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2.2.2.3. 過去においての習慣
 これはある過去に継続していた習慣を表す用法である。
 習慣とは普通、動作を繰り返し生じさせていたことである。そこで、文脈上にはevery dayやevery morning、often、alwaysなどの頻度を表す副詞が続きやすい。

 (13)
  a. After work he played tennis every day.
   (仕事の後、彼は毎日テニスをした。)
  b. Ted often walked along the street during his lunch breaks.
   (テッドはよく昼休みに通りを歩いた。)

 上の2例は過去に生じさせていた習慣としての行動である。これらも過去時制の意味的特徴から、現在と関係が途切れた習慣である。
 (13a)では現在において彼はすでにテニスをしていないことが意味として含まれるのが普通である。また(13b)でも、今ではテッドは昼休みに通りを歩いていないことが意味として含まれる。ここで過去時制の時間表示をもう一度示す。

(14)


 過去においての習慣も上の時間表示で示されるが、習慣とは主に動作の繰り返しである。そこで一定期間の動作連続は、次のようにも表すことができる。

(15)


 上は2.2.2.2.の過去においての状態でも示し、また過去進行形に類似する時間表示だが、新たに設定された時間的枠は一定期間の習慣を表し、それは出来事時(E)を中心として漠然とした時間帯に広がっている。
 
 しかし、その時間枠も過去のこととして捉えているので、現在時に接していない。
 
(16)
a. I started work in the morning at eight o'clock and I did fifteen hours every day.
 (私は毎朝8時に仕事を始めて、毎日15時間働いた。)
b. How often did you go to the headquarters? Was it every week?
 (どのくらいおきに本社を訪問していましたか。毎週でしたか。)

 上も習慣を表している。
 every dayやevery week、oftenの副詞が続いているが、過去を示す副詞は続いていない。しかし過去時制を用いることから、その過去は言外に含まれている。


時間的感覚






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