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6.4.4. 進行形による同時性

 進行形とはある時間的枠を設けることになる。主節と従属節の両方の節に進行形を用いると、それらの出来事について同時に生じていることを表すことができる。これは時間の幅が、お互いに重なるからである。

(42)
a. You were watching TV while we were working.
(私たちが働いている間、あなたはテレビを見ていましたね。)
b. While (he was) waiting, he was reading a book.
(彼は待っている間、本を読んでいた。)

 上の2例について、それぞれの主節と従属節には動作動詞が用いられている。双方の動詞に進行形を用いることで、互いの節に生じる時間的幅が重なり、動作が同時に生じていることを表すことになる。ここで時間表示にすると次のようになる。

(43)


 従属節は時を表す副詞のために心の位置(M)に相当する。
 上の時間表示上において、過去時に設けられた時間的枠は出来事時(E)のことだけを表しているのではなく、それと同時に心の位置(M)のことをも表している。


 ところで、主節または従属節のどちらか一方にのみ進行形を用いた場合は、異なる意味を表すようになる。

(44)
a. She was working when I visited her.
(彼女は私が訪問した時には仕事をしていました。)
b. When I last saw her, she was walking through the street.
(私が最後に彼女に会ったとき、彼女は通りを歩いていました。)

 上の2例はいずれも主節に進行形を用いていて、副詞節にはどちらも過去時制が用いられている。このことは、副詞節で表される時点において、すでに主節における動作が生じていることを表すことになる。
 たとえば(44a)では訪問した時点よりも以前の時点から、すでに彼女が仕事をしていることが意味として含まれることになる。
 このような例について時間表示に示した場合は、出来事時(E)のみに時間的枠が設定されていることになる。


 さらに、副詞節にのみ進行形を用いた例は次のようになる。

(45)
a. They arrived while we were having dinner.
(彼らは私たちが食事をしている時に到着した。)
b. He saw an accident while he was driving home.
(彼は帰宅途中に事故を目撃した。)

 上の例は副詞節にのみ進行形を用いていて、主節にはどちらも過去時制を用いている。これは副詞節が表す出来事の間に、主節が表す出来事が生じたことを意味している。たとえば(45a)においては、食事をしている間に彼らが到着したという意味であるが、食事をしているというある時間的幅は副詞節で表され、到着したという、いわゆる時間的「点」は主節において表されている。
 このことを時間表示に示した場合、時間的枠は副詞節が相当する心の位置(M)を中心として設けられていることになる。そして出来事時(E)については、時間的「点」になる。



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