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7.2.2. 歴史的なことや動詞の特性によるとき
 時制の一致が生じない例として、前の節で述べたように話し手が発話の時点においていまだに事実として捉えている場合があるが、この他にも歴史的な事実を述べる場合にも時制の一致が生じない。歴史上の事実についても、時制の一致とは無関係だからである。

(15)
a. I learned that America was discovered by Columbus in 1492.
 (私は、アメリカは1492年にコロンブスによって発見されたと習いました。)

b. The teacher said that the Civil War began when Southern troops fired on Fort Sumter.
 (サムター要塞に南軍が発砲して南北戦争が始まったと先生は言われた。)

 上は歴史上の出来事なので、直接話法においての従属節は過去時制で表されていたと考えられるが、一段古い過去完了形に変わることなく過去時制のままで表される。


時間的感覚


 また、動詞の特性から時制の一致が生じないこともある。たとえばmustやought toには現在時制と過去時制の区別がない。したがって、この2つを用いている場合にも時制の一致とは無関係である。

(16)
  a. He said, “ I must leave at once.”
  b. He said that he must leave at once.

 (17)
  a. She said “We ought to go home.”
  b. She said that we ought to go home.

 この他、時制の一致を生じさせないのに仮定法があるが、仮定法については次章で述べていく。


時間的感覚






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