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基礎から英文法をマスター
Day 21
形容詞の基本
形容詞は名詞の前に置くのが基本です。そしてその名詞について語句の意味の修飾をします。
今回はこの形容詞についての基本を見ていきます。人を主語にして感情等を表すことについてもふれていきます。
1形容詞の基本(基本その1)
たとえば、「a flower(花)」という名詞の前に「beautiful(美しい)」という形容詞を置くと「a beautiful flower(美しい花)」となります。(このとき「a」などの冠詞は形容詞の前に置きます。)
This is a beautiful flower.(これは美しい花です。)
His house has a beautiful garden.(彼の家には美しい庭があります。)
ところでThis is a beautiful flower.はThis flower is beautiful.「この花は美しい。」に書き換えることができます。
この「beautiful」は動詞の後において、主語について説明するための「補語」として使っています。
これも形容詞の基本的な使い方です。次はその例です。
The weather was fine yesterday.(昨日の天気はよかったです。)
My brother is poor at soccer.(私の弟はサッカーが下手です。)
[poor = 下手な;貧しい]
名詞を修飾することを「限定用法」、上のように単独で使って補語になるものを「叙述用法」といいます。(補語とは、動詞や目的語だけでは意味が通じない文に「補う語」のことをいいます。補語を必要とする代表的な動詞には、be動詞があります。)
また、目的語とは動詞が表すことの対象になるものをいいます。
2人を主語にする感情表現の形容詞(基本その2)
I am happy.(私は幸福です。)
I am busy.(私は忙しいです。)
You look tired.(あなたは疲れているように見えます。)
We feel happy.(私達は楽しさを感じています。)
次は人を主語にした動詞の後に使える形容詞の例です。
delighted(喜んで)
pleased(喜んで)
excited(興奮して)
surprised (驚いて)
sad(悲しい)
sick(病気で)

3人を主語にできない感情表現の形容詞(基本その3)
たとえば「interested」と「interesting」はどちらも「興味」の意味を持っている形容詞ですが、人に対しては「interested」を使います。「interesting」は、物事に対して使います。
I am interested in English.(私は英語に興味があります。)
The movie was interesting.(その映画は面白かった。)
次は人を主語にできない感情表現の形容詞の例です。
difficult(難しい)
hard (難しい)
pleasant(楽しい)
possible(可能)
easy(易しい)
important(重要な)
どの形容詞が人に対して使えるかの区別として、1つの目安は、その形容詞が受動態に使われる過去分詞に似ていることです。
たとえば、I was delighted. の「delighted」は、実際は形容詞なのですが、動詞の過去分詞に似ています。(受動態については基礎からの英語学習Day35を参照。)
間違いやすい形容詞の例として、「necessary」があります。
「necessary」は「必要な」や「なくてはならない」という意味です。
その意味から人に対して使えるように思えますが、実は使えない形容詞の例です。
たとえば「彼は本を読むことが必要です。」という文は次のようになります。
× He is necessary to read books.
○ It is necessary for him to read books.
限定用法(名詞修飾)と叙述用法(文の補語)で形容詞の意味が変わる場合があります。
たとえば「present」には限定用法で「現在の」という意味になりますが、叙述用法では「出席して」のように異なる意味があります。
My present address is Hakodate.(私の現住所は函館です。)
He was present at the meeting.
(彼はその会議に出席しました。)
英語学習の参考として、時間があるときに読んでみてください。
形容詞の限定用法と叙述用法について(英語学習の豆知識k-4a)

形容詞の基本(その1:限定用法と叙述用法)
問題数:5問
記述式問題の解説

形容詞の基本(その2:人を主語にして)
問題数:5問
記述式問題の解説
今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。
