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新ページ基礎からの英語学習
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I/you/she/it (代名詞@)


今回のDay41からは新しく代名詞についてふれていきます。
代名詞とはある名詞の繰り返しをさけるために、その名詞の代わりとして使われたりします。
そして、名詞の代わりとして使われるところから「代名詞」とよばれます。





  人称については覚えているでしょうか?

人称には1人称、2人称、3人称があります。
1人称は、話している人や話している人を含めた複数のことをいいます。
つまり I や we のことです。

2人称は、話している人を含まないで相手のことをいいます。
つまり you のことです。

3人称は、話している人も相手の人も含まないことをいいます。
つまり she や they などのことです。


これらは文の主語として使われる場合があります。
たとえば I like her.(私は彼女が好きです)の「I」のようにです。

ですが、これらが文の目的語になるときはそれぞれ形が変わる場合があります。
たとえば I like her. では主語が「I」ですが、目的語は「her」になっています。
この目的語の her は she が変化したものです。

また、主語の I の意味は「私」となりますが、目的語になったときは「私」や「私」という意味になります。
そして形も I から「me」に変わります。
「I」(私は)が目的語となった場合の例文です。

He gave me a book.
(彼は私に本をくれました)
(I → me)


さらに、「私」というように所有をあらわす場合にも、その形が変わります。
たとえば I の場合は「my」になります。
例を書いてみます。

my book (私の本)

his car (彼の車)
his は he が変化したものです。
[he(彼は)- his(彼の)- him(彼を、彼に)]


I や you, she などがそれぞれ目的語や所有をあらわす語に変化したときの形を下に書いてみます。







you と it は主語になるものと目的語になるものの形が同じです。
また、you の変化については単数形と複数形が同じです。
この場合の you の意味は単数なら「あなた」で、複数なら「あなたたち」になります。

she の場合は所有をあらわすものと目的語になるものの形が同じです。

it の所有をあらわす形は its ですが、it's と形が似ていますので注意してください。
its は「その」という意味ですが、it's は it is の短縮形です。










総称的な we, you, they


we や you, they を総称的な意味で世間一般の人たちをあらわす場合があります。
それぞれがあらわす対象は次のようになります。

we は話している自分も含めた一般の人々をあらわします。

you は話している自分と相手を含めた一般の人々をあらわします。
口語的です。

they は話している自分と相手を含まない一般の人々をあらわします。

例文は次のようになります。


We had much rain last year.
(昨年は雨が多かったです)

They say she will move.
(彼女は引っ越しをするという話です)


このように、それぞれが一般の人々をあらわします。
ただし、we や you, they を「我々は」や「私たちは」のようには訳さない場合が多いです。









 
★<It's mine. について>

「〜のもの」というように誰かの所有をあらわす場合は、my や your などの所有をあらわす代名詞を使いました。
たとえば、 my book で「私の本」、your book で「あなたの本」などです。

これらは、my や your などの後に名詞をおいてあらわします。
これに対して、名詞をおかずに独立させた代名詞だけで所有をあらわすことができるものがあります。
それが、mine(私のもの)や yours(あなたのもの)です。
例文を書いてみます。


This is my cup.
(これは私のカップです)
   
This is mine.
(これは私のカップです)


This is your cup.
(これはあなたのカップです)
   
This is yours.
(これはあなたのカップです)


このように、mine や yours の後には my や your の場合のように名詞が続かないで独立して使われます。
このような所有をあらわす代名詞は、他にも he や she にもありますがそのことについて下に書いてみます。










a friend of mine


my friend や my book などのようにあらわすことはできますが、a my friend や some my friends, a my book などのようにあらわすことはできません。

これは、所有をあらわす my や your に重ねて a や an といった冠詞や、some, this などをおくことができないからです。

そこで、a my friend は a friend of mine のようにあらわします。

つまり形としては<a や this, some など+名詞+of+所有をあらわす代名詞>になります。

この場合の所有をあらわす代名詞とは、すぐ上の方で書いています mine や yours などのことです。

また、some my friends も some friends of mine のようにあらわします。







★<myself について>

「彼女は鏡で自分自身を見ています」という文を作ってみると次のようになります。

She is looking at herself in the mirror.
(彼女は鏡で彼女自身を見ています)


この文の herself(彼女自身)のように「〜自身」をあらわす代名詞があります。
たとえば、「私自身」は myself になります。
その他についても下に書いてみます。









もう1つ例文を書いてみます。


I hurt myself.
(私はけがをしました)
[hurt = けがをさせる(過去形も過去分詞も原形の hurt と同じ形です)]



★<強調させるのに使われる場合>

myself や yourself は主語や目的語などを強調するために使われる場合があります。
たとえば次の例文を見てください。


I saw it.
(私はそれを見ました)

この文に myself を加えると次のような意味になります。

I myself saw it.
(私自身がそれを見ました)
このように「I」を強調する意味の文になります。

ところで、上の文は主語である I を強調した文ですが、次に目的語を強調した文についても例文を書いてみます。

He likes coffee.
(彼はコーヒーが好きです)

この文の目的語は coffee です。
この coffee を強調する itself を加えると次のような意味の文になります。

He likes coffee itself.
(彼はコーヒーそのものが好きです)










by myself について


by myself のように、by に myself や yourself をつけると、「1人で」という意味になります。
つまり alone と同じ意味になります。
例文を書いてみます。


I went to the theater by myself.
(私は1人で映画を見に行きました)

I ate breakfast by myself.
(私は1人で朝食を食べました)



★<for myself について>

by の代わりに for も使われる場合があります。
ただし、この場合の意味は「自分で」や「自分のために」になります。
たとえば、for myself は、「私自身の力で」や「私自身のために」という意味になります。














  it には色々な使い方がありますが、ここではその中でもよく使われることを書いていきます。

次の例文を見てください。


It is nice to see you again.
(あなたにまた会えてよかったです)

この文は it is の後に形容詞をおいてその人の気持ちなどをあらわします。
そして to の後の文でどうしてそのような気持ちになったのかをあらわします。

文の形は<It is+形容詞+to 〜>になります。

もう1つ例文を書いてみます。

It is difficult to speak English.
(英語を話すのは難しいです)

この文も同じように it is の後の difficult で「難しい」という気持ちをあらわしています。
そして to の後の文で何が難しいのかをあらわしています。
この場合は speak English で「英語を話すこと」が難しいという意味になります。


ところで、この場合の上の文は2つとも「it」自体には意味がありません。
もしも it がなければどうなるでしょうか?
it を使わずに書いてみると次のようになります。

It is difficult to speak English.
     
To speak English is difficult.
(英語を話すことは難しいです)

この文でも意味として通じますが、主語の部分が長くなってしまいます。
そこでこの場合の主語の部分(To speak English)を後ろに持っていってから、代わりに it を文頭に持ってきます。
こうしてできた文が最初の方で書いた文です。

このときの it は後ろに持っていった元の主語をあらわします。
つまり先に it を持ってきてから、あとになってその説明をすることになります。

このように形式的に文頭におかれた「it」は仮の主語といいます。









ところで、上の文である、
It is difficult to speak English. ですが、誰が英語を話すのに難しいと感じているのかをあらわす場合は「for」を使います。
たとえば、「私にとって難しい」という意味にする場合は次のようにします。

It is difficult for me to speak English.
(英語を話すことは私にとって難しいです)

このように、for によって誰かをはっきりさせることができますが、このことは前にも書いていますので参照してみてください。
Day22のの中でふれています。






it であらわす時間、距離など


時間や、日、距離、天気などをあらわすのにも「it」が使われます。
この場合の it も、やはり文の形式をととのえるためにつかわれます。
それぞれについて例文を書いてみます。


<時間の場合>

What time is it ?
(何時ですか)

It is 8:30.
(8時30分です)



<日の場合>

What day is it ?
(何曜日ですか)

It is Saturday.
(土曜日です)



<距離の場合>

How far is it to your home ?
(あなたの家までどのくらいありますか)

It is 20 miles.
(20マイルあります)



<天気の場合>

It is raining.
(雨が降っています)







★<it の強調構文について>

文のある部分を強調して「(何か)をするのは〜だ」のような意味にする場合があります。
この場合の文の形は次のようになります。

<It is+強調するもの+that 〜>

「強調するもの」には、名詞や代名詞、副詞がはいります。
そしてこのような文を「強調構文」といいます。
それでは例文を書いてみますが、まずは強調される前の文を書いてみます。


She went to the theater.
(彼女は映画を見に行きました)


この文から she を強調したい場合は次のようになります。

It is she that went to the theater.
(映画を見に行ったのは彼女です)

(人の場合は who に置き換えることもできます)


the theater を強調したい場合は次のようになります。

It is the theater that she went to.
(彼女が行ったのは映画館です)


このようにそれぞれ強調させることができます。









★<仮主語の it を使った文と、強調構文の区別のしかたについて>

仮主語の it を使った文と上の強調構文とでは、文の形が似ているので見分けがつきづらいかもしれません。
というのも、仮主語の it は後の to 以下の文だけではなくて、that から始まる文も、その仮の主語として使われる場合があるからです。

見分ける方法としては、仮主語の it を使った文では it is の後に「形容詞」を持ってくる場合が多いので、形容詞があるたいていの文は仮主語の it の文だと見分けることができます。

その他には文中の it is と that を取ってしまう方法があります。
it is と that を取っても、まだ文として成立できるものは強調構文です。
たとえば上で書いた次の例文を見てください。


It is she that went to the theater.

この文は、she を強調した文です。
この文から it is と that を削除すると次のようになります。

She went to the theater.

このように文として成立します。
そこで、この文は強調構文と見分けることができます。






  仮の主語のように it を文頭においてから、seem や happen などを続けて構文をつくる場合があります。
この場合の it にも意味的なものはありません。
意味の中心は seem や happen の後におく that 以下の文です。

ですがこの場合、that 以下の文を文頭に持ってくることはできませんので、その点からこれまで学習した仮主語の it の文とは違うといえます。

it との組み合わせでつくるこのような構文はいくつかありますが、次に主に使われるものから少し書いてみます。


It seems that 〜
(〜らしい)

It appears that 〜
(〜らしい)

It happens that 〜
(偶然〜だ)

以上のようなものがあります。
たとえば、It seems that 〜 の場合は「〜らしい」という推測の意味をあらわすことができます。
そして、それが何の推測かは that 以下で文としてあらわすことになります。

それでは次にそれぞれの例文について書いてみます。


It seems that she was late for the bus.
(彼女はバスに乗り遅れたらしい)

It appears that they are right.
(彼らは正しいようです)

It happened that she was out.
(偶然、彼女は外出していた)














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