英語喫茶~英語・英文法・英会話~
基礎からの英語学習

英語喫茶基礎からの英語学習>数の形容詞、allとmostとno、everyとeach(形容詞) Day24



84回のレッスンで
基礎から英文法をマスター

Day 24

数の形容詞、allとmostとno、everyとeach(形容詞)

 今回はall、most、noの形容詞の基本的な使い方についてふれます。
 また、everyとeachの違いについてもふれていきます。

基礎からの英語学習-1項目目

「all」、「most」、「no」(全て、たいてい、少しもない)


   「all」は「全ての」、「most」は「たいていの」という意味です。そして「no」は「少しもない」というように否定的な意味です。まずは「all」の使い方からふれていきます。

 All people are not happy.(全ての人々が幸福ではありません。)
 The teacher wrote all papers.(その先生が全ての論文を書きました。)


 「all」は単数と複数のどちらにも使うことができます。類似する意味では「every」がありますが、これは単数にしか使えません。意味は複数であっても、単数にして使います。

 The teacher wrote every paper.

 「all」と「every」の意味は似ていますが、見方に違いがあります。「all papers」は、「すべての論文」というように、ひとまとまりとして考えます。それに対して「every paper」は「論文という論文」というように、1つ1つの論文を考えます。「every」の意味については、次の「2」のところで詳しくふれていきます。


 Everything will be all right.(万事うまくいくでしょう。)


 上の「all right」は「申し分ない」という意味です。

 また、That's all. は「以上です」や「それだけです」という意味を持っています。これは相手に話すことを終えるときに使うことができます。


 次は「most」の使い方についてふれていきます。名詞の前に置いて使います(形容詞として)。

 Most people think so.(たいていの人々はそう考えます。)

 上の「most」は、漠然とした「たいてい」や「多くの」という意味です。
 この「most」を次のように、「of」と一緒に使うこともできます(代名詞として)。

 Most of the girls like movies.(ほとんどの女の子は映画が好きです。)

 この「most」は、「~のほとんど」や「~の大部分」というようにある程度特定した意味になります。「of」を使い、「あるものの中から」という意味になるからです。そしてその「あるもの」というのは、ある程度話し手に知られていることになります。

 「of」の後の名詞には「the」をつけます。しかし、「them」や「us」などの代名詞が続いている場合は「the」をつけません。次はその例になります。

 Most of them like movies.(彼らのほとんどは映画が好きです。)


 動詞の形は「of」の後の(代)名詞に一致させます。たとえば上の例文で、「girls」は複数なので動詞は「like」となっています。


 次は「no」の使い方についてです。これも名詞の前においてつかいます(形容詞として)。

 He has no sisters.(彼には姉妹が1人もいません。)
 She gave no answer.(彼女は何の返答もしなかった。)


 上のように、「no」は「少しもない」という意味で全てを否定します。これを「全体否定」といいます。


 It's no joke.(決して冗談ではありません。)
 I'm no fool.(決してバカではありません。)


 上のように「no」は「決して~でない」という意味も表します。たとえば、It's not joke. は単に「それは冗談ではありません。」という意味ですが、It's no joke. は少しおおげさに言うことになります。








英文法の休息







基礎からの英語学習-第2項目目

「every」と「each」(「あらゆる」と「各々」)


   「every」は「あらゆる」や「全ての」、「each」は「各々」や「めいめい」という意味です。どちらも単数名詞の前において使います。意味的に複数ですが、単数として扱います。(複数名詞は単数名詞に変えて使います。)

 前の「1」でふれた「all」は「ひとまとまりの全て」を意味しますが、「every」も同じ「全て」を意味します。しかし、その中の1つ1つを念頭に入れます。
 「every」は「each」の意味も持っていますが、「each」のほうがより個々に考えます。

 ①He presented a diploma to every student.
 (学生全員に卒業証書を渡した。)
 ②He presented a diploma to each student.
 (学生めいめいに卒業証書を渡した。)

 ①は全ての学生に卒業証書を渡したという意味で「all」に近いです。
 (=He presented diplomas to all the students.)
 それに対して、②も全ての学生に渡したという意味では同じですが、個々の学生の顔を見ながら渡したという意味が含まれます。

everyとeach、allの意味の違いについて everyとeach、allの意味の違いについて


 Not every man can be rich.(誰もが金持ちになれるわけではありません。)
 She numbered each paper.(彼女は1枚1枚にページ番号をつけました。)


 上のように「all」、「every」、「each」の3つの意味は全体を指します。ただし「every」と「each」は個々のものを考えに含みます。

 また「every」には「あらゆる」という意味があるので、比較的数の多いものに使います。それに対して数の少ないものには「each」を使います。
 そこで、あるものが2つしかない場合は、「each」を使うことになります。2つのものに多数の意味が強い「every」は、使うことができません。


 ところで、「every day」は「毎日」、「every week」は「毎週」という意味ですが、「every」に数詞を続けて「~ごとに」という意味で使うことができます。
 このときの名詞は複数形になります。

 every four days(4日ごとに)
 every five hours(5時間ごとに)


 Every dog has his day. は、「誰にも得意の時代がある。」という意味のことわざです。

 (「everybody」などの複合語、及び「each other」については基礎からの英語学習Day48を参照してください。)




レッスンの確認問題
 このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。

基礎からの英語学習-確認問題1
most の使い方について
問題数:7問

選択式問題の解説

基礎からの英語学習-確認問題2
every とeach 及びall の使い方について
問題数:5問

選択式問題の解説


 





ワンランク上の練習問題
 記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。

基礎からの英語学習-記述式練習問題1
all、most、no について
問題数:5問

記述式問題の解説

基礎からの英語学習-記述式練習問題2
every とeach について
問題数:5問

記述式問題の解説

 



今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。





英語の数の形容詞、all と most と no、every と each 基礎からの英語学習24日目カット  







<英語喫茶トップページへ>




 英語喫茶の基礎からの英語学習とやさしい英会話の表現等は、大学の先生方の協力により細部までチェックを入れて作成しています。


Copyright(c) 英語喫茶~英語・英文法・英会話~ :サイト内の文章・図等の無断掲載を禁じます