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基礎から英文法をマスター
Day 31
時の副詞
今回は時の意味を表す副詞についてです。
stillとyet、already、そしてagoについてふれていきます。
1「still」と「yet」(まだ:時の副詞1)
どちらも「まだ」という意味があります。この意味の場合、「still」は肯定文と肯定の疑問文で使いますが、「yet」は否定文と否定の疑問文で使います。
また「yet」を使うときは、普通は文末におきます。
「still」は「あることが予想以上に続いている」ことを意味に含みます。
それに対して「yet」は、話し手が出来事について「期待していることがまだ起きていない」ことを意味に含みます。
次は「still」の例です。
He is still angry.(彼はまだ怒っています。)
It is still raining.(雨はまだ降り続いています。)
Is she still here?(彼女はまだここにいますか。)
次は「yet」の例です。
He hasn't finished his homework yet.(彼はまだ宿題を終えていません。)
Don't go yet.(まだ行くな。)
I haven't read it yet.(私はまだそれを読んでいません。)
「still」は肯定文と肯定の疑問文で使うのが普通ですが、もしも否定文で使う場合は否定語よりも前におきます。
その場合、あえて「still」を使うことから否定の状態を強調する文になります。
たとえば、①Ann still hasn't arrived. と②Ann hasn't arrived yet. はどちらも「アンはまだ到着していません。」という意味ですが、①は「まだ到着していない」ことへの話し手のいらだち、②には「到着する」ことへの期待が含まれています。
また「yet」を使うときは、普通は文末におきます。
「still」は「あることが予想以上に続いている」ことを意味に含みます。
それに対して「yet」は、話し手が出来事について「期待していることがまだ起きていない」ことを意味に含みます。
次は「still」の例です。
He is still angry.(彼はまだ怒っています。)
It is still raining.(雨はまだ降り続いています。)
Is she still here?(彼女はまだここにいますか。)
「still」には、名詞を修飾する形容詞で、「静かな」という意味もあります。
Still waters run deep.は「物静かな人は考えが深い。」という意味のことわざです。
次は「yet」の例です。
He hasn't finished his homework yet.(彼はまだ宿題を終えていません。)
Don't go yet.(まだ行くな。)
I haven't read it yet.(私はまだそれを読んでいません。)
「yet」は肯定文でも「まだ」という意味で使えますが、肯定文では「still」のほうを使うのが普通です。
「still」は肯定文と肯定の疑問文で使うのが普通ですが、もしも否定文で使う場合は否定語よりも前におきます。
その場合、あえて「still」を使うことから否定の状態を強調する文になります。
たとえば、①Ann still hasn't arrived. と②Ann hasn't arrived yet. はどちらも「アンはまだ到着していません。」という意味ですが、①は「まだ到着していない」ことへの話し手のいらだち、②には「到着する」ことへの期待が含まれています。
2「already」と「yet」(もう:時の副詞2)
「already」は「もう」や「すでに」というように、予想以上に早く済んだことを意味に含みます。そして普通は肯定文で使います。
しかし肯定の疑問文では、「already」ではなくて「yet」のほうを使うのが普通です。この場合の「yet」には「まだ」ではなくて、「もう」という意味があります。これは「yet」のもう1つの使い方になります。
She is already there.(彼女はすでにそこにいます。)
I have already seen her.(私はすでに彼女に会いました。)
Is it raining yet?(雨はもう降っていますか。)
Are you ready yet?(もう準備はできましたか。)
次は「still」と「yet」、「already」が、普通に使われるときの区別です。
しかし肯定の疑問文では、「already」ではなくて「yet」のほうを使うのが普通です。この場合の「yet」には「まだ」ではなくて、「もう」という意味があります。これは「yet」のもう1つの使い方になります。
She is already there.(彼女はすでにそこにいます。)
I have already seen her.(私はすでに彼女に会いました。)
Is it raining yet?(雨はもう降っていますか。)
Are you ready yet?(もう準備はできましたか。)
「already」を否定文と疑問文で使うこともできます。その場合、あえて使うことから意外や驚きの気持ちを含みます。
Is she back already?(彼女はもう帰ってきているのですか。)
次は「still」と「yet」、「already」が、普通に使われるときの区別です。



3「ago」(~前:時の副詞3)
「ago」は「(今から)~前」という意味で、文末において使います。「時」を表す語句を前において、セットとして使います。
これははっきりとした過去の時点を指すことになるので、過去形の文で使うことになります。次の3つの例も全て過去形の文になります。
My father died ten years ago.(私の父は10年前に亡くなりました。)
She started her job three years ago.(彼女は3年前に仕事を始めました。)
He arrived in Hakodate two days ago.(彼は2日前に函館に到着しました。)
下線は時をあらわす語で、その後に「ago」を続けます。これで1セットの副詞です。
これははっきりとした過去の時点を指すことになるので、過去形の文で使うことになります。次の3つの例も全て過去形の文になります。
My father died ten years ago.(私の父は10年前に亡くなりました。)
She started her job three years ago.(彼女は3年前に仕事を始めました。)
He arrived in Hakodate two days ago.(彼は2日前に函館に到着しました。)
下線は時をあらわす語で、その後に「ago」を続けます。これで1セットの副詞です。
「ago」とは反対の意味で「in」があります。これは「(今から)~後」というように未来の意味になりますが、「ago」とは異なり、時を表す語句は「in」の後に置きます。それはこの「in」が、前置詞(経過の前置詞「in」といいます。)だからです。
He will be back in a few days.
(彼は2,3日したら帰ってきます。)
I will phone you in two hours.
(私は2時間後にあなたに電話をします。)
レッスンの確認問題
このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。

still とyet について
問題数:8問
選択式問題の解説

already とyet について
問題数:5問
選択式問題の解説

ago の使い方について
問題数:3問
選択式問題の解説

still とyet について
問題数:8問
選択式問題の解説

already とyet について
問題数:5問
選択式問題の解説

ago の使い方について
問題数:3問
選択式問題の解説
ワンランク上の練習問題
今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。
