86回のレッスンで
基礎から英文法をマスター
Day 26
十分な意味のenough(形容詞)
今回はenoughについてです。enoughには「十分な」という意味があります。
形容詞としてのenoughの他、副詞、代名詞としてのenoughの使い方についてふれていきます。
1「enough」(十分な)
「enough」には、「十分な」や「必要なだけの」という意味があります。名詞を修飾する形容詞の他にも副詞、代名詞としても使われます。
副詞と代名詞については今後ふれていきますが、ここでは形容詞と共に、それら3つについてふれていきます。
1<名詞の前の「enough」(形容詞として)>
名詞を修飾する場合は、名詞の前におきます。
可算名詞と不可算名詞のどちらにも使うことができます。可算名詞に使う場合は、その名詞を複数形にします。
She doesn't have enough money.(彼女は十分なお金を持っていなかった。)
I don't have enough eggs.(十分な卵がありません。)
上で「money」は不可算名詞なので形はそのままですが、「egg」は加算名詞なので、複数形の「eggs」になっています。
2<名詞以外(形容詞)の後ろの「enough」(副詞として)>
形容詞または副詞を修飾する場合は、それらの後ろに続けます。
He wanted to drive a car. But he was not old enough.
(彼は車を運転したかった。けれどもまだ運転できる年齢ではなかった。)
Does she become good enough at English?
(彼女は英語が十分上達しましたか。)
それぞれの「enough」は、「old」と「good」を修飾しています。
3<単独の「enough」(代名詞として)>
「enough」が代名詞として使われる場合です。
Would you like tea? No, thank you. I have had enough.
(紅茶はいかがですか。いいえ、ありがとう。私はもう十分いただきました。)
副詞と代名詞については今後ふれていきますが、ここでは形容詞と共に、それら3つについてふれていきます。
1<名詞の前の「enough」(形容詞として)>
名詞を修飾する場合は、名詞の前におきます。
可算名詞と不可算名詞のどちらにも使うことができます。可算名詞に使う場合は、その名詞を複数形にします。
She doesn't have enough money.(彼女は十分なお金を持っていなかった。)
I don't have enough eggs.(十分な卵がありません。)
上で「money」は不可算名詞なので形はそのままですが、「egg」は加算名詞なので、複数形の「eggs」になっています。
2<名詞以外(形容詞)の後ろの「enough」(副詞として)>
形容詞または副詞を修飾する場合は、それらの後ろに続けます。
He wanted to drive a car. But he was not old enough.
(彼は車を運転したかった。けれどもまだ運転できる年齢ではなかった。)
Does she become good enough at English?
(彼女は英語が十分上達しましたか。)
それぞれの「enough」は、「old」と「good」を修飾しています。
3<単独の「enough」(代名詞として)>
「enough」が代名詞として使われる場合です。
Would you like tea? No, thank you. I have had enough.
(紅茶はいかがですか。いいえ、ありがとう。私はもう十分いただきました。)

2「enough+to不定詞」(~をするのに十分な)
「to不定詞」を加えると「~をするのに十分な」というように、「to不定詞」以下でその原因などを表すことができます。
次は上と同じで3つに区別した例になります。(「to不定詞」とは、「to+動詞の原形」のことです。)
1<名詞の前の「enough」(形容詞として)>
I don't have enough money to buy a car.
(私は車を買うための十分なお金を持っていません。)
They don't have enough sense to realize their mistakes.
(彼らには誤りを悟るだけの十分な理解力がない。)
[realize=を悟る]
2<形容詞・副詞の後ろの「enough」(副詞として)>
He is rich enough to buy it.(彼はそれを買えるほどの金持ちだ。)
She is wise enough not to do such a thing.
(彼女にはそのようなことをしないだけの十分な分別があります。)
3<単独の「enough」(代名詞として)>
I made sandwiches. There is enough for us.
(サンドイッチを作りました。私達が食べるのに十分ありますよ。)
ところで、「to不定詞」のかわりに「for+名詞」を使うこともできます。そうすると、「~のために必要な」という意味になります。
Do you have enough time for breakfast?
(朝食のための十分な時間がありますか。)
A used PC is good enough for me.(中古パソコンで私には十分です。)
Is it large enough for you?(その大きさであなたには十分ですか。)
次は上と同じで3つに区別した例になります。(「to不定詞」とは、「to+動詞の原形」のことです。)
1<名詞の前の「enough」(形容詞として)>
I don't have enough money to buy a car.
(私は車を買うための十分なお金を持っていません。)
They don't have enough sense to realize their mistakes.
(彼らには誤りを悟るだけの十分な理解力がない。)
[realize=を悟る]
2<形容詞・副詞の後ろの「enough」(副詞として)>
He is rich enough to buy it.(彼はそれを買えるほどの金持ちだ。)
She is wise enough not to do such a thing.
(彼女にはそのようなことをしないだけの十分な分別があります。)
上の「such」は「そのような」という意味です。
「some」、「any」、「all」や数詞を一緒に使うときは、それらを「such」の前におきます。
しかし普通の形容詞と違い、「a(an)」の冠詞だけは後に続けます。冠詞でも「the」については使うことができません。
such a beautiful flower(そのような美しい花)
one such guest(そのような1人のゲスト)
such houses(そのような家々)
3<単独の「enough」(代名詞として)>
I made sandwiches. There is enough for us.
(サンドイッチを作りました。私達が食べるのに十分ありますよ。)
She was kind enough to show me the way to the station. は、これまでの「enough」の意味から「~に十分な」とは訳しづらい文です。実は、そのような意味では訳しません。
これは「主語+be動詞+kind enough+to不定詞」の文で、このときの「kind enough」は「親切にも」という意味になります。そして「彼女は親切にも駅までの道を私に教えてくれました。」という意味になります。
ところで、「to不定詞」のかわりに「for+名詞」を使うこともできます。そうすると、「~のために必要な」という意味になります。
Do you have enough time for breakfast?
(朝食のための十分な時間がありますか。)
A used PC is good enough for me.(中古パソコンで私には十分です。)
Is it large enough for you?(その大きさであなたには十分ですか。)
レッスンの確認問題
このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。

形容詞のenough の使い方について
問題数:5問
選択式問題の解説

副詞のenough の使い方について
問題数:5問
選択式問題の解説

形容詞のenough の使い方について
問題数:5問
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問題数:5問
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ワンランク上の練習問題
今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。
