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Day 5
−予定のbe going toと予測のwill、未来進行形−
 今回は未来を表す表現についてです。be going toとwillの使い方を見ていきます。また未来進行形にもふれていきます。

「be going to」

   「be going to」は「will」よりもはっきりとした意味があるときに使います。それは、あらかじめ決まっていることを表すときに使うことになります。たとえば話す時点において、ある予定がすでに決まっている場合です。
 
 それに対して「will」は、その時点で考える予定や推量を表すことになります。これは予定がすでに決まっているのではなく、まだ「予測」の範囲内であることを意味します。
 
 型は<主語+be going to+動詞の原形>で、be going toの後に動詞を続けます。




 「be going to」の「going」は「go」の進行形ですが、だからといってそれ自体に意味はありません。be going toの3語で助動詞的に使われます。
 
 また「be going to」の後に「go」が続くと、同じような語が2つ続くように感じますが、これは間違いではありません。
 
 I'm going to go to Italy.(私はイタリアに行くつもりです。)
 
 ただし、この「go」は省略して使うこともできます。
 
 I'm going to Italy.

 I am going to buy a TV.(私はテレビを買う予定です。)
 I am not going to buy a car.(私は車を買うつもりはありません。)

 Are you going to sell your car?(あなたは車を売るつもりですか。)
 No, I am not.(いいえ、そんなつもりはありません。)

 上のAre you going to sell your car? は、車を売ることを決めているかどうかをたずねていることになります。


 「be going to」の過去形はbe動詞を過去形にするだけですが、単なる過去のことだけではなくて、それが「実現できなかった」という意味になります。
 
 I was going to be a doctor.(私は医者になるつもりだった。)
 (医者になれなかったという意味が含まれます。)

 (参照:be going toの詳細は、英語の時間的感覚(4.2.3.))






「will」

   「will」は「be going to」のようにすでに決定されている予定ではなくて、発話の時点において話し手が考えていることを表すために使います。
 
 型は<主語+will+動詞の原形>で、willの後に動詞を置きます。否定形は「will」の後に「not」が続きます。疑問形は「will」と主語の語順が逆になります。
 また、「will」の短縮形は「'll」になります。(I'll、You'llなど。)


 一人称を「will」に使うと、次回でふれる「意志」の意味が「will」にあらわれてくるので、一人称に対しては「shall」も多く使われてきました。
 しかし、最近では人称に関係なく「will」を使うようになっています。イギリス英語では、今でも一人称に対して「shall」を使う傾向があるようですが、それでも「will」を使うようになってきています。

 It will be fine tomorrow.(明日は晴れるでしょう。)
 The teacher will give us a test tomorrow.
 (明日先生は私達にテストをするでしょう。)
 He won't be there.(彼はそこにいないでしょう。)
 (won'tはwill notの短縮形です。)
 Will you be at home this evening?(夕方にあなたは家にいますか。)


 (参照:willの詳細は、英語の時間的感覚(4.3.1.)。 または、法助動詞(3))


 The telephone is ringing.(電話が鳴っていますよ。)
 I'll answer it.(わかりました、私がでます。)

 ここで、I'm going to answer it. を使うと、電話が鳴る前からその電話が鳴ることがわかっていることになってしまいます。
 
 また、上で使われている「will」には意志の意味があります。このことについては、次回でふれていきます。








英文法の休息








未来進行形

   「will」は動詞の進行形を使って、未来においての動作の進行も表すことができます。意味はある時点で「〜をしているだろう」となります。
 型は<主語+will be+現在分詞>で、「will」の後に「be」をそのまま続けてから、後にing形の動詞を続けます。

 The train will be passing the station in a few minutes.
 (あと数分でその電車が駅を通過しているでしょう。)
 [in a few minutes = 数分後に(この場合の「in」には、「〜経つと」という意味があります。)]
 
 I will be having dinner in Kyoto at this time tomorrow.
 (明日の今頃は京都で夕食をしているでしょう。)


 (参照:未来進行形の詳細は、英語の時間的感覚(4.3.2.))


 現在進行形だけで未来をあらわすことがあります。意味は「be going to」と同じで、すでに決まっていることを意味します。
 ただし、文中や前の文で未来のことをあらわしていないと(tomorrowなどを使って)、現在のことか未来のことかがわかりません。また、普通は時間的にすぐ近くの未来のことを表します。
 
 I am going out tomorrow.(私は明日でかけるつもりです。)
 They are leaving for Sapporo next Saturday.
 (彼らは次の土曜日に札幌へ出発する予定です。)
 Are you going to the theater tomorrow?
 (明日は映画を見に行くつもりですか。)


 (参照:現在進行形による未来の表現については、英語の時間的感覚(4.2.2.))







「be going to」と「be about to」

   「be about to」も「be going to」と同じで未来をあらわすことができます。比較的使われることは少ないですが、軽くふれておくことにします。このような形式もあるとだけ覚えておいてください。2つの形式は似ていますが、意味は違っています。

 We were just about to go out when the phone rang.
 (私達がちょうど外出しようとしているところに電話が鳴った。)

 「be about to」は日本語訳にあるように、時間的に差し迫った未来をあらわします。「まさにしようとしている」という意味です。そのために、未来をあらわす副詞(tomorrowなど)とは一緒に使えません。




レッスンの確認問題
 このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。


be going to について
問題数:5問



be going to とwill について
問題数:4問


 





ワンランク上の練習問題
 記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。


be going toの用い方について
問題数:5問



willの用い方について
問題数:5問



未来進行形の用い方について
問題数:5問


 



今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。












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