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新ページ基礎からの英語学習




 



比較(その1:比較の基本、比較級の作り方、他)


今日からは比較についてです。「より高い」などをあらわす比較級は形容詞や副詞が変化したものです。比較の基本から、比較級や比較の文の作り方などにふれていきます。




   「old」は形容詞で「古い」や「歳をとった」という意味ですが、「older」には「より古い」という意味があります。この「より〜」が比較の基本的な意味です。
 「old」に「er」がついて比較変化したものが「older」ですが、この「er」が語尾につくことは比較変化の基本です。


 「older」のような比較をあらわす語は形容詞や副詞が変化したものです。
このような語を「比較級」といいます。
 また、これに対して元の形容詞や副詞のことを「原級」といいます。

 She is 35 years old. He is 27 years old. She is older.
(彼女は35歳です。彼は27歳です。彼女のほうが歳をとっています。)


「old」の比較級には「elder」というものもありますが、「elder」は兄弟姉妹の中で年上をあらわすのに使います。(年下には「younger」を使います。)
 He is my elder brother.(彼は私の兄です。)
 She is my younger sister.(彼女は私の妹です。)

 His bag is 3000 yen. My bag is 2000 yen.  My bag is cheaper.
 (彼の鞄は3000円です。私の鞄は2000円です。私の鞄のほうが安いです。)


 「cheap」と似た意味で「inexpensive」があります。違いは「cheap」には「安い」の他に「質が悪い」という意味も含まれていることです。したがってIt is a cheap novel.は「それはくだらない小説です。」という意味にもなります。
 それに対して「inexpensive」にはそのような意味がなく、「費用がかからない」や「この値段にしてはいいもの」という意味があります。







   比較級は形容詞や副詞の語尾に「er」のついたものが基本になりますが、形容詞や副詞の前に「more」をおいたものも基本になります。
次は比較級の作り方の基本例です。
 ここは、どのように変化をするのかを見る程度にして、次の「3」へ進んでも構いません。

1<たいていの短い語>
 語尾に「er」をつけます。
 old → older  cheap → cheaper

2<語尾が「e」で終わる語>
 語尾の「e」の後に「r」をつけます。
 large → larger  nice → nicer

3<語尾が「短母音+子音1つ」で終わる語>
 その子音を重ねてから「er」をつけます。
 big → bigger  hot → hotter

4<語尾が「子音+y」で終わる語>
 「y」を「i」に変えてから「er」をつけます。
 happy → happier

5<音節が2つで「ful」などで終わる語>
 音節が2つあって語尾が「ful」、「less」、「ous」、「ish」、「ing」、「ive」で終わっている語は、その前に「more」をおきます。
 famous → more famous  useful → more useful

6<音節が3つ以上ある語>
 音節が3つ以上ある語は、その語の前に「more」をおきます。
 difficult → more difficult

7<不規則に変化するもの>
 形容詞や副詞の中には全く別の形に変化するものがあります。たとえば「good」は「gooder」にはなりません。「good」の比較級は「better」です。
 







   比較級に「than」を続けて2つのことを比較することができます。たとえば、「older」に「than」を続けると「(than以下)よりも年上」という意味になります。
 型は<A+動詞+比較級+than+B>で、意味は「BよりもAがより〜だ」になります。

 She is older than he is.(彼女は彼よりも年上だ。)
 I am a better swimmer than he is. (私は彼よりも泳ぎがうまいです。)


 「ずっと多い(大きい)」や「少しだけ多い(大きい)」などの表現は比較級の前に「many」や「much」、「a little bit(少し)」などをおきます。
 She is a little bit taller than me.
 (彼女は私よりも少しだけ背が高いです。)

 Women live longer than men do.(女性は男性よりも長生きします。)
 I can type faster than you can.
 (私はあなたよりも速く入力することができます。)
 I got up earlier than they did.(私は彼らよりも早くに起きました。)


 上のように「than」以下で前と同じ動詞を使うときはその動詞のかわりに「do」を使います。助動詞や「be動詞」のある場合は、その助動詞やbe動詞だけを使います。
これは同じ動詞の反復を避けるためです。
 また、口語では「than」の後に目的語をあらわす代名詞を続けます。
 I got up earlier than them.

 Is a white shirt more expensive than a blue shirt?
 (白いシャツは青いシャツよりも高いですか。)
 You got better grades than I did.
 (あなたは私よりも良い成績を取りましたね。)


 上とは違って「know better than」には「〜をするほど馬鹿ではない」というように「もっと分別がある」という特別の意味があります。
 I know better than to cheat.
 (カンニングをするほど馬鹿ではないよ。)
 I know better than that.(その手は食わないよ。)







   比較の文のAとBにはそれぞれ同じ種類をおかなければなりません。たとえば前の文でShe is older than he is.の主語は「She」ですが、これと「he」との間で年齢の比較をしています。では次の文のAとBの関係は正しいでしょうか。
 The population of China is larger than Japan.
 (中国の人口は日本よりも多い。)

 実はこの文は良くありません。それは主語の「The population of China」は「中国の人口」という意味で、実際の比較対象は国ではなくその人口の多さだからです。
 したがって「than」以下には国名の「Japan」ではなく、その人口をあらわす語をおかなければなりません。そこで次のようにします。
 The population of China is larger than that of Japan.
 (中国の人口は日本の人口よりも多いです。)


 「that of」は前の語を受けています。(that of = the population of)
 このようにAとBには同じ種類をおき、またAとBの種類を合わせるために「that of」を使います。そして「that」は前に出た名詞の反復をあらわします。







   「more than」は「より多い(大きい)」、「less than」は「より少ない(小さい)」という意味で使うことができます。

 Ten is more than five.(10は5よりも大きいです。)
 The dictionary is more than three kilos.
 (その辞書は3キロよりも重いです。)
 The movie is less than 90 minutes.(その映画は90分にも満たないです。)
 I have less than ten dollars.
 (私の持っているお金は10ドルにも満たないです。)


 この「more」は「many」や「much」の、「less」は「little」の比較級をあらわしています。







   「more than」は「より多い」、「less than」は「より少ない」という意味ですが、その範囲は日本語で考える範囲とは少し違います。
たとえばmore than tenは「10よりも多い」という意味ですが、これに「10」は含まれません。つまり「11以上」になります。less than tenも「10」が含まれませんので「10未満」という意味になります。
 日本語では「10以上」や「10以下」と考えてしまいますがそうではありません。
 そこで、「10」を含めるためにはten or more「10を含んでそれ以上」やten or less「10を含んでそれ以下」を使います。
 また、「inclusive」を使ってあらわすこともできます。「inclusive」には「両方を含んで」という意味があり、型は<from A to B inclusive>になります。

 I will stay from 10 to 20 inclusive.
 (私は10日から20日まで滞在します。)

 それから、「through」を使うこともできます。型は<from A through B>です。
 from Monday through Friday(月曜日から金曜日まで)


 普通はfrom Monday to Fridayだけでも「Friday」を含みますが、曖昧になる場合があります。






今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。







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