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6.4.2. 進行形による話し手のいらだち

 進行形とは主に動作動詞に用いられる形式である。その意味はこれまで述べてきたように、動作について時間的幅を設けることである。
 言い換えると、動作の継続自体に話し手が着目することでもある。
 たとえばMy husband complains about the food.は「私の夫は食べ物のことで文句を言う。」という意味であるが、これはこの夫の妻が、夫についての習慣を表している例である。
 これに進行形を用いるとMy husband is complaining about the food. となるが、この例は「私の夫は食べ物のことで文句を言っています。」というように、習慣というよりはその時点においての一時的な動作を表している。そして同時にその文句を言っているという動作に着目をしていることになる。


 この進行形にalwaysやconstantlyなど頻度の高い意味を持っている副詞を続けた場合は、その進行形について習慣的に継続させる意味を持たせることができる。なぜなら、たとえ一時的な動作であってもalwaysなどの副詞から、その一時的な意味を薄めて連続的な意味になるからである。




 しかし、alwaysなどの副詞は単に反復的な動作進行のみを表すばかりではない。それは、話し手のいらだちという感情的な表現も表すこともあるからである。なぜなら、その着目している動作に対して、話し手が心境として持っているalwaysなどの頻度の高い副詞が共起することは、その副詞に表されるような感情がその動作を浮き立たせることになるからである。
 
 そこで、My husband is always complaining about the food.というようにalwaysを加えると、この例は「私の夫はいつも食べ物のことで文句ばっかり言っている。」というような意味になる。当然この例は、夫が文句を言う習慣的な動作進行に対しての、妻の非難を表していることになる。

(39)
a. He is always saying bad things about others.
(彼はいつも他人の悪口ばかり言っています。)
b. That kid's always asking silly questions.
(その子はいつもくだらない質問ばかりしています。)

 上の2例は、いずれも話し手のいらだちが表されている。
 (39a)でalwaysがなければ、彼が一時的な悪口を言っていることになる。そこにalwaysを加えることで、この彼がいつも同じことを繰り返していることに対しての、話し手の非難を表すことになる。

 (39b)も同様で、alwaysがなければ、その場限りかもしれない。しかし、alwaysはこの行為が毎回のことであることを表し、話し手がそのためにうんざりしているという感情を表していることになる。



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