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英語学習の参考説明
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H-4. 否定について
a. think、suppose、believeなどの動詞と否定の関係について
 

 自分の考えていることを表すのには、think、suppose、believe、imagineなどの動詞が用いられる。これらの動詞はnotで主節の内容を否定しても、従属節の内容を否定しても、それほど意味が変わらない。では、普通はどちらの形が用いられるのだろうか。

(1)
a. I think it's a good idea.
(それは良い考えだと思う。)

b. I think it is expensive.
(それは高いと思う。)

 否定文においては、(1)は次のように表されるのが普通である。

(2)
a. I don't think it's a good idea.
(それは良い考えだとは思わない。)

b. I don't think it is expensive.
(それは高いとは思わない。)

 (2)で、notは主節の内容を否定していることになる。その意味は日本語訳に現れている通りだが、これに対して従属節の内容を否定した場合は次のようになる。

(3)
a. I think it isn't a good idea.
(それは良い考えではないと思う。)

b. I think it isn't expensive.
(それは高くはないと思う。)

 (3)は日本語訳にも現れている通り、従属節の内容を否定していることになる。(2)と(3)では、それほど意味の上において相違がないのだが、一般には(3)の場合、否定した従属節の内容を主張していることになるという。つまり自信を持った言い方とされる。これは(2)の言い方と比較した場合に言えることだが、そこで普通はその断言的意味の現れない(2)が用いられることになる。


 日本語で「それは高くはないと思う。」と言う場合、意味から考えると(3b)のように、英文の従属節を否定した言い方が適切のように思われるが、英語においてはさほど意味に差がなく、そして実際は(2b)のように主節の内容を否定する言い方が好まれる。
 次も同様である。

(4)
a. I don't believe I've met you before.
(あなたとは以前会ったことがないようですが。)

b. I don't suppose she will come.
(彼女は来ないと思う。)

 上の例においても、日本語訳では英文の従属節を否定した言い方になっているが、それにも関わらず主節の内容が否定される言い方のほうが多くなる。


 上のような動詞には、他にもexpect、want、intendなどがあるが、このように主節と従属節のどちらを否定しても意味がさほど変わらない動詞は、それほど多くはない。そして当然ながら、このような動詞以外では、主節と従属節を否定する場合に意味が異なる。

(5)
a. I didn't ask her to stay here.
(私は彼女にここにいるように頼まなかった。)

b. I asked her not to stay here.
(私は彼女にここにいないように頼んだ。)

(6)
a. I didn't tell her I stopped seeing you.
(私は彼女に会うのをやめたとあなたに言わなかった。)

b. I told her I didn't stop seeing you.
(私は彼女に会うのをやめなかったとあなたに言った。)




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