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4.4. その他の未来表現
4.4.1. 未来進行形と自然の成り行き
 willは遠い未来を表すが、それに進行形を加えると未来において継続する動作を表すことができる。

 (13) I will be having dinner in Kyoto at this time tomorrow.
   (明日の今頃は京都で夕食をとっているでしょう。)

 進行形については次章においてもう一度述べていくことにするが、当然に生じる出来事を表す場合もある。

 (14) John will be driving to London tomorrow.
   (明日ジョンはロンドンへ車で行きます。)

 上では動作の継続の意味は含んでいない。表しているのはこれから生じる予定である。
 このことは話し手の意志とは関係のないところで生じる未来の出来事を表すことになるため、「自然の成り行き」とも言われている。


 しかし、上の例は動詞の意味から未来の動作継続として捉えられる場合もある。そうすると次のように2つの意味が派生することになる。

 (15) John will be driving to London tomorrow.
  a. 明日ジョンはロンドンへ車で行きます。
  b. 明日ジョンはロンドンへ車で向かっているでしょう。

 (15b)は未来の動作進行を表し、willの遠い未来性に類似する。
 (15a)は自然の成り行きを表すが、それは意味上近い未来性に類似する。そこで、上の例では同じ形式を用いながらも、意味上での時間関係は異なっていることになる。このことを図に示す。

(16)
a. 明日ジョンはロンドンへ車で行きます。




b. 明日ジョンはロンドンへ車で向かっているでしょう。




時間感覚カット






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