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本書のまとめ
 

 ここでは時間関係について、現在時を中心として左側の過去の時間帯と右側の未来の時間帯に分けて、それぞれに存在する形式の用法について述べてきた。中心とされる現在時においての用法には現在時制が相当するが、現在時制とは現在を含めて未来にまで及ぶことを表し、それはいわば過去以外の時間帯全てを表す。しかし、過去の出来事を表す用法も現在時制にはある。

 英語において、過去の時間帯には過去時制と現在完了形という明確に区別された形式が存在する。話し手はこの2つの形式を心境によって使い分けなければならないのだが、類似する形式は、実は未来の時間帯にも存在する。代表的な形式はwillとbe going toである。

 心の位置(M)については話し手の心境を表している。たとえば現在時に置かれているときは話し手の心境が現在と関係づけられていることを表し、また過去の時間帯へ置かれるときは現在との切り離しを意味する。未来の時間帯へ置かれるときは、未来表現形式の特徴から切り離しまでとはいかないが、現在との関係が弱くなることを意味することになる。

 過去時制と現在完了形に相当する形式は日本語にもあるのだが、それらを明確に区別することはない。これは日本語でテイル形やタ形が現在完了形のみを表す形式ではないことからいえるが、近い未来や遠い未来を基本的にル形だけで表すことからもいえることである。したがって日本語話者にとっては、英語に存在する時間的感覚は理解しづらいことになる。
 
 しかし、英語を用いるにはそれを身に付ける必要がある。そうすることによって、それぞれの形式を使い分けることが可能になり、結果的には話し手がその時持っている心境について、相手に伝えることが可能になるのである。



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