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前の文と後ろの文の動詞の時制を合わせます(時制の一致について)


今回のDay47は時制の一致についてふれていきます。
時制の一致とは、主節(中心となる文)の動詞の時制に従節(主節に従う文)の動詞の時制をあわせることをいいます。




時制の一致の基本

  まずは次の例文を見てください。


I know she is beautiful.
(私は彼女がきれいだということを知っています)

この文は見てのとおり現在の時点において話したことです。
I know(私は知っています)と she is beautiful(彼女はきれいです)の2つの文からなっているものですが、現在の時点で話していることなのでどちらの動詞も現在形である know と is を使っています。


では、この文をもしも過去の時点で話したとしたらどうなるでしょうか?
この場合、I know(私は知っています)は過去のことになるので、当然「私は知っていました」という意味にならなければなりません。
つまり I know は I knew になります。

そしてここからが大切なことになるのですが、英語では I knew のように過去の時制になった場合はもう一方もそれにあわせて過去の時制にしなければなりません。
つまり、she is beautiful は she was beautiful になります。


時制の一致は主節の動詞にあわせて従節の動詞が変化します。
主節とは中心となる文のことです。
(「節」とは<主語+動詞>の形をもつ文のことをいいます)
従節とは主節に従う文のことをいいます。

上の例文でいうと、I know が主節になります。
そして、she is beautiful は従節になります。










ところで時制の一致を行った後の文ですが、
I knew she was beautiful. は日本語になおすと次のようにはならないことに注意してください。

「私は彼女がきれいだったことを知っていました」
このようにすると意味が違ってきてしまいます。

時制の一致は英語でおきますが、日本語に訳すときにはおきません。
(「彼女がきれいだった」というように「彼女がきれいだ」までも過去にして訳しません)


したがって、正しい意味は次のようになります。

I knew she was beautiful.
(私は彼女がきれいだということを知っていました)



★<従節の動詞がもともと過去の時制だったら?>

上の文では、もともとは主節の動詞も従節の動詞も現在の時制でした。
それから過去の時制に変えていきましたが、では従節の動詞が最初から過去の時制の場合はどうなるでしょうか。

実はこの場合は、従節の過去時制の動詞は過去完了に変わります。
次に例文を書いてみます。


I know she was a novelist.
(私は彼女が小説家だったことを知っています)

この文は主節の文が、I know であることから現在の時点において話していることだということはわかると思います。
従節の動詞は was と過去の時制ですので、話している内容は過去のことです。
ということは、現在の時点において過去のことを話しているわけです。
では、これを過去の時点において話した場合の例文を次に書いてみます。


I knew she had been a novelist.
(私は彼女が小説家だったことを知っていました)

I knew(私は知っていました)と一段古い時点のことになりました。
そして従節もさらに一段古い時点にならなければなりません。

従節の動詞はもともと過去の時制だったので、さらに古い時点にする必要はないように思うかもしれません。
けれども過去時制の動詞もさらにもう一段古い時点にしなければなりません。

そして、そのもう一段古い時点というのを過去完了であらわすことになります。
もしも、従節の動詞がもともと過去完了だった場合はそのまま過去完了を使います。変化はそれ以上しません。









★<従節に助動詞がある場合>

従節に can や will などの助動詞がある場合は、その助動詞が could や would などの過去時制に変わります。
たとえば次の例文を見てください。


I think she will come back.
(私は彼女は戻ってくると思います)

この文は現在の時点で話していることですが、これを過去の時点で話している文にしてみます。

I thought she would come back.
(私は彼女が戻ってくると思った)

このように主節の動詞が過去の時制になると、従節の助動詞が過去の時制になります。







  時制を一致させる上では、直接話法を間接話法になおしたときの時制の一致も大切になってきます。
まずは直接話法と間接話法について、それぞれはどういうものかについて書いていきます。



★<直接話法とは?>

直接話法とは、話したことをそのままあらわした文をいいます。
たとえば Ann(アン)がいたとして、その Ann が「私はうれしいです」とある時点で話した場合は次のようになります。


Ann said, "I am happy."
(アンは「私はうれしいです」といいました)

I am happy とはもちろん Ann が自分で話したことです。
この Ann が話したことをそのままあらわした文を直接話法といいます。

そして、話した部分は普通、「"」で囲みます。














★<間接話法とは?>

間接話法とは、話したことをそのままあらわすのではなく、それを伝える人の側に立ってあらわすことをいいます。
たとえば John(ジョン)が「私は面白かったです」と話した場合に、それを伝える人の側に立ってあらわすと次のようになります。


John said he was interested.
(ジョンは面白かったといいました)

he は John のことを指しています。
he の部分は直接話法のように話したことをそのままあらわさないので「I」にはなりません。
このような文を間接話法といいます。



★<直接話法と間接話法の時制の一致>

直接話法の文を間接話法の文にするときは時制の一致をします。
たとえば次の例文を見てください。


He said, "I am happy."
(彼は「私はうれしい」といいました)

これは直接話法の文ですが、間接話法の文にすると時制の一致をします。
その場合の時制の一致は「"I am happy."」を He said の「said」に合わせます。
そうすると次のようになります。


He said he was happy.

このように、I am は he was に変わります。
am は said の時制に合わせて was になるわけです。









直接話法で「"」で囲まれている部分、つまり話している内容の文の動詞はそれを伝える動詞の時制に合わせて時制の一致をすることになりますので、現在形の動詞は過去形になります。

上では be動詞である am が過去時制の was に変わりましたが、一般動詞も同様に現在形から過去形に変わります。
そして助動詞についてもたとえば can は could へと変わるように現在形から過去形に変わります。
この変わり方は最初のほうでふれた「時制の一致の基本」でのことと同じになります。

もちろん、直接話法の中で「"」で囲まれた文の動詞が最初から過去形だった場合はこれも「時制の一致の基本」のところでふれたのと同様に過去完了に変わります。

そして、最初から過去完了だった場合はそのまま過去完了を使います。変化はしません。








  時制の一致は間接疑問文でもおこなわれます。
ところで、間接疑問文については覚えているでしょうか。
ここで少し復習してみます。



★<間接疑問文とは>

普通の疑問文といえば、たとえば次のようなものがあります。


How long will you stay in London ?
(あなたはロンドンにどのくらい滞在する予定ですか)


間接疑問とは、上のような疑問文を他の文の中に組み入れたものをいいます。
他の文とは、たとえば I know や I don't know などから始まる文があります。

それでは上の例文を We know(私たちは知っています)に組み入れてみます。


We know how long you will stay in London.
(私たちはあなたがロンドンにどのくらい滞在するかを知っています)

このように We know の後に疑問文をおきますが、注意することは will の位置です。
how long 以下の文は間接疑問ですが、本来の疑問とは違いますので語順が<主語+動詞>の形に戻ります。
そこで、will の位置も you will というように戻ります。
ここまでのことを下にまとめてみます。









間接疑問文についてはDay15のでもふれていますので参照してみてください。
上の例文では how などの疑問詞から始まる疑問文を間接疑問文としておきかえましたが、疑問詞のない疑問文(たとえば do や can などで始まる疑問文)を間接疑問文にした場合についてもDay15の中ではふれています。




★<間接疑問文の時制の一致について>

間接疑問文は組み入れられる文ですので、組み入れられた後の文の中では従節にあたります。
したがって、主節の時制が変わるとそれにあわせて従節(間接疑問文)の動詞の時制が変わります。

上の例文を使って時制の一致をやってみます。
まずはもととなる例文です。


We know how long you will stay in London.

この文の We know を We knew(私たちは知っていました)に変えて次に書いてみます。


We knew how long you would stay in London.
(私たちはあなたがどのくらいロンドンに滞在するのかを知っていました)

このように主節であった We know が We knew と過去の時制になったので、従節である間接疑問文の will も would になります。









上の文では、従節の助動詞の時制の変化で時制の一致をしましたが、もちろん be動詞や一般動詞でも同じように現在形は過去形となって時制の一致をします。
そして、従節である間接疑問文の動詞が、もともと過去形だった場合はやはり過去完了に変わります。















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