86回のレッスンで
基礎から英文法をマスター
Day 11
推量と許可のmayとmight(助動詞)
今回は推量と許可を表す助動詞mayの使い方についてふれていきます。
またmayの過去形mightについても見ていきます。
1「may」
型は<主語+may+動詞の原形>です。
否定形は「may not」になります。
次は推量と許可の意味別に示しています。
・<推量(可能性)の「may」>
I may go to the movies tomorrow.(明日映画を見に行くかもしれません。)
It may rain tomorrow.(明日は雨になるかもしれない。)
He may be wrong.(彼が間違っているかもしれない。)
She may not come to the party.(彼女はパーティーに来ないかもしれない。)
推量の確信度は「should」や「will」、「must」よりも低いです。
可能性の低さや自信のなさが意味の中に含まれます。
(参照:mayの推量についての詳細は、法助動詞(2.2.)。)
・<許可の「may」>
You may go now.(もう帰っていいよ。)
You may do as you like here.(ここでは好きなようにしていいですよ。)
You may not stay here.(ここにとどまってはいけません。)
この許可の「may」には、目上の人が許可を与えるという権威的な印象があります。
したがって会話では「can」のほうがよく使われています。この「can」の「許可」の意味については、Day12でふれていきます。
(参照:mayの許可については、法助動詞(2.1.)。)
2「may」の疑問形(許可を求める)
型は<May I+動詞の原形>で、主語と「may」の語順を逆にしています。
「May I」は固定していますが、その後に動詞を続けるだけです。
ところで、<Can I+動詞の原形>も許可を求めるのに使うことができます。
「May」のほうが相手を尊重する丁寧な言い方になります。それは「may」には権威的印象があるからです。「may」を疑問文で使うことによって、相手を目上と位置づける効果があります。
しかし堅苦しい言い方になるので、「Can」のほうがよく使われています。この「Can」についてはDay12でふれていきます。
May I come in?(中に入ってもいいですか。)
May I smoke?(タバコを吸ってもいいですか。)
(参照:mayの許可についての詳細は、法助動詞(2.1.)。)
「May I ~ ?」と「Shall I ~ ?」には、次のような違いがあります。
「May I ~ ?」 → 相手に「許可」を求めます。
「Shall I ~ ?」 → 相手に「提案」をします。
「May I ~ ?」に対する答えとして、Yes, you may. は権威的な印象を与えますので、Yes, you can. のほうがよく使われます。
また「may」を使って祈願をあらわすことがあります。
型は<May+主語+動詞の原形>で、「may」と主語の語順が変わります。しかしこれは文語的です。
May the new year bring you happiness!
(新年が良い年でありますように。)

3「may」の過去形「might」
そして許可の場合は、控え目な表現になります。しかし推量の意味以外には、あまり使われません。
また「might」過去形ですが、表すのは現在のことです。
She might be in London by now.
(彼女はもうロンドンに着いているかもしれない。)(推量)
He might take you for a girl.
(彼はあなたを女の子と間違うかもしれない。)(推量)
[take A for B = AをBだと思う]
「might」の推量は「may」よりも実現の可能性が低くなりますので、「(ひょっとして)~かもしれない」という意味が含まれます。しかし最近は、「may」と「might」の間にはあまり差がなくなっています。
また「may」は許可に、「might」は推量に使う傾向があります。
(参照:mightの詳細(mayとともに説明しています。)は、法助動詞(2以降)。)

推量のmay とbe going to について
問題数:7問
選択式問題の解説

許可のmay について
問題数:3問
選択式問題の解説

mayの推量と許可の表現について
問題数:5問
記述式問題の解説

may Iの許可とmightの推量の表現について
問題数:5問
記述式問題の解説
今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。
