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新ページ基礎からの英語学習




 



接続詞(その1:and、or、but、because、その他)


今日からは文と文とをつなぐ接続詞についてふれていきます。1回目は「and」、「or」、「but」、「because」、「before」、「after」などの基本的な接続詞です。




   「and」は「〜と」や「そして」という意味で、2つの文を結びます。

 I bought a magazine and I read it.(私は雑誌を買って読みました。)


 「and」の前後の主語が同じ場合は、後の主語を省略することができます。そうすると上の文は次のようになります。
 I bought a magazine and read it.







   「both」を使って「AもBも両方」という意味をあらわすことができます。たとえばShe both plays the violin and speaks French. は「彼女はヴァイオリンを弾き、フランス語も話します。」になります。これは「both A and B」という型で「AもBも両方」という意味にすることができます。


 The PC has both advantages and disadvantages.
 (そのパソコンには良いところもあれば悪いところもあります。)


 上の場合AとBには両方とも名詞が入っていますが、このようにAとBには同じ働きをする語が入るのが普通です。







   命令文に「and」を続けると「〜をしなさい、そうすれば」という意味になります。たとえばHurry up.「急ぎなさい。」という命令文に「and」とそれに続くYou will be in time for the movie.「映画に間に合うでしょう。」を続けると次のようになります。

 Hurry up, and you will be in time for the movie.
 (急ぎなさい、そうすれば映画に間に合うでしょう。)

 このように「and」を命令文に続けることで、命令文の後に「そうすれば〜」という意味の文にすることができます。

 Go straight on, and you will see the station.
 (まっすぐ行きなさい、そうすれば駅が見えてきますよ。)


 命令文は命令や要求をあらわす文で、文の作り方は動詞の原形を文頭におきます。そして命令をする形になる相手(you)は省略されるのが普通です。
 Calm down.(落ち着きなさい。)
 Call me a taxi.(タクシーを呼んで。)
 Be quiet.(静かにしてください。)

 否定の命令は「Don't」を使い、意味は「禁止」をあらわします。
 Don't waste time.(時間を無駄にするな。)
 Don't be in a hurry.(急いではいけない。)
 (上のようにbe動詞にも「Don't」を使います。)







   A or Bは「AまたはB」というように選択の意味があります。たとえばWhich would you like tea or coffee? は「コーヒーと紅茶とどちらがいいですか。」になります。

 Who is younger, him or her?(彼と彼女のどちらが若いですか。)
 Do you want to play tennis or soccer?
 (テニスとサッカーのどちらをしたいですか。)


 「or」は否定に続くと「or」以下も否定をあらわし「AでもBでもない」という意味になります。(「neither A nor B」と同じです。Day17の「3」参照。)
 I don't smoke or drink.(私はタバコもお酒もやりません。)







   命令文+「and」は「〜をしなさい、そうすれば」という意味でしたが、「and」のかわりに「or」を続けると命令文+「or」で「〜をしなさい、さもないと」という意味になります。

 Hurry up, or you will be late.(急ぎなさい、さもないと遅れますよ。)
 Complete your thesis, or you will not graduate.
 (卒論を完成させなさい、さもないと卒業できませんよ。)







   「but」は「しかし」や「だけれども」というように反対の意味をあらわします。

 He was poor but he was happy.(彼は貧しかったけれども幸せだった。)
 She wanted to pass the entrance exam but she didn't study for it.
 (彼女は入学試験に合格したかったけれども、そのための勉強をしなかった。)


 He was not rich but happy.は「彼はお金持ちではなかったけれども幸せだった。」という意味です。これは「not A but B」という型で、Aを否定させた後に否定にならないBが続きます。







   これは「AばかりでなくBも」という意味です。「also」は省略される場合もあります。

 She not only did not eat but also did not drink.
 (彼女は食べなかったばかりでなくて飲むこともしなかった。)
 Not only you but also he was absent from the lecture.
 (あなたばかりでなくて彼も講義を欠席しました。)


 AとBは同じ種類の語にします。また、動詞の形はBに合わせます。
 たとえば上の場合、動詞は「he」に合わせて「was」にしています。







   「because」は「なぜならば」や「〜なので」というように原因や理由をあらわします。

 I didn't go to the party, because I was tired.
 (私は疲れていたので、パーティーには行きませんでした。)
 I opened the window because it was very hot in the classroom.
 (教室がとても暑かったので、私は窓を開けました。)


 同じ意味の「because of」は前置詞なので後に続くのは名詞です。
 The baseball game was canceled because of rain.
 (雨のために野球の試合は中止になった。)

 また、「because」の前に否定語があるとその否定の意味が「because」に及ぶ場合があります。
 たとえばI didn't come here because I wanted to see her.は「私は彼女に会いたかったので、ここへ来ませんでした。」という意味にすることができますが、「私は彼女に会いたかったために、ここへ来たのではありませんでした。」という意味にすることもできます。これは「ここへ」来たことは確かだけれども、その理由は彼女に会うためではなかったということです。
 このように後の意味は否定語(didn't)が「because」に及んでいるとみた場合になりますが、これは次のようにすることもできます。
 It was not because I wanted to see her that I came here.


 このように2通りの意味解釈ができる場合がありますが、最初の意味で通したい場合は「because」の前に「,」をおくと「not」の意味が「because」まで及びません。
 I didn't come here, because I wanted to see her.
 または「because」以下を文頭に持ってくることもできます。
 Because I wanted to see her I didn't come here.

 I didn't go to see fireworks because it was crowded.
 (私は混雑していたから花火を見に行かなかったのではありません。)


 上の場合も「混雑」以外の他の理由で行かなかったことが予想されます。
 けれども、別の意味で「混雑していたので、私は花火を見に行かなかった。」とすることもできます。







   「since」も接続詞として「〜なので」というように理由をあらわすことができます。応用なのでここは軽く見ておくだけで構いません。
 「since」は文頭におくのが普通です。「because」と違って強い意味がないのでwhyの疑問文の答えには「because」を使いますが、「since」は使うことができません。(この「since」は「now that」と同じ意味です。)

 Since Ann is ill, we can't take her with us.
 (アンは病気なので私達は彼女を連れて行くことができません。)
 Since it is such a beautiful day, why don't we go for a walk?
 (こんなにいい天気なので、散歩にでかけませんか。)


 「since」は理由の意味が弱いので、相手がすでに理由を知っていることを前提にして使います。
 そこでうえの文も、話し手は相手がある程度Annが病気であることや、天気が良いことを理解していると思って話しています。







   「before」は「〜をする前に」や「〜をしないうちに」という意味です。この「before」は接続詞として使うので文を続けることができます。

 I always have breakfast before I go to school.
 (私はいつも学校に行く前に朝食をとります。)
 Do it now before you forget.(忘れないうちに、それを今やりなさい。)
 I will clean my room before you come home.
 (あなたが家に来る前に私は部屋を掃除しておきます。)


 「before」以下の動詞はたとえ未来のことでも現在形にします。上のI will clean my room before you come home. はYou will come home. とI will clean my room. が一緒になった文と考えることができますが、「before」以下は未来のことを現在にするので「will」を取っています。
 (これについてはDay27の「2」を参照してください。)







   「after」は「〜のあとに」という意味です。これも接続詞として使うので、後には文を続けます。

 We went home after we saw the movie.(映画を見た後で家に帰りました。)
 I was very tired after I went shopping.
 (私は買い物に行った後でとても疲れた。)


 文法的にこだわると、時間的な前後関係をあらわすのに過去からみた過去ということで過去完了を「after」以下に使うことになります。
たとえば上の場合I was very tired after I went shopping. は「after」以下が時間的に前の文の過去よりもさらに過去ということで、I was very tired after I had gone shopping. になります。
 これは「10」の「before」を使った接続詞でも同じことがいえます。ただし、「before」の意味は「after」と逆なので過去完了は「before」以下ではなく主節のほうで使うことになります。
 けれどもこれは文法的にこだわった場合です。はっきりと時間の前後関係がわかる、「after」や「before」のような語を使う場合や文脈からわかる場合は特にそうしなくてもいいです。






今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。







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