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Day 38
−代名詞の基本−
 今回からは代名詞についてふれていきます。今回はその基本です。Iやyouなどの代名詞や、総称的代名詞についてふれていきます。またmyselfなどの再帰代名詞についても見ていきます。

代名詞の基本(「I」、「you」など)

   人称は、話し手との関係を表します。その人称には一人称、二人称、三人称の3つが英語にあります。一人称は「I」と「we」のことで、「自分」や「自分と相手の両方を含めた複数」です。二人称は「you」のことで、「自分を含まない相手」です。三人称は「she」や「they」などで、「自分も相手も含めない人」のことです。
 
 そしてこれらは、主語や目的語として使われる場合に形が変わります。たとえば、I like her. の「I」は、「私は」という意味の主語です。しかし、He gave me a book. の「me」は、「私に」という意味の目的語です。
 
 さらに「私の」というように、「所有」を表す場合は「my」に形が変わります。
 
 my book
 (私の本)


 これらのことを一覧にすると次のようになります。




 このような代名詞を「人称代名詞」といいます。


 人称代名詞の普通の使い方は、前に出てきた語句を表すことです。たとえば次の文を見てください。
 
 I saw Ann on the street yesterday.(昨日通りでアンを見ました。)
 Where did Ann go?(アンはどこへ行きましたか。)
 I don't know where Ann went.(アンがどこへ行ったのかわかりません。)

 英語では普通、上のように同じ人の名前を何度も繰り返しません。そこで普通は、次のように2回目の「Ann」からはそれにかわる代名詞を使います。
 
 I saw Ann on the street yesterday.
 Where did she go?
 I don't know where she went.

 このことは代名詞の使い方の基本になります。


 「it」は次のように文の内容も表すことができます。
 
 I hear she will transfer to the headquarters.
 (彼女は本社へ転勤のようですね。)
 Yes, I know about it. It is true.
 (ええ、知っています。それは本当です。)






「we」、「you」、「they」(総称的に)

   「we」、「you」、「they」は総称的に、「世間一般の人達」も表すことができます。「we」は「自分を含めた一般の人達」を表します。「you」は「相手を含めた一般の人達」を表します。「they」は「自分と相手を含まない一般の人達」のことです。

 We had much rain last year.(昨年は雨が多かったです。)
 You are often forgetful as you age.
 (歳を取るにつれて忘れっぽくなります。)
 They say she will move.(彼女は引っ越しをするという話です。)


 この「we」と「you」は、あまりその意味に差がないようにも思えますが、「we」は自分を含めて比較的謙遜した意味になります。それに対して「you 」は、相手に訴えるような意味になります。
 
 これらの「we」、「you」、「they」は日本語には訳さない場合が多いです。








英文法の休息








「myself」(私自身)

   「myself」は「私自身」という意味で、「herself」は「彼女自身」という意味です。このように「〜自身」という意味の代名詞もあります。この代名詞は次のように所有を表す語句や、目的語として使う語句に対して、単数には「self」、複数には「selves」を語尾につけます。

 I → myself(私自身)
 we → ourselves(私達自身)
 you → yourself(あなた自身)またはyourselves(あなた達自身)
 she → herself(彼女自身)
 he → himself(彼自身)
 they → themselves(彼ら自身) 
 it → itself(それ自身)またはthemselves(それら自身)


 所有を表す「my」や、目的語として使う「him」の語尾に「self」がつきますが、もともとは全て目的語として使う語についていました。「myself」はもともと「me self」でした。
 それが歴史的な流れから現在では「himself」と「themselves」が取り残されて、他は皆所有をあらわす語に「self」がつくようになっています。
 
 このような代名詞を「再帰代名詞」といいます。


 She is looking at herself in the mirror.
 (彼女は鏡で彼女自身を見ています。)
 I hurt myself.(私はけがをしました。)
 [hurt = けがをさせる(過去形と過去分詞は原形と同じ形です。)]


 talk to oneself は、「独り言をいう」という意味です。
 
 He was talking to himself.(彼は独り言をいっていた。)


 再帰代名詞の前に「by」を置くと、「1人で」というように「alone」と同じ意味になります。
 
 I went to the theater by myself.(私は1人で映画を見に行きました。)
 I ate breakfast by myself.(私は1人で朝食をとりました。)


 「by」の代わりに「for」を置くと、「自分の力で」という意味になります。またこれには「自分のために」という意味も含まれます。
 
 Look into it for yourself.(自分で調べなさい。)






強調のための「myself」

   再帰代名詞は主語や目的語を強調させるためにも使われます。たとえば I saw it. 「私はそれを見た。」の「I」に、「myself」を続けて I myself saw it. にすると「私自身がそれを見ました。」という意味になります。
 
 強調の再帰代名詞の位置は、口語において、誤解を与えるようでなければ自由です。(したがって、たとえ無くても文としては成立します。)
 
 I saw it myself.
 
 
 次は主語ではなくて目的語を強調した例です。

 He likes coffee itself.(彼はコーヒーそのものが好きです。)


 再帰代名詞で所有を表す語句を強調することはできません。強調したい場合は、再帰代名詞の代わりに「own」を使うことができます。たとえば次の例を見てください。
 
 This is my cellular phone.(これは私の携帯電話です。)
 
 上の例に「own」を加えると、次のようになります。
 
 This is my own cellular phone.
 (これは私自身の携帯電話です。)
 
 (「mine」などの「所有代名詞」についてはDay12を参照。)




レッスンの確認問題
 このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。


代名詞(所有表現として)について
問題数:7問



代名詞(目的語として)について
問題数:7問



代名詞(〜自身として)について
問題数:7問


 





ワンランク上の練習問題
 記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。


人称代名詞について
問題数:5問



再帰代名詞について
問題数:5問


 



今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。












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