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 it代名詞(色々な主語のit)

1.代名詞のitの基本
 代名詞itの基本的な使い方は、前の語句や節、文の内容を受けることです。

 My computer didn't work because it was out of order.
 (私のパソコンが故障していたので、動きませんでした。)

 上の例で、「it」は My computer を受けています。


2.形式主語のit
 It is difficult to speak English. は「英語を話すのは難しいです。」という意味の文です。
 これに対して、次は「it」を取って書き換えた例です。意味は同じです。

 To speak English is difficult.

 この文を見てわかるように、前の文の「it」が表していたのは後ろに続いていた「to speak English」のことです。
 「it」にはこのように、文の体裁を整えるための使い方があります。

 It is nice to see you again.(あなたにまた会えてよかったです。)
 It gave me great pressure to take an interview for a job.
 (就職の面接試験を受けるのはたいへんな重圧でした。)

 上も同様です。もしも「to」以下を主語として文頭におくと、主語が長くなって形の悪い文になります。
 上の例では不定詞を「it」が受けていますが、他にも that節や名詞、動名詞も受けます。

 It is enjoyable for me to listen to her violin in the evening.
 (夕方に彼女のヴァイオリンを聴くのは心地よいです。)
 It is bad that a typhoon is approaching this city today.
 (今日台風がこの街に接近するとは運が悪い。)


3.時間、距離、天気のit
 日本語とは違い、英語は必ず主語を必要とするという特徴から、形式的に文頭へおく使い方があります。

 時間や日、距離、天気などを表す場合に「it」を使います。
 この場合の「it」は、特に何も表さずに、形式的におかれているだけです。

 What time is it?(何時ですか。)
 It is 8:30.(8時30分です。)

 What day is it?(何曜日ですか。)
 It is Saturday.(土曜日です。)

 How far is it to your home?
 (あなたの家までどのくらいありますか。)
 It is 20 miles.(20マイルあります。)

 It is raining.(雨が降っています。)


このような「it」は、日本語では普通訳しません。
 日本語では、主語がなくても不自然に感じられないことが多いです。また、主語がない方が普通と思われる場合も多いです。
 しかし、英語では主語が必要になります。主語がなければ文として不自然になります。このことは日本語と英語の間にある相違の1つです。


It is no use crying over spilt milk.は「覆水盆に返らず。」ということわざです。
 この「it」は「crying」以下をあらわしています。


最初の「it」は形式主語といいますが、時間や距離を表すための「it」は、非人称の「it」といいます。
 他に漠然としたものを表す、環境の「it」などもあります。


代名詞「it」の種類については次を参照してください。
代名詞のitの種類(英語学習の豆知識)








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