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Day 46
−接続詞2−
 今回も接続詞についてです。becauseやbefore、afterなど、基本的な接続詞についてみていきます。

not only A but also B(AばかりでなくBも)

   これは「AばかりでなくBも」という意味です。not only A で「Aだけではない」という意味、but also Bで「しかしながらBも」という意味があることがうかがえます。このとき「also」は省略される場合もあります。

 She not only did not eat but also did not drink.
 (彼女は食べなかったばかりでなくて飲むこともしなかった。)
 Not only you but also he was absent from the lecture.
 (あなたばかりでなくて彼も講義を欠席しました。)

 AとBは同じ種類の語句(Aが名詞ならBも名詞、Aが動詞ならBも動詞というように)にします。
 また、動詞の形は後ろのBに合わせます。
たとえば上の場合、動詞は「he」に合わせて「was」にしています。






「because」(なぜならば)

   「because」は「なぜならば」や「〜なので」というように、原因や理由を表します。「because」の後には「主語+動詞」(節)を続けていきます。

 I didn't go to the party, because I was tired.
 (私は疲れていたので、パーティーへは行きませんでした。)
 I opened the window because it was very hot in the classroom.
 (教室がとても暑かったので、私は窓を開けました。)


 同じ意味で「because of」があります。しかしこれに続くのは名詞になります。(「of」は前置詞だからです。)
 
 The baseball game was canceled because of rain.
 (雨のために野球の試合は中止になった。)


 また、「because」の前に否定語があると、その否定の意味が「because」に及ぶ場合があります。
 たとえば I didn't come here because I wanted to see her. は「私は彼女に会いたかったので、ここへ来ませんでした。」という意味にすることができますが、「私は彼女に会いたかったために、ここへ来たのではありませんでした。」という意味にすることもできます。これは「ここへ来たこと」は確かだけれども、その理由は「彼女に会うためではなかった」ということです。
 このように2番目の意味は、否定語(didn't)が「because」に及んでいるとみた場合になります。これは次のようにすることもできます。
 
 It was not because I wanted to see her that I came here.


 このように2通りの意味解釈ができる場合があります。最初の意味で通したい場合は、「because」の前に「,」を置くと、「not」の意味が「because」まで及びません。
 
 I didn't come here, because I wanted to see her.
 
 または「because」以下を文頭に持ってくることもできます。
 
 Because I wanted to see her I didn't come here.


 次も同様で、否定語が「because」に及んでいる場合の例です。

 I didn't go to see fireworks because it was crowded.
 (私が花火を見に行ったのは、込み合っていたからではありません。)

 上の場合「込み合っていた」以外の理由で、花火を見に行ったことが予想されます。当然、「混雑していたので、私は花火を見に行かなかった。」とすることもできます。


理由表現の発展的学習はAdvanced study 16を参照してください。








英文法の休息








「before」(〜をする前に)

   「before」は「〜をする前に」や、「〜をしないうちに」という意味です。この場合の「before」は接続詞として使うので、後には「主語+動詞」(節)を続けることができます。

 I always have breakfast before I go to school.
 (私はいつも学校に行く前に朝食をとります。)
 Do it now before you forget.(忘れないうちに、それを今やりなさい。)
 I will clean my room before you come home.
 (あなたが家に来る前に私は部屋を掃除しておきます。)


 「before」の後の動詞は、たとえ未来のことでも現在形を使います。上の I will clean my room before you come home. は You will come home. と I will clean my room. が一緒になった文と考えることができます。しかし、「before」の後では現在形を使うので「will」を取っています。
 
 (これについてはDay49の「2.until」で説明しています。)






「after」(〜のあとに)

   「after」は「〜のあとに」という意味です。これも接続詞として使うので、その後は「主語+動詞」(節)を続けます。

 We went home after we saw the movie.(映画を見た後で家に帰りました。)
 I was very tired after I went shopping.
 (私は買い物に行った後でとても疲れた。)


 文法的にこだわると、時間的な前後関係を表すために「過去からみた過去」という意味で、過去完了を「after」の後に使うことになります。
 たとえば上の I was very tired after I went shopping. では、「after」以下が時間的に前の文の過去よりも、さらに過去の意味を表していますので、I was very tired after I had gone shopping. になります。
 
 これは「before」を使った場合でも同じことがいえます。しかし、「before」の意味は「after」と逆なので、過去完了は「before」の後ではなく、もう一方の主節のほうで使うことになります。
 しかしながら、これは文法的にこだわった場合です。はっきりと時間の前後関係がわかる、「after」や「before」のような語を使う場合や、文脈からそれがわかる場合は特にそうしなくてもいいです。




レッスンの確認問題
 このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。


基本的な接続詞の使い方について
問題数:5問



not only〜の使い方について
問題数:2問


 





ワンランク上の練習問題
 記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。


because, not only, before, after について
問題数:5問


 



今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。












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