86回のレッスンで
基礎から英文法をマスター
Day 56
時の接続詞while、until
今回は時の意味を表す接続詞についてです。
whileとuntilの使い方についてふれていきます。
1「while」(~をしている間)
She often ate meat while she was in Australia.
(彼女はオーストラリアにいた間はよく肉を食べていました。)
John came while you were away.(あなたがいない間にジョンが来ましたよ。)
I watched TV while I was having tea.
(私は紅茶を飲みながらテレビを見ました。)
「while」の後の動詞が動作を表す動詞の場合は、進行形にするのが普通です。
状態を表す場合(たとえばbe動詞を使ってShe was in Australia.)は、ある程度時間が継続していることを意味しています。これは「while」の意味に合うことになります。
それに対して動作を表す動詞は、そのままでは継続の意味を持たないので、「while」の意味に合いません。そこで、進行形にして継続を表すようにします。
上の I watched TV while I was having tea. の「while」の後は I had tea を進行形にしたものです。
また、この文は I watched TV while having tea. にもすることができます。これは「while」の後の I was が省略されたものです。このように「while」の前後の主語が同じ場合は、「while」の後の主語とbe動詞がよく省略されます。最初の例文も次のようになります。
She often ate meat while in Australia.(she was の省略です。)
「while」と同じ意味で「during」があります。そこで「while」は、「during」で書き換えることができます。しかし、「during」は接続詞ではなくて「前置詞」なので、「主語+動詞」ではなく「名詞」が後に置かれます。
次は「during」の例です。
I went to New Zealand during the summer vacation.
(夏休みの間、私はニュージーランドに行きました。)
I studied English during my stay in London.
(ロンドンに滞在している間、私は英語を勉強しました。)
「during」については、Day38の「3」でふれています。

2「until」(~をするまで)
たとえば Wait here until I come back. は「私が戻るまでここで待っていてください。」という意味です。この until I come back は、「私が戻るまで」時間が「継続」している意味を持っています。
「until」と同じ意味で「till」がありますが、全く同様にして使うことができます。
Leave things as they are until the police arrive.
(警察が到着するまでそれらはそのままにしてください。)
I will stay here until the snow stops.
(雪が降らなくなるまで私はここにいます。)
「until」には「~をするまで」という意味があるので、他の一方の動詞(主節の動詞のことです。上の例では「stay」になります。)は、継続を表す動詞を使います。
「until」は接続詞以外に、前置詞としても使うことができます。この場合「主語+動詞」ではなく、「名詞」が「until」の後に置かれます。
We'll put off launching a rocket until next month.
(来月までロケットの打ち上げを延期します。)
次は否定文の例です。
Ann didn't start to read a newspaper until she was ten.
(アンは10歳まで新聞を読むことをしなかった。)
否定文では、「start」のように継続を表さない動詞を使うことができます。それは否定文が動作を生じさせないことを意味するので、結局時間的継続とは関係がなくなるからです。
否定文で「until」を使うと、たとえば上の例は「アンは10歳になって初めて新聞を読み始めました。」という意味にすることもできます。
ところで「until」の後は、たとえ未来を表すことであっても、動詞は現在形にします。たとえば最初の文である Wait here until I come back. の「until」の後は、未来を表していることになるので、意味の上では I will come back. になります。
このことはこれまでふれてきた「before」などにも同じことが言えます。
それは時や条件をあらわす副詞節の動詞は、たとえ未来を表すことでも、「will」や「shall」を使わずに現在形で表すことになっているからです。(時や条件を表す副詞節とは、「時を表す接続詞+主語+動詞」や「「if+主語+動詞」のことです。)
これはもう一方の動詞(主節の動詞)を見ることで、未来のことを表しているのかがわかるからです。そこでさらに「will」などを使うと、文を長くするだけになってしまいます。
また、このような時を表す副詞節では、未来の意味でもだいぶ確定度の強い未来を意味することが多いです。そこから、「will」のような未来を表す助動詞よりも、より確定度の高い現在形を使うことにもなります。
このことは次回でふれる「if」の条件文についてもいえます。
今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。
