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Day 21
−数の形容詞、a fewとa little、anyとsomeなど−
 今回も数についてです。a few と a little の使い方や、any と some の使い方についてふれていきます。また、倍数と分数、小数の言い方、さらにseveralの使い方についても見ていきます。

「a few」と「a little」(少しの)

   「a few」と「a little」は、どちらも「少しの〜」という意味です。「a few」は可算名詞に、「a little」は不可算名詞に使われます。また「a few」の後の名詞は、複数形になります。

 I can speak a few words of French.
 (私は少しのフランスの言葉を話せます。)
 She drank a little wine.(彼女は少しのワインを飲みました。)


 それぞれの前にある「a」を取った、「few」と「little」だけでは意味が変わってしまいます。「ほとんどない」や「少ししかない」というように、「否定的」な意味になります。
 
 I have few friends.(友人がほとんどいません。)
 I have little time.(時間がほとんどありません。)


 しかし、この否定的な「few」と「little」は上のように単独で使わずに、「hardly any」を代わりに使うか、否定文において「many」や「much」を使うのが普通です。
 
 I don't have many friends.
 I don't have much time.


a fewとa littleの発展的学習はAdvanced study 6を参照してください。






「any」と「some」(いくつかの)

   「any」と「some」は、「いくつかの〜」という意味です。可算名詞と不可算名詞に関係なく使うことができます。しかし「any」は否定文と疑問文、「some」は肯定文に使うのが普通です。

 I have some money.(私はいくらかのお金を持っています。)
 Do you have any brothers?(だれか兄弟はいますか。)
 I don't have any CD.(私はCDをまったく持っていません。)


 否定文の「any」は、上のように「少しもない」という意味になります。これは not...any の語順で使うことで、完全な否定の文になるからです。この場合否定語の「not」は、「any」の前に置きます。後ろのほうには置くことができません。


 「some」と「any」には「いくつかの」という意味がありますが、含まれているニュアンスが少し違います。「any」は「不特定」を含みますが、「some」は「あるもの」というように、「ぼんやりとした特定物」を意味に含みます。
 
 I saw you in some newspaper.(私はあなたをある新聞で見ました。)
 
 
 また、肯定文で「any」を使う場合は、「どんなものでも」というように異なる意味になります。

 You can have any cake on the table.
 (テーブルのどのケーキを食べてもいいです。)


 意味的に「any」は「不特定のもの」、「some」ははっきり特定しませんが「ある一定のもの」を指します。そこであることを期待して話す場合には、疑問文でも「some」を使うことになります。
 
 Did you buy some coffee?
 (コーヒーを買ってきてくれましたか。)


 あることを期待するのは、「勧誘」をするときも同じです。
 
 Why don't you have some tea?(お茶でもいかがですか。)
 
 
 (「Why don't you」についてはDay16を参照してください。)








英文法の休息








倍数、分数、小数について

   ここで倍数と分数、そして少数の言い方についてふれていきます。

・<倍数について>
 2倍は「double」、3倍は「treble」または「triple」といいます。他には数詞に「fold」をつけて2倍は「twofold」、3倍は「threefold」ということもできます。
 
 I ate a double portion.(私は2人前を食べた。)


 「multiple」と「manifold」には、「多様の」という意味があります。


 同じ倍数でも「times」を数詞に続けて表すこともできます。しかし、2倍は「twice」というのが普通です。そして3倍からは「three times」というようになります。
 
 I am twice your age.(私はあなたの2倍の年齢です。)


 Five times ten is fifty.
 (10×5は50です。)
 
 上の例で、日本語から見ると英語では、「10」と「5」が逆になります。


・<分数について>
 分数は「分子→分母」の順番で読みます。そして分子には「数詞」、分母には「序数詞」をおきますが、分子が2以上になると分母の序数詞には、「s」をつけます(複数形になります)。
 
 ただし分母の「2分」には「half」を使います。「second」は使いません。
 また、「4分」には「quarter」もよく使われます。
 
 4分の1 → one- fourth
 5分の1 → one- fifth
 5分の2 → two- fifths
 
 30分 → a half hour
 1/4ヤード → a quarter yard


・<小数について>
 小数点の読み方には「point」と「decimal」の2通りがあります。また小数点以下の数字は1文字ずつ読みます。次は読み方の例です。
 
 3.14 → three point one four






「several」(いくつかの)

   「several」は「いくつかの」という意味ですが、実際の数量は漠然としています。たとえば「2〜10」くらい、「5〜6」くらい、「a few」より多いけれども「many」より少ないなどです。文脈やその時の感じ方によるとも言われています。
 そのような意味では「some」に似ていますが、「several」は「可算名詞」にしか使うことができないという違いがあります。

 He has several watches.(彼は数個の腕時計を持っています。)
 I stayed at a hotel for several days.
 (私は数日間ホテルに泊まりました。)


 「many」と「much」、「(a) few」と「(a) little」が意味する数量は、実際の数や量のことではありません。人が比較した結果や、感じた「多さ」または「少なさ」のことです。
 
 たとえば、2万人がサッカーを見に行ったら次のようにいうことができます。
 
 Many people went to the stadium.
 (多くの人達がスタジアムに行った。)


 ところが上と同じ2万人であったとしても、もっと大きな催しに2万人が行くとすると次のようになるでしょう。
 
 Few people went to the expo.
 (ほとんどの人達が博覧会に行かなかった。)




レッスンの確認問題
 このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。


a few とa little の使い方について
問題数:5問



any とsome の使い方について
問題数:5問


 





ワンランク上の練習問題
 記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。


a few と a little について
問題数:5問



some と any について
問題数:5問


 



今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。












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