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英語喫茶英語の時間的感覚Ⅱ>動作動詞の未完結



動作動詞の未完結-英語の時間的感覚Ⅱ

 

6.2.3.動作動詞の未完結

 未完結とは文字通り完結をしていないという意味である。これは進行形が持っているもう1つの意味であるが、たとえば次の例からその意味を考えることができる。

 (11)
  a. I read a book last night.
  b. I was reading a book last night.

 上は2例ともreadを用いている。(11a)は「私は昨夜本を1冊読んだ。」という意味で、このことは昨夜のうちに本を1冊読み終えたことを意味として含んでいることになる。このように過去時制とは、その出来事について過去のこととして捉えるので、完結していることを表すのが普通である。
 しかし、進行形を用いた場合は同じ過去の動作であっても、その完結の意味を表すことがなくなる。
 (11b)はreadの進行形を用いた例であるが、その意味は「昨夜本を1冊読んでいた。」というように、ある時間本を読んでいたということは表す。しかし、その本を読み終えたかどうかまでは表していない。そしてこの場合、普通はその本をまだ読み終えていないことを意味として含んでいることになる。つまり、単に本を読んでいたという行為のみを表している。

 これらの2例について、時間表示にして比較すると次のようになる。

(12)
a. I read a book last night.
英語の過去時制(I read a book last night.)の時間表示 英語の過去時制(I read a book last night.)の時間表示

b. I was reading a book last night.
英語の過去進行形(I was reading a book last night.)の時間表示 英語の過去進行形(I was reading a book last night.)の時間表示

 (12a)の過去時制の時間表示が表しているのは、完結している時点である。
 それに対して(12b)の過去進行形の時間表示が表しているのは、ある過去の時間帯においての時間的幅である。動作の進行に重点が置かれ、出来事の始点や終点については、この場合漠然としている。

 このとき、たとえ終点を表すような文脈があったとしても、その終点までの時間帯に本を読んでいたということだけを表し、実際に読み終えたことについては表さないのが普通である。たとえば、次はLeech(1987)の例である。

 (13)
  a. I was reading from 10 p.m. to 11 p.m.
   (私は10時から11時まで本を読んでいた。)
  b. I read from 10 to 11 p.m.
   (私は10時から11時まで本を読んだ。)

 上の2例はいずれもreadを用いているが、(13b)のreadは過去時制である。Leechによると、(13b)では話し手が10時から11時までの間に本を読み終えたことを表しているという。それに対して(13a)では10時から11時までの間に本を読んでいたことを表しているが、その本を実際に読み終えたことについては表していないというのである。

 このことを時間表示で考えた場合、時間的枠の始点と終点にfrom 10 p.m. to 11 p.m.をあてはめることができる。しかし、動作についての始点と終点を表しているだけで、それが完結されることまでは表されないことになる。



 ところで、完結動詞に用いた場合に、その動詞が反復を表せないときは特徴的な意味を表すようになる。

 (14)
  a. The man drowned.
   (男が溺れ死んだ。)
  b. The bus stopped.
   (バスが止まった。)

 いずれも過去時制のため完結した意味を表している。
 (14a)はすでに男が溺れて死んでしまったことを表し、(14b)は走っていたバスが止まったことを表している。


 2例に用いられている動詞は動作動詞の中でも完結動詞であるが、同じ完結動詞でも反復を表すことができない動詞である。なぜなら、溺れ死ぬということは通常1度限りのことであるが、再び溺れ死ぬためには生き返らなければならない。また、バスが止まることも1度限りの動作である。それは再び止まるためには、また走り出さなければならないからである。このような完結動詞に進行形を用いた場合は次のようになる。(*28)

*28  動詞が過去時制によって表される「完結」の意味と、完結動詞そのものが持つ「完結」の意味とはその意味が異なる。
 過去時制による完結の意味とは、出来事を過ぎ去ったこととして捉えているために、すでに完結されていることである。

 しかし、完結動詞が持っている完結の意味とは、その動詞自体が意味として持っていることである。
 drownは「溺れ死ぬ」、stopは「止まる」というように、その動詞自体が動作の完結を表し、その後は何らかの動作継続を予想させない。つまりは、一度の動作を表すことが通常と考えられる動詞である。
 またstartは「始まる」というように完結というよりは始動を表すが、「始動すること」そのものは一度の動作のため完結動詞に分類される。

 これに対して非完結動詞とは、その動詞自体が完結の意味を持たない。たとえばplayは「遊ぶ」や「演奏する」という意味であるが、それらは動作が一度とは考えられずある期間を期待させる。また、stayも「滞在する」という意味においては、やはりある期間の動作を期待させる動詞である。


 (15)
  a. The man was drowning.
   (男は溺れかけていた。)
  b. The bus was stopping.
   (バスは止まりかけていた。)

 日本語では(15a)は「男は溺れていた。」、(15b)は「バスは止まっていた。」というように動作の進行や状態を表すことも可能に思われがちだが、英語においてはそうはならない。
 上の2例については、「~をしかけている」というように、その出来事が完結まで近づいていることを表すようになる。


英語の時間的感覚


 ところで、状態動詞は文字通り状態を表すが、状態とはある期間その状態が継続されているということなので、当然のことながら動作動詞にあるような完結または非完結の区別とは関係がない。
 また、活動を表すこともないので、動作に着目する進行形とは関係が薄い。したがって、普通は状態動詞に進行形を用いることはないが、それでも状態動詞に進行形を用いた場合には「だんだんと~がしている」というように、過程的な意味を表すようになる。

 (16)
  a. I'm forgetting it.
   (忘れかけている。)
  b. I'm liking my neighbors more and more.
   (私はだんだんと隣人のことが好きになっている。)
  c. I'm seeing it more clearly.
   (だんだんとよく見えてきました。)

 進行形を用いることで、いわゆる「未完結」の意味が生じてくる。


英語の時間的感覚









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