86回のレッスンで
基礎から英文法をマスター
Day 18
方法と程度のhow(疑問詞)
今回は疑問詞のhowを使った疑問文について見ていきます。方法や程度を聞く用法についてです。
1「How」
たとえば、How did you come?は「どうやって来ましたか。」という意味になります。
もしもDid you come?だけでは「来ましたか。」という意味だけで、来たかどうかのみを聞きます。
それに対して、「how」を加えた How did you come?は、「どうやって来ましたか。」というように、来た「方法」を聞くことになります。
次は「how」の疑問文になるまでの流れですが、答えがI came by bus.(私はバスで来ました。)だった場合、次のようになります。


How do you say it in English?(それは英語で何と言うのですか。)
How did she do it?(彼女はどのようにそれをしたのですか。)
How is your mother?(あなたの母はいかがですか。)
How was the weather in Hakodate yesterday?
(昨日函館の天気はどうでしたか。)
It was fine.(いい天気でしたよ。)
「how」が「どのような」という意味で、形容詞と副詞についてきくことができるのに対して、「what」は「何」という意味で、名詞について聞くという違いがあります。

2「How+形容詞・副詞」
上で、「how」は方法や具合の意味を持っていましたが、この「how」には「程度」の意味があります。またそこから、程度の意味をあらわす形容詞や副詞が使われます。
[How many = 数について聞きます]
How many chairs do you want in your class?
(教室にいくつのイスが必要ですか。)
I want ten chairs in my class.(私の教室にはイスが10脚必要です。)
[How much = 価格や量について聞きます]
How much did you pay for it?(それにいくら払ったのですか。)
I paid 2000 yen.(私は2000円払いました。)
[paid(過)- pay(現)= 払う]
[How far = 距離について聞きます]
How far is it to the hotel?(ホテルまで距離はどのくらいですか。)
It is about three kilometers.(3キロぐらいです。)
[How long = 時間の長さについて聞きます]
How long does it take to get there?
(そこへ着くのにどのくらいかかりますか。)
It takes two hours.(2時間かかります。)
上のHow long does it take to get there?は、目的地までの時間などを聞くのに便利な表現です。
この文の考え方を詳しくふれてみます。
まず答えのIt takes two hours.ですが、これを疑問文にしてさらに「How long」を文頭に置きます。
It takes two hours.
↓
Does it take two hours?
↓
How long does it take?
そして「そこへ着く」という意味の「to get there」を後ろに続けて文ができます。
また、応用として「to get there」の部分を「to get driver's license」にすると、次のようになります。
How long does it take to get driver's license?
(免許証を取得するのにどのくらいかかりますか。)
さらに、次のような文にすることもできます。
How long does it take to be a doctor?
(医者になるのにどのくらいかかりますか。)
次は、その他の「How+形容詞・副詞」の例です。
How tall = 背の高さ
How high = 高さ
How wide = 幅
How thick = 厚さ
How often = 頻度
How old = 年齢
How many times = 回数
上の「How many times」への答えは回数になりますが、答え方は次のようになります。
How many times do you go to the movies?
(あなたは何回映画を見に行きますか。)
I go to the movies five times a year.
(年に5回映画を見に行きます。)
「a year」の「a」は、「per(~につき)」と同じ意味です。
回数は数詞に「time(s)」を続けて表すことができます。しかし1回については「once」、2回については「twice」と言うこともできます。
また「数回」の意味では「several times」、「多数」の意味では「many times」と言うこともできます。
英語学習の参考として、時間があるときに読んでみてください。
「How come」について(英文法の解説)

how の方法、具合、天候について
問題数:5問
選択式問題の解説

how の程度について
問題数:5問
選択式問題の解説

how+形容詞・副詞について
問題数:5問
選択式問題の解説
今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。
