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Day 10
−義務のhave toと義務、推量のmust−
 今回は義務を表すhave toについて見ていきます。またmustについてもその義務と推量を表す用法についてふれていきます。

「have to」

   「have to」は「〜をしなければならない」という「義務」や、その人にとって「必要」なことを意味します。義務の意味では「must」もありますが、意味の比較については後ほどふれていきます。
 しかし「have to」には義務の意味でも、社会的または一般的な義務の意味があります。
 
 また「have to」は、「have」と「to」の2語で、助動詞として使われます。
 型は<主語+have to+動詞の原形>で、「have to」の後に動詞を続けるだけです。「have」については、主語が三人称単数ならば「has」にします。

 I have to take an exam.(私は試験を受けなければなりません。)
 We have to go out.(でかけなければならない。)
 She has to get up early.(彼女は早くに起きなければならない。)


 「have to」の代わりに「have got to」も使われます。しかし「習慣」の意味を表す場合は、「have to」のほうを使います。
 
 I usually have to get up at six.

 I had to do this work at once.
 (私はこの仕事をすぐにやらなければならなかった。)
 He had to help his mother yesterday.
 (彼は昨日母親を手伝わなければならなかった。)


 (参照:have toについての詳細は、法助動詞(7以降)。)


 「had to」は「have(has) to」の過去形です。「have(has)」は「had」に変化します。
 また未来をあらわす場合は、「will」を「have」の前に置いて、「will have to」にします。そうすると「〜をしなればならないでしょう」という意味になります。






「don't have to」

   「have to」は助動詞として使いますが、その否定形は「do not」を前に置きます。助動詞として使いますが、否定文では一般の動詞として使うことになります。そして意味は「〜をしなくてもいい」になります。

 You don't have to work very hard.
 (そんなに一生懸命働かなくてもいいですよ。)
 She doesn't have to explain this.
 (このことを彼女は説明する必要がありません。)


 「〜をしなくてもいい」という意味は「need not」と同じです。
 「need」は動詞と助動詞の双方で使われますが、助動詞の「need」は否定文と疑問文にしか使われません。また動詞として使われることが多く、助動詞としてはあまり使われません。
 
 
 (参照:needの詳細については、法助動詞(9)。)






「Do you have to」

   「have to」の疑問文は「Do」を文頭におきます。疑問文でも「have to」は、一般の動詞として扱われます。

 Do I have to work next Sunday?
 (次の日曜日は仕事をしなければなりませんか。)
 Do we have to get up early tomorrow morning?
 (明日の朝は早起きをしなければなりませんか。)
 Did they have to wait very long?
 (彼らはそんなに長く待たなければならなかったのですか。)


 「have to」の間に「only」を加えた「have only to」は、「〜をしさえすればいい」という意味になります。
 
 You have only to stay here.
(あなたはここにいさえすればいい。)








英文法の休息








「must」

   「must」は「〜をしなければならない」というように、「義務」を表します。「have to」とは違い、主観的な義務の意味があります。そこで、外からの要因による義務には「have to」、自身の義務には「must」を使うことになります。たとえば、髪がのびて切らなければならないと考えている場合は、「must」を使うことになります。

 We must wait our turn.(順番を待たなければならない。)
 [turn = 順番]
 My car is very dirty. I must clean it.(車がひどく汚い。洗わなければ。)


 (参照:mustの義務についての詳細は、法助動詞(6.1.)。)


 「must」の否定形は「must not」ですが、「〜をしてはならない」という強い否定になります。これは「禁止」の意味です。
 
 You must not smoke here.
 (ここでタバコを吸うことは禁止です。)
 You must not break your promise.(約束を破ってはならない。)
 [break one's promise = 人の約束を破る]
 
 これに対して「don't have to」は「〜をしなくてもいい」というように、「不必要」の意味をあらわす違いがあります。


 また「must」には「have to」と違い、過去形や未来表現がありません。語形変化がないので、普通は現在のことにしか使われません。
 時制の一致で「must」を過去形にしなければならないような場合でも、そのまま「must」を使います。時制の一致については Day43 でふれていきます。






「must」(推量)

   「must」は義務の他に「〜にちがいない」というように、「強い推量」の意味もあらわします。この場合「must be 〜」の型であらわすことが多いです。「be」の後には、形容詞などを置きます。

 He must be very old.(彼はとても高齢にちがいない。)
 She must be tired.(彼女は疲れているにちがいない。)


 (参照:mustの推量についての詳細は、法助動詞(6.2.)。)


 「must」の後には、「be」を続けることが多いですが、「状態」をあらわす動詞が続く場合はあります。
 
 You must know it.(あなたはそれを知っているに違いない。)




レッスンの確認問題
 このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。


義務や必要のhave to について
問題数:10問



推量のmust について
問題数:5問


 








今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。












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