86回のレッスンで
基礎から英文法をマスター
Day 15
whoseとwhichの疑問文、所有代名詞(疑問詞)
今回は疑問詞のwhoseと所有の表し方についてです。
また疑問視のwhichを使った疑問文についても見ていきます。
1「Whose」
1つは<Whose+名詞>で形容詞的に「誰の~」という意味で使います。
もう1つは「Whose」だけで代名詞的に、「誰のもの」という意味で使います。
・<Whose+名詞>
「whose+名詞」の型ですが、「whose」の後に物などの名詞を続けます。
後は普通の疑問文のようにしていきます。


Whose bag is this?(これは誰のかばんですか。)
Whose books are these?(これらは誰の本ですか。)
・<Whoseだけ(誰のもの)>
Whose is this bag?(このかばんは誰のですか。)
Whose are these books?(これらの本は誰のですか。)
<Whose+名詞>と「Whose」だけの場合とで、日本語訳に違いがあることに注意してください。
しかし最初の<Whose+名詞>のほうを普通は使います。
2「それは~のものです」
1<my+名詞>
「I」は「my」、「we」は「our」に変えてから、名詞を続けます。そうすると、「私の~」や「私達の~」を表します。
This is my notebook.
These are our notebooks.
変化は次のようになります。
I(私は)→ my(私の)
we(私たちは)→ our(私たちの)
you(あなたは) → your(あなたの)
he(彼は)→ his(彼の)
she(彼女は)→ her(彼女の)
they(彼らは)→ their(彼らの)
it(それは)→ its(その)
「its」と「it's」は似ていますので注意してください。
「its」は「その~」というように所有の意味ですが、「it's」は「it is」の短縮形です。
2<mine>
上の「my」とは違い「mine」は、それだけで「私の物」という意味です。
This is my cup.(これは私のカップです。)
↓
This is mine.(これは私の物です。)
This is our cup.(これらは私たちのカップです。)
↓
This is ours.(これらは私たちの物です。)
変化は次のようになります。
I(私は)→ mine(私の物)
we(私たちは)→ ours(私たちの物)
you(あなたは)→ yours(あなたの物)
he(彼は)→ his(彼の物)
(heの場合は、上の1のhisと同じ形です。)
she(彼女は)→ hers(彼女の物)
they(彼らは)→ theirs(彼らの物)
このような「mine」などは「所有代名詞」といいます。
「my」などは名詞の前に置いて使うので、It's my.とすることはできませんが、「mine」などはそれだけでIt's mine.「それは私の物です。」として使うことができます。
3<「's」をつける>
名詞の語尾に「's」(アポストロフィー+S)をつけて、「~の」とあらわします。
Ann's book(アンの本)
John's watch(ジョンの時計)
複数名詞の場合は、「'」だけをつけます。
friends' CD
students' room
しかし語形変化をする複数名詞には、「's」をつけます。
man → men → men's
child → children → children's
4<「of」をつける>
「of」を続けて「~の」という意味をあらわします。
the roof of the house(家の屋根)
the name of this town(この街の名前)
「's」と「of」の基本的な違いは、「's」は人や動物に使い、「of」は物や場所
に使うことです。
ただし、次のように時や場所について、「's」が使われることがあります。
Today's newspaper(今日の新聞)
Japan's climate(日本の気候)
ところで、1で説明をしている「my」などを冠詞の「a(an)」と「the」や、「some」、「this」などと一緒に使うことはできません。
× a my friend
× some my friend
この場合「a friend of mine」や「some friends of mine」のように、「of+所有代名詞」で表すことになります。

3「Which」
限定されたものの中から、どちらかを選択させるのに使います。この「which」にも型が2つあります。
1つは<Which+名詞>で形容詞的に「どちらの~」という意味で使います。
もう1つは「Which」だけで代名詞的に「どれ」という意味で使います。
・<Which+名詞>
「which+名詞」の型についてです。
「which」の後に物などの名詞を続けてから、普通の疑問文のようにしていきます。


Which book is yours?(どちらの本があなたのですか。)
Which glass is the cheaper?(どちらのグラスが安いですか。)
・<Whichだけ(どれ)>
次は「which」だけを使っています。日本語訳の違いに注意してください。
Which is your book?(どれがあなたの本ですか。)
Which is the cheaper glass?(どれが安いグラスですか。)
形容詞とは、名詞を修飾する語句のことをいいます。名詞の前において使います。
代名詞とは、「I」や「she」などのことで、文中に一度でてきた語句を再び繰り返さないように使われます。
形容詞についてはDay21で、代名詞についてはDay44でふれていきます。

所有表現について(その1)
問題数:6問
選択式問題の解説

所有表現について(その2:疑問文含む)
問題数:4問
選択式問題の解説

whose の使い方について
問題数:4問
選択式問題の解説

's とof の使い方について
問題数:6問
選択式問題の解説

which の使い方について
問題数:4問
選択式問題の解説
今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。

英語喫茶の基礎からの英語学習とやさしい英会話の表現等は、大学の先生方の協力により細部までチェックを入れて作成しています。基礎からの英語学習は科学研究費助成事業(科研費)の研究対象になっています。