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もう少しだけ踏み込んだ英語学習
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英語の文のつくり(文型について)


基礎からの英語学習-1項目目

英語の文のつくり(その1)


   He laughed.(彼が笑った。)

 He は「彼」という意味でこの文の主語にあたります。次のlaughed は laugh(笑う)の過去形の動詞です。
このように基本的に英語の文は主語の後に動詞が続く語順でつくられます。
 また動詞によっては動詞の後ろに目的語をとるものがあります。

 I study English.(私は英語を勉強します。)

 Englishはstudyの目的語です。目的語とは動詞の意味を受ける語をいいます。
studyは「勉強する対象(この場合はEnglish)」を必要とする動詞です。そして語順は「主語+動詞+目的語」になります。


 laughのように目的語を必要としないで文を成立させる動詞を「自動詞」といいます。また study のように目的語が必要になる動詞を「他動詞」といいます。
 日本語の場合は英語と違い「主語+目的語+動詞」というように逆の語順になります。






基礎からの英語学習-第2項目目

英語の文のつくり(その2)


   他動詞には目的語を2個続けるものがあります。

 I gave him the book.(私は彼に本をあげた。)

 この文のIは主語で、gaveはgiveの過去形の動詞です。その後ろにはhimとthe bookの2つの目的語が続いています。
この最初の目的語(この場合はhim)は間接目的語といい、次の目的語は直接目的語といいます。
 間接目的語には「(誰)に」という意味で主に「人」がおかれます。そして直接目的語には「(何か)を」という意味で主に「物」がおかれます。

 このように動詞には、2種類の目的語を続けるものがあります。
 また、この間接目的語と直接目的語の語順は逆にすることができます。その場合giveの間接目的語には「to」がつきます。
 I gave the book to him.(私は本を彼にあげた。)

 意味は少しだけ違っています。前の文は「何を与えたか」に重点をおいていて、後の文は「誰に与えたか」に重点をおいています。


 buyやgetなどの動詞も上のように2つの目的語を続けることができますが、これらの目的語を逆にすると「to」ではなくて「for」が続きます。
 He bought her a bouquet. → He bought a bouquet for her.






基礎からの英語学習-第3項目

英語の文のつくり(その3)


   動詞には文の意味を補う語を必要とするものがあります。

 He became famous.(彼は有名になりました。)

 becameはbecome(~になる)の過去形で自動詞です。
けれどもbecameだけでは何になるのかがわかりません。そこでbecameの後にはfamousという形容詞を続けて文の意味を補っています。これは目的語とは異なります。
 このように、形容詞などを続けて文の意味を補う語を補語といいます。


 補語としては形容詞などを続けますが、それに対して目的語には名詞を続けます。






基礎からの英語学習-第4項目目

英語の文のつくり(その4)


   上のような補語は他動詞の文で、目的語の後にも続けることができる場合があります。

 I boiled the eggs soft.(私は卵を半熟にゆでた。)

 boiledはboil(ゆでる)の過去形の動詞で、その後には目的語the eggsが続いています。そして目的語の後にはsoftという形容詞が続いています。これは卵をどのようにゆでたのかという意味を、補うためにおかれた補語です。


 I boiled the eggs. だけでは「私は卵をゆでた。」という意味にしかなりませんが、形容詞「soft」を続けることで、どのようにゆでたのかという意味を補うことができます。






基礎からの英語学習-第5項目目

英語の文のつくり(まとめ)


   「1」で説明したHe laughed.のような「主語+動詞」の文を「第1文型」といいます。
そして「3」で説明したHe became famous.のような「主語+動詞+補語」「第2文型」といいます。
 さらに「1」で説明したI study English.のような「主語+動詞+目的語」「第3文型」といいます。「2」で説明したI gave him the book.のような「主語+動詞+目的語+目的語」「第4文型」といいます。「4」で説明したI boiled the eggs soft.のような「主語+動詞+目的語+補語」「第5文型」といいます。

 このように英語の文のつくりには基本的に5つの文型があります。
けれども文型についてはあまり難しく考える必要はありません。文法を勉強するうえでは覚えておいて便利なことがありますが、文型とは語の順序をあらわしたものです。


 文型は動詞の性質によって決まります。そこで全ての英語の文を、5つの文型だけで区別するには難しい場合があります。実際には他にも文型があるのですが、文法を学習するうえではこの5つの文型で十分です。


 またこれらの5つの文型は、よく記号でもあらわされます。
 S=主語(Subject)
 V=動詞(Verb)
 O=目的語(Object)
 C=補語(Complement)

 第1文型 S+V       第2文型 S+V+C
 第3文型 S+V+O     第4文型 S+V+O+O
 第5文型 S+V+O+C


 自動詞と他動詞の観点から見た場合は、次のようになります。

 自動詞-第1文型 S+V
     第2文型 S+V+C

 他動詞-第3文型 S+V+O
     第4文型 S+V+O+O
     第5文型 S+V+O+C






英語の文の種類(平叙文)


   文型とは、文の構成から見て5つに分類しています。それに対して、意味上から分類した場合は、平叙文、疑問文、命令文、感嘆文、祈願文の5種類にすることができます。

 平叙文とは、誰かに何かを、ありのままに伝えようとする文のことです。

She will be twenty years old next year.
(彼女は来年20歳になります。)
She works in the library.
(彼女は図書館で働いています。)






英語の文の種類(疑問文)


   相手に答えを求める文のことをいいます。疑問文にはYes.やNo.で答える一般疑問文や、それ以外の何らかの答えを求める疑問詞(whoなど)を使った疑問文があります。この他にも間接疑問文、付加疑問文などがあります。






英語の文の種類(命令文)


   命令や禁止、要求を伝えます。普通は主語であるyouを省略して、動詞の原形から始めます。

 Take your time.(ゆっくりして。)
 Be quiet for a minute.(ちょっと静かにしてください。)






英語の文の種類(感嘆文)


   喜びや悲しみ、驚きの感情を伝えます。普通はhowやwhatで始めてから文末に「!」を続けます。そしてhowの後には形容詞または副詞、whatの後には名詞が続きます。

 How hot it is!(なんて暑さだ。)
 What a pretty flower this is!(何て綺麗な花だろう。)






英語の文の種類(祈願文)


   「~でありますように」など、願望を伝えます。Mayで始めます。

 May the new year bring you happiness!(新年もいい年でありますように。)
 May you be happy!(あなたが幸せになりますように。)


(このページの簡易説明版はこちらです。)






英文法の発展的学習 練習問題
 記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。

基礎からの英語学習の発展的学習の記述式練習問題1
文型について
問題数:5問


 



基礎からの英語学習の発展的学習カット






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