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1.現在の時間的感覚
1.1. 現在形の主な用法
 「現在」とは、過去でも未来でもなく、話し手が「今」と考えている時間である。これを図にすると次のようになる。

(1)


 赤い丸は生じた出来事を表している。このことを英語では、いわゆる現在形の動詞を用いて表すことになる。
 
 言うまでもなく、現在形の例は無数にある。しかし、現在形が持つ意味は1つだけと考えて構わない。それは「話し手が出来事を現在のこととして捉える。」ということである。

(2)
a. My house stands on the hill.
(私の家は丘の上にあります。)
b. I like English better than any other subject.
(私は英語が他の科目よりも好きです。)
c. Mary walks to school every day.
(メアリーは毎日学校へ歩いて行きます。)
d. He usually gets up early in the morning.
(彼はいつも朝早く起きます。)

 上の4例は現在形の例だが、(2a)と(2b)が表しているのは「状態」である。そして、(2c)と(2d)が表しているのは人の「習慣」である。この習慣とは、日常繰り返される動作のことをいう。




 同じ現在形を用いた例でも、「状態」と「習慣」の2つの用法があることがわかると思う。しかし、話し手が出来事を「現在のこととして捉える」ことから、意味が派生していることには変わりがない。何かが状態として存在していることも、また人の習慣も、現在において話し手が見たり感じたりすることから現在形を用いることになる。
 そこで、次のような例も現在形で表される。

(3)
a. Twice two is four.
(2×2は4です。)
b. Water boils at 100℃.
(水は100度で沸騰します。)

 上の例は人が一般の知識として持っていることであるが、それは当然に過去のことではない。もしも過去のこととして考えるのならば「2×2は4」ではなく、また水は100度で沸騰しないことになる。このように現在形とは「一般的な事実」も表すのに用いられるのだが、そこから次のような例に現在形が用いられても不思議はないことになる。

(4)
a. There is no royal road to learning.
(学問に王道なし。)
b. There is no smoke without fire.
(火のないところに煙はたたぬ。)

 上の例は「ことわざ」である。ことわざも当然過去のこととしては考えない。これらも一般的な事実と同様の性格を持っている。


 ところで、次の例はどうであろうか。

(5) Beckham passes the ball to Gerard, Gerard shoots!
(ベッカムがボールをジェラードにパスした、ジェラードシュート!)

 上はスポーツ解説であるが、そのために連続する動作を表している。それらは「瞬間的な動作」のために、解説者が実況を終えないうちに次の動作へ移っている可能性が高い。そこで終了動作という観点から過去のこととして捉えてもいいように思える。しかし瞬間的なことから、話し手は現在のこととして感じて現在形を用いることになる。





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