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基礎から英文法をマスター
Day 72
使役動詞letとmake
今回は使役動詞についてです。
letとmakeを使う使役の用法についてふれていきます。
1「let」の使役
型は<let+目的語+原形不定詞(動詞の原形)>で、「let」の後に目的語(この場合は普通「人」をおきます。)を続けてから、原形不定詞(変化させない動詞の形)を続けます。これで「(目的語)に(原形不定詞)をさせる」という意味になります。
I'll let him do so.(私は彼にそれをさせます。)
I'll let you know when I get home.
(私が家に着いたら、あなたに知らせます。)
He doesn't let her drive.(彼は彼女に運転をさせません。)


「's」のついた「let's」は「let us」を短縮したものです。これは勧誘を表します。後に動詞の原形を続けて使いますが、使役の「let」とは違います。区別する必要があります。
Let's play golf.(ゴルフをしましょう。)
Let's go for a drive.(ドライブに行きましょう。)
使役として使う場合は、次のようになります。
Let us know if you pass the exam.
(試験に合格したら知らせてください。)
2「make」の使役
She made her sister clean the room.
(彼女は妹に部屋の掃除をさせました。)
What made you think so?(何があなたにそう思わせたのですか。)
「let」には「本人の希望に応じて」や、「許して」という意味があります。しかし、「make」には「本人の意思には関係なく」や、「強制的に」という意味があります。
したがって「~をすることを許す」というように、強制の意味がないことを含む場合は「let」を使うことになります。
ところで、目的語の後に置かれる動詞(原形不定詞)の代わりに、「形容詞」を続けると「ある状態にさせる」という意味になります。
The news made me happy.
(そのニュースは私を楽しくさせました。)
Rumors about her rudeness made her angry.
(彼女の失礼さについてのうわさが彼女を怒らせました。)
目的語の後に「過去分詞」を続ける場合もありますが、特別で限られます。
I made myself understood in English.
(自分の考えを英語で通じさせた。)
また、受動態にする場合は「to」を加えて使います。たとえば次の例を見てください。
She made her sister clean the room.
(彼女は妹に部屋の掃除をさせました。)
上の例を受動態にすると、次のようになります。
Her sister was made to clean the room by her.
(彼女の妹は彼女によって部屋の掃除をさせられました。)
「1」で説明した「let」は、「make」と異なり受動態にすることができません。
もしもこの「let」を受動態にしたい場合は、「be allowed」や「be permitted」を代わりに使います。
She was not allowed to drive.
(彼女は運転をすることを許されなかった。)

今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。
