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英語喫茶英語の時間的感覚Ⅱ>before節中の過去完了形



before節中の過去完了形-英語の時間的感覚Ⅱ

 

3.3.4. before節中の過去完了形

 beforeが持っている意味は「以前」であり、通常はbefore節よりも主節のほうが一段古い時間を意味することになる。前節の(44)のBefore She went to college she took a shower. ような例でも、beforeの持っている意味から主節のほうが古い時間であることが明白であり、たとえ両節とも過去時制で表されていても、その時間的順序は変わることがない。
 また、文法的にこだわるならば、過去完了形を用いてBefore she went to college she had taken a shower. とすることになる。
 しかしbefore節において過去完了形を用いる用法がある。このとき主節では過去完了形ではなく、過去時制が用いられている。次はその例である。

 (45)
  a. The workers stopped striking before the situation had come to a head.
  b. John ran away before he had got hurt. (以上2例は松村:1996)

 いずれもbefore節に過去完了形が用いられているが、主節は過去時制のままである。時間的な順序関係とbeforeの持つ意味とが矛盾しているように思われるが、ここで過去完了形の時間表示をもう一度示す。

(46)
英語のbefore節中の過去完了形の時間表示 英語のbefore節中の過去完了形の時間表示

 心の位置(M)に相当するのは、before節である。(*20) そして出来事時(E)には主節が相当する。(45a)を例にとって、時間表示にあてはめると次のようになる。

*20  時を表す副詞節と心の位置(M)の関係については、3.3.2の註釈を参照。

(47)
The workers stopped striking before the situation had come to a head.
英語のbefore節中の過去完了形時間表示について 英語のbefore節中の過去完了形時間表示について


 時間表示上にあてはめると上のようになるが、before節では過去完了形が用いられているので、主節よりも時間的に後に置かれるのは不自然に思われる。しかし、たとえbefore節とThe workersから始まる主節を入れ替えたとしても、beforeの持っている意味から矛盾が生じる。そして時を表す副詞が相当するという、心の位置(M)の定義にも反することになる。

 実はこの場合のbefore節中における過去完了形は、時間的順序というよりは完了形が持っている「完了」の意味を主に含んでいるのである。
 つまり、意味上はbefore節において、過去完了形は過去時制よりも一段古い時間を表しているのではなく、「何らかの出来事が完了する前」という意味を表している。そして、これを日本語に訳した場合は「何かをしないうちに」や「何かが生じないうちに」というようになるのである。ここで前の2例について日本語訳を加えると次のようになる。

(48)
a. The workers stopped striking before the situation had come to a head.
 (労働者たちは事態が危機に陥らないうちにストライキをやめた。)
b. John ran away before he had got hurt.
 (ジョンは怪我をしないうちに逃げた。)

 (48a)では事態が危機に陥らないうちにストライキをやめたので、危機的なことは生じていないという意味が含まれている。また(48b)ではジョンが怪我をしないうちに逃げたので、ジョンは今怪我をしていないという意味が含まれる。このようにこの用法の過去完了形は過去の過去という時間関係よりも、出来事の「完了」に重点を置き、さらにbeforeの意味から「完了以前」という意味を持つことになる。


英語の時間的感覚


 ここで、before節に過去完了形ではなく、過去時制を用いた場合の例と意味上の比較をしてみる。

(49)
a. The workers stopped striking before the situation came to a head.
 (労働者たちは事態が危機に陥る前にストライキをやめた。)
b. John ran away before he got hurt.
 (ジョンは怪我をする前に逃げた。)

 日本語訳については、「何かをしないうちに」というようにはならず、単に「何かをする前に」という意味になる。この意味的な違いは、before節に過去完了形を用いた場合に、より余裕を持った時間関係があることになる。
 (49a)のbefore節は「事態が危機に陥る前に」という意味だが、(48a)のbefore節は「事態が危機に陥らないうちに」というように、より以前にストライキをやめた可能性がある。そして(48b)も同様に、before節の過去完了形は怪我をするかもしれないという予期から、より余裕を持ってジョンが逃げたという意味を含んでいる。


英語の時間的感覚









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