86回のレッスンで
基礎から英文法をマスター
Day 33
程度の副詞almost、veryとmuch、rather
今回は程度の副詞の続きとしてalmost、veryとmuch、ratherについて見ていきます。
1「almost」と「nearly」(ほとんど)
Summer is almost over.(夏はほとんど終わりました。)
This is almost correct.(これは大体合っています。)
She is nearly blind.(彼女はほとんど目が見えません。)
We are nearly at the top of the mountain.
(私達はほとんど山の頂上です。)
「もう少しでバスに乗り遅れそうになった。」などのように、「~をしそうだったけれども、何とか間に合った」という表現をしたい場合は、「almost」や「nearly」で表すことができます。
たとえば I was late for school.「私は遅刻をしました。」は、「すでに遅刻をした」ことを意味しますが、「almost」を加えると I was almost late for school.「私はもう少しで遅刻するところでした。」になります。これは「結局何とか間に合った」という意味です。
直訳すると「私は学校にほとんど遅刻した。」になりますが、そこからぎりぎり遅刻をしなかったという意味になります。
2「very」と「much」(非常に)
「very」は形容詞と副詞を修飾し、「much」はおもに動詞を修飾します。(「much」は動詞の他に、基礎からの英語学習Day59からふれていく比較級や最上級も修飾することができます。)
次は「very」の例です。
I walked very carefully.(私はとても気をつけて歩きました。)
This textbook is very important.(この教科書はとても重要です。)
否定文で「very」を使うと、「さほどない」や「あまりない」という意味になります。
This book is not very important.
(この本はさほど重要ではありません。)
次は「much」の例です。
Do you see her much?(あなたは彼女とよく会いますか。)
I don't like tea much.(私はあまりお茶が好きではありません。)
上のように「much」は否定文と疑問文で使います。肯定文では使いません。
「very」を「much」の前に置くと、肯定文でも使うことができます。
I like tea very much.
また「much」を名詞の前に置いて使う、形容詞としての使い方は、Day23でふれています。

3「rather」について
そして、修飾する形容詞や副詞は、その意味から程度を表すものになります。
My hair is short.
(私の髪は短いです。)
↓
My hair is rather short.
(私の髪はやや短いです。)
上は「rather」を使うことによって、訳に変化がおきていることをあらわしています。
また、「rather」は肯定文で使うのが普通です。
次は「rather」を使った例です。
I'm rather tired.(私はかなり疲れました。)
It is rather cold today.(今日はやや寒いです。)
「rather」はその「必要以上」という意味から、「bad」や「tired」など好ましくない意味で使う場合の形容詞や副詞を修飾します。それに対して好ましい意味の「well」や「nice」などには、「fairly」を使います。
「short」や「thin」などどちらの意味でもない形容詞や副詞に対しては、「fairly」を使うと好ましい気持ち、「rather」を使うと好ましくない気持ちを意味に含むことになります。
たとえば、次の2つの文を比較してください。
①The English test was rather easy.
②The English test was fairly easy.
①は「英語の試験が思ったよりも簡単だった」というように、「やさしすぎた」という意味です。
それに対して②は「英語の試験が簡単で良い点が期待できる。」という意味の違いがあります。
今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。
