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Day 29
−頻度と程度の副詞−
 今回は頻度と程度を表す副詞について見ていきます。また程度を表す副詞についてはsoとtoo、almostとnearlyにふれていきます。

頻度の副詞

   「頻度の副詞」とは「いつも」や「ときどき」というように、あることが起こる確率をあらわします。次はその頻度の副詞の例です。

always(いつも)
continually(たえず)
usually(たいてい) 
frequently(しばしば)
often(たびたび)
occasionally(ときどき)
sometimes(ときどき)
rarely, seldom, scarcely ever, hardly ever(めったにしない)
never(決してしない)

これらを頻度の確率に応じて図にすると次のようになります。



 He always sits here.(彼はいつもここに座っています。)
 We usually go to school by bus.
 (私達はたいていバスで学校へ行っています。)
 Earthquakes occur frequently in Japan.
 (日本では地震がしばしば起こります。)
 [earthquake = 地震、occur = 起こる]
 They are often absent from school.(彼らはよく学校を休みます。)
 She hardly ever goes out.(彼女はめったに外出しません。)
 She scarcely ever smokes.(彼女はめったにタバコを吸いません。)
 The road is never quiet.(その道は絶対静かになりません。)


 「hardly(scarcely) ever」は「めったにない」というように、「seldom」と意味が似ています。そこから「ever」を取ると、「ほとんどない」という意味になります。
 これは「ever」を「hardly」に続けると「頻度」の意味になり、「ever」を「hardly」から取ると「程度」の意味になります。(程度の意味については、次の「程度の副詞の基本」を参照してください。)






程度の副詞の基本(程度の副詞その1)

   たとえば、I completely forgot to send a letter.「私はすっかり手紙を出すのを忘れました。」の「completely」は、「すっかり」という意味の副詞です。この副詞はその意味から程度を表す副詞になります。程度の副詞とはこの他「非常に」や、「かなり」という意味を表すものをいいます。
 次は程度の副詞の例です。

 absolutely(絶対に)
 almost(ほとんど)
 nearly(ほとんど)
 greatly(非常に)
 rather(いくぶん)
 somewhat(いくぶん)
 so(そんなに)
 too(非常に)
 very(非常に)
 hardly, scarcely(ほとんどない)

 My answer was absolutely wrong.(私の答えは完全に間違っていました。)
 I greatly enjoyed dancing.(私は非常にダンスを楽しみました。)
 It is somewhat difficult.(それはいくぶん難しいです。)
 I can hardly believe it.(私はほとんどそれを信じることができなかった。)
 There was scarcely anything to eat.(食べ物はほとんど何もなかった。)








英文法の休息








「so」と「too」(非常に:程度の副詞その2)

   どちらも「非常に」という意味があります。これらは副詞や形容詞の前に置いて、その意味を強めるために使います。しかし、「too」には「〜がすぎる」というように、「必要以上」の意味があります。そこで「too」は、少し否定的な意味になります。

 She looked so happy.(彼女はとても幸せそうだった。)
 Don't speak so fast.(そんなに速く話さないでください。)


 「so」の代名詞としての使い方はDay40を参照してください。


 The shirt is too large for her.(そのシャツは彼女には大きすぎます。)
 You are driving too fast.(あなたはスピードを出しすぎていますよ。)


 「too」は「肯定文」の文尾に置いて、「〜もまた」という意味で使うことができます。
 
 She is pretty.(彼女はかわいいですね。)
 I think so too.(私もそう思います。)


 「also」にも同じ意味がありますが、おく位置は文中になります。また「also」は堅い印象を与えますので、上のように「too」を使うほうが普通です。
 
 He also speaks English.(彼も英語を話します。)


 また、「否定文」の場合は「too」ではなくて、「either」を文尾において使います。次はその例ですが、「〜もまた」の意味ではこのように「too」と「either」を、肯定文と否定文で使い分けなければなりません。
 
 He is not coming either.(彼もまた来ません。)






「almost」と「nearly」(ほとんど:程度の副詞その3)

   「almost」と「nearly」はどちらも「ほとんど」や、「もう少しで」という意味です。これは「完全ではないけれども、それに近い」ということを意味に含みます。

 Summer is almost over.(夏はほとんど終わりました。)
 This is almost correct.(これは大体合っています。)
 She is nearly blind.(彼女はほとんど目が見えません。)
 We are nearly at the top of the mountain.
 (私達はほとんど山の頂上です。)


 「もう少しでバスに乗り遅れそうになった。」などのように、「〜をしそうだったけれども、何とか間に合った」という表現をしたい場合は、「almost」や「nearly」で表すことができます。
 
 たとえば I was late for school.「私は遅刻をしました。」は、「すでに遅刻をした」ことを意味しますが、「almost」を加えると I was almost late for school.「私はもう少しで遅刻するところでした。」になります。これは「結局何とか間に合った」という意味です。
 直訳すると「私は学校にほとんど遅刻した。」になりますが、そこからぎりぎり遅刻をしなかったという意味になります。


almostとnearlyの発展的学習はAdvanced study 9を参照してください。




レッスンの確認問題
 このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。


頻度の副詞
問題数:5問



程度の副詞
問題数:3問



so とtoo の使い方について
問題数:4問


 





ワンランク上の練習問題
 記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。


頻度の副詞について
問題数:5問



程度の副詞について
問題数:5問


 



今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。












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