86回のレッスンで
基礎から英文法をマスター
Day 36
受動態の応用
今回は受動態の続きになります。
第4、第5文型の受動態と、助動詞の受動態について見ていきます。
1第4文型の受動態
前回のレッスンでは、「主語+動詞+目的語」の文から、受動態が作られる流れを説明しました。この「主語+動詞+目的語」とは、第3文型といわれる文型です。
受動態にできる動詞は「他動詞」であって、自動詞は普通できません。それは自動詞が目的語を必要としないからで、そのような文から目的語を主語にする受動態を作ることができないからです。
そこで自動詞で構成される第1文型と第2文型は受動態にできないことになります。
ここからは残りの第4文型と第5文型の受動態についてふれていきます。
第4文型は<主語+動詞+目的語1(間接目的語)+目的語2(直接目的語)>です。
たとえば次の例があります。
He gave his mother a carnation.(彼は母親にカーネーションを渡した。)
「his mother」が間接目的語で、「a carnation」が直接目的語になります。
この文を受動態にするには2通りあります。それは受動態にする目的語が2つあるからです。
①His mother was given a carnation by him.
(彼の母は彼からカーネーションを渡された。)
②A carnation was given his mother by him.
(カーネーションは彼から母に渡された。)
しかし英語では、①のように間接目的語(主に「人」)を主語にする受動態が一般的です。
間接目的語には主に「人」が入ることが多いです。そして、②のような直接目的語を主語にする受動態はあまり使われません。
もう1つ次の例を見てください。
I showed her my friend's picture.(私は彼女に友人の写真を見せた。)
上の例を受動態にすると次のようになります。
She was showed my friend's picture by me.
[「show」の過去分詞は「showed」と「shown」の2つがあります。]
受動態にできる動詞は「他動詞」であって、自動詞は普通できません。それは自動詞が目的語を必要としないからで、そのような文から目的語を主語にする受動態を作ることができないからです。
そこで自動詞で構成される第1文型と第2文型は受動態にできないことになります。
ここからは残りの第4文型と第5文型の受動態についてふれていきます。
文型については発展的学習英文法の発展的学習 1を参照してください。
第4文型は<主語+動詞+目的語1(間接目的語)+目的語2(直接目的語)>です。
たとえば次の例があります。
He gave his mother a carnation.(彼は母親にカーネーションを渡した。)
「his mother」が間接目的語で、「a carnation」が直接目的語になります。
この文を受動態にするには2通りあります。それは受動態にする目的語が2つあるからです。
①His mother was given a carnation by him.
(彼の母は彼からカーネーションを渡された。)
②A carnation was given his mother by him.
(カーネーションは彼から母に渡された。)
しかし英語では、①のように間接目的語(主に「人」)を主語にする受動態が一般的です。
間接目的語には主に「人」が入ることが多いです。そして、②のような直接目的語を主語にする受動態はあまり使われません。
もう1つ次の例を見てください。
I showed her my friend's picture.(私は彼女に友人の写真を見せた。)
上の例を受動態にすると次のようになります。
She was showed my friend's picture by me.
[「show」の過去分詞は「showed」と「shown」の2つがあります。]
「人」を主語にするのが一般的とはいえ、その「人」を主語にすることができない動詞もあります。
たとえば、She baked him a cake. は次のようになります。
○ A cake was baked for him.
× He was baked a cake.
He was baked a cake. は「彼は焼かれた」という意味になり、意味はこれだけでおかしいのですが、後の「a cake」は意味上宙に浮いてしまう形になります。
受動態を作る上で大切なことは、主語にできるのはどれかということではなくて、意味が通る文を考えることです。そうすると自然な受動態ができてきます。
2第5文型の受動態
第5文型は<主語+動詞+目的語+補語>です。たとえば次の例があります。
He called his child Ann.(彼は彼の子供にアンと名付けた。)
「his child」が目的語で、「Ann」が補語になります。
次はこれを受動態にした文です。
His child was called Ann by him.
(彼の子供は彼によってアンと名付けられた。)
ここで注意が必要なのは「Ann」を主語にした受動態ができないことです。それはこの「Ann」が目的語ではなく補語だからです。
次は無理に「Ann」を主語にした受動態の文です。
× Ann was called his child by him.
これでは文として成立していません。
He called his child Ann.(彼は彼の子供にアンと名付けた。)
「his child」が目的語で、「Ann」が補語になります。
次はこれを受動態にした文です。
His child was called Ann by him.
(彼の子供は彼によってアンと名付けられた。)
ここで注意が必要なのは「Ann」を主語にした受動態ができないことです。それはこの「Ann」が目的語ではなく補語だからです。
次は無理に「Ann」を主語にした受動態の文です。
× Ann was called his child by him.
これでは文として成立していません。
第5文型の補語は受動態と関係ありませんので、実際の作り方は前回でふれたような第3文型の受動態と同じになります。

3助動詞の受動態
ここで助動詞が使われている場合の受動態について見ていきます。
助動詞のある文を受動態にするには<助動詞+be(be動詞の原形)+過去分詞>の型にします。
つまり助動詞が「will」なら「will be+過去分詞」になり、「can」なら「can be+過去分詞」になります。
助動詞の後は動詞の原形がおかれますので、これまでの受動態と異なり、be動詞については全て「be」が使われることになります。
まずは、能動態の例です。
He will send her a New Year's card.
(彼は彼女に年賀状を送るつもりです。)
上の例を受動態にすると次にようになります。
She will be sent a New Year's card by him.
(彼女は彼から年賀状を送られるでしょう。)
「will」の後には「be」が置かれ、続く動詞は過去分詞になっています。
助動詞のある文を受動態にするには<助動詞+be(be動詞の原形)+過去分詞>の型にします。
つまり助動詞が「will」なら「will be+過去分詞」になり、「can」なら「can be+過去分詞」になります。
助動詞の後は動詞の原形がおかれますので、これまでの受動態と異なり、be動詞については全て「be」が使われることになります。
まずは、能動態の例です。
He will send her a New Year's card.
(彼は彼女に年賀状を送るつもりです。)
上の例を受動態にすると次にようになります。
She will be sent a New Year's card by him.
(彼女は彼から年賀状を送られるでしょう。)
「will」の後には「be」が置かれ、続く動詞は過去分詞になっています。
レッスンの確認問題
ワンランク上の練習問題
今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。
