英語喫茶モバイル看板




英語の時間的感覚Uの目次へ


3.1.2.2. 継続の用法

 これは、完了・結果の用法と同様に、出来事がある過去において生じているが、その出来事が現在まで継続していることを表す用法である。

(13)
a. We have lived in Hakodate for five years.
(私たちは函館に5年間住んでいます。)
b. The house has been empty for ages.
(その家は長い間、空き家です。)

 (13a)は5年間函館に住んでいるという意味であるが、このことは現在と関係させて発話していることになるので、「私たちは函館に5年前から住んでいます。」というように日本語では表すこともできる。
 また、(13b)についても長い間空き家なのは、現在から考えての時間である。
 
 これらの2例に用いられているfor句は、期間を表す副詞句であるが、現在完了形と共起する場合は同じ「期間」でも、現在から考えるために日本語訳においては「〜の間に」というよりは、「〜前から」のほうが適切である場合もある。

 そしてこの継続の用法では、その継続の意味を表すために期間を表すfor、または起点を表すsinceなどの副詞表現が続きやすい。

(14)
a. We have lived here since we were children.
(私たちは子供のころからここに住んでいます。)
b. We have been good friends since our graduation from high school.
(私たちは高校を卒業後以来よい友人です。)

 上の2例はsinceを用いた例である。sinceは「〜以来」というように起点としてのある過去から現在まで続く時間的関係を表すので、継続の用法ではよく用いられる。
 
 そして、このような継続の用法についても、時間表示に示した場合は次のようになる。

(15)


 しかし、継続の用法についてはある出来事が現在まで連続していることを意味していることから、次のようにも示すことができる。

(16)


 上の時間表示において、異なるのは出来事時(E)から現在時まで伸びている矢印であるが、このことはその出来事が継続していることを表している。


 ところで、(13)や(14)の例で用いられている動詞は状態動詞である。状態動詞とは、状態を表すがゆえにある程度の時間的幅を意味として含んでいる。したがって、これらの例ではforやsinceがなくても継続用法として成り立つことにもなる。
 しかし、動作動詞の場合はforやsinceが続かないときに、継続用法として成り立たないこともある。それは前節で述べた完了・結果の用法として捉えられることが多いからである。

(17)
a. I have studied English very hard.
(私は英語を一生懸命勉強した。)
b. I have read the book.
(私はその本を読んだ。)

 上の2例についてはいずれも完了・結果の用法として捉えられる。継続用法としたい場合は、for句などを加える必要がある。

(18)
a. I have studied English very hard for one year.
(私は英語を1年前から一生懸命勉強しています。)
b. I have read the book for two days.
(私はその本を2日前から読んでいます。)

 上はfor句を用いることで、継続用法としての意味を表すことができている。このように動作動詞の場合は、継続を表す副詞がないときに完了・結果の用法でしか捉えられない場合もあるのだが、動作動詞を用いる場合は現在完了形よりも現在完了進行形を用いることが多い。

(19)
a. I have been studying English very hard for one year.
b. I have been reading the book for two days.

 上は前の例に現在完了進行形を用いて書き換えた例であるが、この場合for句がなくても、意味的に継続用法として表すことが可能である。なぜなら、現在完了進行形の形式自体が、継続の意味を表しているからである。
 また、動詞によっては現在完了進行形のほうがより好まれることもある。

(20)
a. I have waited here for one hour.
b. I have been waiting here for one hour.

 上の2例はどちらも「私はここで1時間前から待っています。」というように、継続用法として表している。しかし意味は同じでも、現在完了進行形を用いている(20b)のほうが好まれる形式である。それは生き生きとした感じを与えることになるからである。(この感覚は進行形から生じているが、進行形については第6章 で述べていく。)


 しかしながら、writeは動作動詞であるが、for句などの期間を表す副詞を用いることはできない。
 なぜなら、この動詞自体が完結的な意味を持っているからである。この完結的な意味とは動作の終了であり、また繰り返される意味も持たないことである。したがって、意味上「期間」を表すfor句などは、共起できないことになる。
 writeの他にはreachやcatchなどがあるが、そこでこれらの動詞について継続を表す場合は、必ず現在完了進行形にしなければならない。ここで、writeを例にとって比較をすると次のようになる。

(21)
a. I have written a novel.
(私は小説を書いた。)
b.*I have written a novel for one year.
c. I have been writing a novel.
(私は小説を書いています。)

 (21a)は完了・結果の用法としか捉えられないが、これにfor句を加えた(21b)は不自然となる。ある時点において小説を書き終えたことを意味するために、期間を表す副詞は続けられないからである。したがって(21a)に継続の意味を持たせるためには、(21c)のようにする必要がある。



英語の時間的感覚Uの目次へ









Copyright(c)英語喫茶
〜英語・英文法・英会話〜
サイト内の文章等の無断掲載を禁じます