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8.3. この章のまとめ

 この章においては仮定法について述べてきた。仮定法には仮定法現在と仮定法過去、そして仮定法過去完了の形式があるが、仮定法現在と仮定法過去は現在に関係したことを表し、仮定法過去完了は過去に関係したことを表す形式である。

 そしてこれらの仮定法について時間表示に示すと次のようであった。

(22)
They decided that the match be put off.


 上は仮定法現在の時間表示である。現在ではほとんど用いられなくなり、代わりに直説法が用いられている。仮定法現在が用いられるのは一部の用法に限られているのだが、持っている意味は出来事について生じるかどうかの不確実さである。

(23)
a. If I were not ill, I could finish this today.


b. If I had known you were in hospital, I would have visited you.


 (23a)は仮定法過去、(23b)は仮定法過去完了の時間表示である。仮定法過去とは文字通り過去に関係したことではなく、現在に関係したことを表す形式である。
 また、仮定法過去完了は仮定法過去を過去のこととして捉えている。そして、上の時間表示については、意味上の時間表示に加えて、その形式を表すために(M)または(E)のように、話し手の心境を表す仮の時点を設けることになる。


 ところで、仮定法現在と仮定法過去とは、同じ現在に関係する形式でありながら意味上は異なっている。仮定法現在とは「不確実性」を表すのに対して、仮定法過去は「事実に反すること」を表す。
 
 仮定法過去とは出来事について確実に生じないことを意味として持っている。たとえば次の例がある。

(24)
If I had enough money, I could buy that picture.
(私が十分なお金を持っているのなら、あの絵を買うことができるのに。)

 この場合、話し手は絵を買うのに十分なお金を持っていないことになる。したがって、このとき話し手が絵を買うだけの十分なお金を持っていたとするならば、この仮定法過去は用いることができないことになる。


 これに対して仮定法過去完了も、仮定法過去と同様に事実に反することを表す形式である。

(25)
If I had had enough money, I could have bought that picture.
(私が十分なお金を持っていたのならば、あの絵を買うことができたのに。)

 上は前の仮定法過去の例を過去のこととして表している。したがって、ある過去において話し手は十分なお金を持っていなかったために、絵を買うことができなかったことを表すことになる。

(26)
仮定法現在
現在においての出来事の不確実性

仮定法過去
1.現在において生じない出来事
2.単なる仮定

仮定法過去完了
過去において生じない出来事

 上は仮定法の3つの形式について、その意味をまとめているが、仮定法過去の単なる仮定については8.1.2.の仮定法過去 のところで述べてある。
 いずれにしても現在においては仮定法があまり用いられなくなってきている。特に仮定法現在については、以前からほとんど用いられていない。



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