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基礎から英文法をマスター
Day 62
比較prefer
今回はラテン語由来の比較について見ていきます。
preferとthanを用いた比較の使い方についてもみていきます。
1senior to、junior to(比較)
major(大きい方の)
minor(小さい方の)
superior(すぐれた)
inferior(劣った)
prior(前の)
posterior(後ろの)
He is five years senior to me.
(彼は私よりも5歳年上です。)
She is junior to me.(彼女は私よりも年下です。)
You are superior to me.(あなたは私よりも優れています。)
I am inferior to him.(私は彼よりも劣っています。)
The constitution is prior to all other laws.
(憲法は他の全ての法律に優先します。)
このようなラテン語の比較級は、語尾が「or」になっているのが特徴です。

2「prefer」(~のほうを好む)と「rather than」(むしろ~だ)
比較の意味を含んでいるので、同じ「好む」という意味の動詞「like」とは感じが違います。そして比較をする場合は、上の「1」と同じで「to」を使います。(「1」は比較級ですが、ここで説明をする「prefer」は動詞の違いがあります。)


I prefer tea to coffee.(私はコーヒーよりもお茶のほうが好きです。)
I prefer a fountain pen to a ball-point pen.
(ボールペンよりも万年筆が好きです。)
「prefer」の形容詞は「preferable」ですが、これに「to」を続けて比較の文を作ることができます。
Poverty is preferable to solitude.
(孤独よりは貧乏のほうがいい。)
また、上の文は比較の対象に「名詞」だけを置いていますが、「動詞」を置くこともできます。その場合は「to+動詞の原形(to不定詞)」を「prefer」に続けます。
しかし、2つ目の「to」には、そのまま動詞を続けることができません。後の「to」にも動詞を続けるためには、「rather than」を「to」の前に加えます。


I prefer to stay here rather than to go there.
(そこに行くよりもここにいたい。)
I prefer to watch TV rather than to study.
(勉強をするよりもテレビを見たい。)
× I prefer to stay here to go there.
○ I prefer to stay here rather than to go there.
2つ目の「to」に動詞を続けられないのは、その「to」が前置詞だからです。
また、「rather than」を「to」の前に置くと、その「to」は省略することができます。
ところで、この「rather than」は<A rather than B>という型で、「BよりもむしろA」というように「選択」や「修正」の意味で使うことができます。
He is a teacher rather than a scholar.
(彼は学者というよりは教師だ。)
It rained rather than snowed.(雪というよりは雨が降っていた。)
AとBには同じ種類のものをおきます。Aが名詞ならばBも名詞にします。そしてAが動詞ならばBも動詞にします。
上の例でも、1つ目の例の「a teacher」と「a scholar」は名詞です。そして2つ目の例の「rained」と「snowed」は動詞です。
(副詞としての「rather」は基礎からの英語学習Day33を参照してください。
また「むしろ~をしたい」という意味の「I'd rather ~ than」については、基礎からの英語学習Day85を参照してください。)
She is pretty rather than beautiful.
(彼女は綺麗というよりもかわいらしいです。)
これを書き換えると、次のようにできます。
She is more pretty than beautiful.
また「pretty」には比較級の「prettier」がありますが、ここではそれを使わずに「more」を使っています。それは、同一の人や物の、2つの性質や状態を比較する場合は、語尾に「er」のつく語であっても「more」を使うのが普通だからです。

prefer の比較について
問題数:4問
選択式問題の解説

rather than の使い方について
問題数:3問
選択式問題の解説
今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。
