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Day 6
−willの意志未来−
 今回はwillの続きになります。willが表す意志未来とwillの疑問文についてふれていきます。またwillの過去形wouldについても見ていきます。

「will」の意志未来

   「will」は未来をあらわす助動詞ですが、そのことはDay5でふれました。ここではもう1つの意味である「意志未来」についてふれていきます。
 
 意志未来とは主語の意図として「〜をします」や「〜をするつもりです」をあらわすことを言います。
 型は<主語+will+動詞の原形>で、「will」の後に動詞を続けますが、これは未来をあらわす文と同じです。
 「意志未来」という言葉から難しく思うかもしれませんが、あくまでもその人の意図をあらわすということです。難しく考えないでください。次はその例です。

 I will give you my answer tomorrow.(明日返事をします。)
 I will call you later.(後で電話をします。)
 I will go to bed early tonight.(今夜は早くに寝ます。)


 意志未来の「will」も先のことをあらわすので、未来のことをあらわしていることに変わりはありません。特に上の3例のように、一人称が主語になっているときは、意志の意味が現れやすいです。
 
 また、See you later.「後でまた会いましょう。」はよく使われますが、文頭では「I will」が省略されています。

 (参照:willの意志についての詳細は、法助動詞(3.1.))


 このように、I will 〜 では意志の意味がでてきます。
 
 ところで、この意志の「will」について進行形にした場合はどうなるでしょうか。
 実は、意志未来の進行形はその意志の意味を薄めることができます。これは相手の話について断るときに、丁寧にそれをすることができます。たとえば、次の文をみてください。
 
 Would you like to go out for a drink?(飲みに行きませんか。)
 I'll go out for dinner with her tonight.
 (今夜は彼女と夕食をしにでかけるから。)

 上の場合、相手の誘いに対してI'll 〜 で答えると、自分の意志を直接的に伝えることになります。これに対して進行形を使うと、次のようになります。
 
 I'll be going out for dinner with her tonight.
 (今夜は彼女と夕食をしにでかけることになっているから。)
 
 上の場合は、I'll be going 〜 というように意志未来が進行形になっているために、その意志の意味が薄れて「夕食に出かける」が「夕食に出かけることになっている」という意味になっています。
 これは、他の要因からそうしなければならないという意味を含むことになります。そして直接的な意味を与えずに、丁寧に断ることができるようになります。
 
 
 (参照:このことについての詳細は、英語の時間的感覚(4.4.2.))








英文法の休息








「will」の疑問形

   「will」の疑問は「〜をしますか」というように、相手の意図をたずねることになります。そこから、「〜をしませんか」というように相手にものを勧めたり、「〜をしてくれませんか」というように相手にものを頼んだりすることができるようになります。

 Will you come to the party?(あなたはパーティーに来ますか。)(意図)
 Will you have some more?(もう少しいかがですか。)(勧め)


 意図をはっきりとしたい場合は「Are you going to 〜 ?」を使います。
 
 また「Won't you」を使うと、親しみのこもった表現になります。

 Will you do me a favor?(お願いがあるのですが。)(依頼)
 Will you open the window?(窓をあけてくれませんか。)(依頼)
 Will you show me the way?(道を教えてもらえませんか。)(依頼)


 「Would」を使うと、より丁寧になります。過去形の「would」を使うことによって、現在形の「will」よりも直接的な表現をさけることができるからです。






「will」の過去形「would」

   「would」は「will」の過去形です。「would」については、3つの用法を示しておきますが、ここでは軽く見ておくだけで構いません。

・<過去の推量>
 「〜だったろう」と過去の推量をあらわします。これは「will」の過去形としての意味になります。
 He would be 60 years old when he died.
 (彼が死んだときは60歳になっていただろう。)

・<現在の推量>
 現在のことをあらわす推量ですが弱い意味の推量になります。
 That would be nice.(それはいいね。)

・<過去の頑固な意図>
 過去の時点の頑固な意図「どうしても〜をした(しなかった)」をあらわします。
 The door wouldn't open.(そのドアはどうしても開かなかった。)


 (参照:wouldについては、willと比較をしながら説明しています。法助動詞(3以降)。


 Day3でふれた過去の習慣の他にも、仮定法や時制の一致などで使われますが、仮定法と時制の一致については後ほどふれていきます。




レッスンの確認問題
 このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。


will とbe going to について
問題数:5問

 





ワンランク上の練習問題
 記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。


willの意志未来について
問題数:5問



willの勧誘と提案の表現について
問題数:5問


 



今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。












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