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法助動詞

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1.1. 能力(客観的意味)
 canの「能力」は、主語が備えている「能力」について表す。その意味から、主に主語にされるのは「人」または「生物」となる。

 (2)
a. I can speak English.
(私は英語が話せます。)
b. I can swim very well.
(私はうまく泳ぐことができます。)
c. He can cook some Italian cuisine.
(彼はイタリア料理を作ることができます。)


 しかし、たとえ主語が無生物であっても、「能力」として考えられるのならば用いることができる。

 (3)
This hotel can accommodate 300 guests.
(このホテルは300人の客を宿泊させられます。)


 be able toはcanと類似する意味を持つ。しかし、現在の「能力」を表す場合は普通用いずにcanのほうを用いる。be able toはcanと異なり「実際の動作」に重点を置く。
 次はcouldを用いた例である。

 (4)
a. She could speak French.
(彼女はフランス語を話すことができた。)
b. He could swim very well.
(彼はうまく泳ぐことができた。)

 couldの「能力」は特定の時点で行った実際の動作を表すことができない。上はいずれも過去にその「能力」があったということだけを表している。これは継続的または習慣的意味になる。


 否定文においては、動作の意味で表すこともできる。それは結局その動作を生じさせなかったという意味になるからである。

 (5)
a. She couldn't play the violin.
(彼女はヴァイオリンを弾くことができなかった。)
b. He couldn't cook anything.
(彼は何も料理することができなかった。)

 couldの能力用法には、上のような制限がある。そこで肯定文で特定の過去に、動作を実際に生じさせたことを表す場合はwas able toなどを用いることになる。(4)の2例は次のように比較することができる。

 (6)
a. *She could speak French then.
b. She was able to speak French then.

 (7)
a. *He could swim then.
b. He was able to swim then.

 (a)の例は不自然である。
 いずれもthenがあるように時点を特定した実際の動作ではcouldではなく、was able toなどを用いなければならない。
 (couldとbe able toについては英語の時間的感覚2でもふれています。)

 しかし、知覚動詞はcouldと共に用いることができる。それは、状態性を表すからである。このとき、ある程度の時間的幅を意味として持つようになる。(*6)


*6  canに知覚動詞を続けた場合も、同様に知覚の時間的幅を意味として持つ。

 I can hear something.(何か聞こえます。)


 (8)
a. I could hear the door slamming.
(ドアがバタンと閉まるのが聞こえていた。)

 上の例は次の(9a)のようにすることができない。(9a)が不自然なのは、時間的幅の意味とslamが対立するからである。

 (9)
a.*I could hear the door slam.
b. I heard the door slam.(ドアがバタンと閉まるのが聞こえた。)(*7)
 (couldと知覚動詞については英語の時間的感覚2でもふれています。)


*7  知覚動詞だけなら瞬間的な出来事を表すことになる。そこに法助動詞を加えることで状態性が現れるのである。





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