりも下に(接しない)
他に「beneath」にも「below」や「under」と同じ意味がありますが、文語的になります。

今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。
