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受動態の作り方〜英文法18
受動態の作り方


今日は「〜をされる」という意味の受動態の文についてふれていきます。




   受動態とは主語が「〜をされる」という意味の文で、いわゆる受け身ともいわれている文のことです。基本的な型は<主語+be動詞+過去分詞>で、これにあてはめると受動態の文を作ることができます。
 「be動詞」の後には過去形ではなく「過去分詞」が続きます。過去分詞には受動的な意味があります。それから、「誰にされるのか」をあらわしたい場合は「by+名詞」を加えます。(けれども、「by」以下は省略されることも多いです。そのことについては後ほど「3」のところでふれていきます。)
 たとえばThe novel was written by John.は「その小説はジョンによって書かれた。」という意味の文ですが、主語は「The novel(小説)」でこれが「was written(書かれた)」ことになります。そして書いたのは「by John(ジョンによって)」です。 元の文(能動態)は、John wrote the novel.「ジョンは小説を書いた。」ですが、次はこの能動態から受動態になるまでの過程です。


 My room was cleaned up by my mother.
 (私の部屋は母によって掃除されました。)
 These pictures were taken by her.
 (これらの写真は彼女によって撮られました。)
 [taken(過分)− take(現)− took(過)]







   英語の語順は「主語+動詞+目的語」ですが、受動態の文は目的語をわざわざ文頭に持ってきます。そのことから能動態にした場合の主語よりも目的語のほうに重点がある場合に受動態を使うことになります。
 また、動作をする能動態の主語がわからない場合にも受動態を使うことになります。たとえばSomeone stole my wallet.「誰かが私の財布を盗みました。」やSomeone broke the window.「誰かが窓ガラスを割りました。」よりも次のようにするのが普通です。

 My wallet was stolen.(私の財布が盗まれました。)
 The window was broken.(窓ガラスが割られました。)


 「誰かが〜をした」という意味よりも「何かが〜をされた」という点に重点がおかれます。そして、誰なのかわからない「someone」については省略されます。







   「1」の受動態の基本的な作り方でふれたThe novel was written by John. では、もしもThe novel was written. だけなら意味が不自然なので「by」以下が必要になります。
 けれども、受動態は重点をおく能動態の目的語を文頭におくことから重点のない能動態の主語は省略されることが多いです。特に、元の主語のことがすでにわかりきっている場合によく省略されます。

 English was taught in the class.(そのクラスでは英語が教えられました。)


 ここで、上の場合はそのクラスで英語を教えたのは「先生」であることはわかりきっていることなので「by」以下が省略されます。(この文は意味から「by」以下がなくても不自然ではありません。)
 あえて「by」以下を続ける場合は、それを強調する意味にもなります。

 また、一般的な人や漠然とした人についても省略をします。
 たとえばThey sell flowers at a flower shop.を直訳すると「彼らは花屋で花を売っています。」となります。けれども普通は「They」を訳さずに「花屋で花を売っています。」と訳します。
 なぜならこの「They」は一般的な人や漠然とした人をあらわすからです。この文を受動態にするとFlowers are sold at a flowers shop. というように「by them」が省略されます。


 英語には新情報と旧情報という区別があります。新情報とは、その名の通り新しく文の中に出てくる名詞や予想されない名詞のことをいいます。それに対して旧情報とは、すでに知っていることや予想される名詞のことをいいます。
 そして、新情報は文の後方におかれ、旧情報は文の前方におかれるのが普通です。
 これを簡単に言うと、新情報には「a」や「an」の不定冠詞がつくものがあたり、旧情報には「the」の定冠詞がつくものがあたります。また、「he」や「she」などの代名詞もすでに知っていることなので旧情報にあたります。
 したがって、不定冠詞のつく名詞が文頭におかれる文は少し不自然な印象を与えます。







   上で受動態にした元の文は「主語+動詞+目的語」の第3文型ですが、受動態にできる動詞は「他動詞」で自動詞はできません。それは自動詞が目的語を必要としないからで、そのような文から目的語を主語にする受動態は作ることができないからです。
 そこで自動詞で構成される第1文型と第2文型は受動態にできないことになります。
 ここからは残りの第4文型と第5文型の受動態についてふれていきます。


 文型についてはDay1を参照してください。

 第4文型は<主語+動詞+間接目的語+直接目的語>で、たとえばHe gave his mother a carnation.「彼は母親にカーネーションを渡した。」という文です。この文を受動態にするには2通りあります。それは受動態にする目的語が2つあるからです。
 His mother was given a carnation by him.
 (彼の母は彼からカーネーションを渡された。)
 A carnation was given his mother by him.
 (カーネーションは彼から母に渡された。)


 英語では,里茲Δ亡崟槎榲語(人)を主語にする受動態が一般的です。
 間接目的語には主に「人」が入ることが多いです。また、△里茲Δ閉樟槎榲語を主語にする受動態はあまり使われません。

 もう1つI showed her my friend's picture.「私は彼女に友人の写真を見せた。」を受動態にすると次のようになります。
 She was showed my friend's picture by me.
 [「show」の過去分詞は「showed」と「shown」の2つがあります。]


 「人」を主語にするのが一般的とはいえ、その「人」を主語にすることができない動詞もあります。たとえば、She baked him a cake. は次のようになります。
 ○A cake was baked for him.
 ×He was baked a cake.

 He was baked a cake.は「彼は焼かれた」という意味になり、後の「a cake」は意味上宙に浮いてしまう形になります。このように意味がおかしくなる動詞もあります。
 けれども、要は受動態において主語にできるのはどれかということではなくて、意味が通る文を考えることです。そうすると自然な受動態ができてくるでしょう。







   第5文型は<主語+動詞+目的語+補語>で、たとえばHe called his child Ann.「彼は彼の子供にアンと名付けた。」という文です。
 次はこれを受動態にした文です。
 His child was called Ann by him.
 (彼の子供は彼によってアンと名付けられた。)

 ここで注意が必要なのは「Ann」を主語にした受動態ができないことです。それはこの「Ann」が目的語ではなく補語だからです。次は無理に「Ann」を主語にした受動態の文です。
 Ann was called his child by him.
 これでは文として成立していません。


 第5文型の補語は受動態と関係ありませんので、実際の作り方は「1」の第3文型の受動態と同じになります。







   ここからは応用になりますので、軽く見ておくだけで構いません。
 助動詞のある文を受動態にするには<助動詞+be(be動詞の原形)+過去分詞>の型にします。つまり助動詞が「will」なら「will be+過去分詞」ですし、「can」なら「can be+過去分詞」です。
 He will send her a New Year's card.「彼は彼女に年賀状を送るつもりです。」を受動態にすると次にようになります。

 She will be sent a New Year's card by him.
 (彼女は彼から年賀状を送られるでしょう。)







   疑問文の受動態についてふれていきます。
たとえば、She taught me English. は「彼女は私に英語を教えてくれた。」という意味の文です。次はこれを受動態にした文です。

 I was taught English by her.(私は彼女から英語を教えられた。)

 この文を疑問文にするには「be動詞」を文頭に持ってきて次のようにします。
 Was I taught English by her?(私は彼女から英語を教えられましたか。)


 「who」や「what」を使った疑問文の受動態は次のようになります。
 Who was taught English by her?
 (誰が彼女から英語を教わりましたか。)
 What was I taught by her?(私は何を彼女から教わりましたか。)







   受動態で「by」以外の前置詞が使われる場合があります。たとえばThe mountain was covered with snow.「山は雪で覆われた。」では、「with」が使われています。


 受動態では人に対しては「by」を使うのが基本です。

 もう1つ次の文を見てください。
 She is known by us.
 She is known to us.
 これらの中で「彼女は私達から知られている。」という意味の文はどれでしょうか。
 正解は△任后,蓮嵌狃は私達によって判断されます。」という意味で、この「by」は「判断する」という意味です。このように「by」の意味が異なる場合もあります。上の「知られている」という意味の「known」に対しては「to」を続けることが約束になっています。


 A man is known by the company he keeps.は「人はそのつきあう仲間によって判断される。」ということわざです。

ところでWe were surprised.「私達はおどろいた。」は受動態の文に似ていますが、「surprised」は形容詞として使われるので受動態とは違います。形は過去分詞でも形容詞化した過去分詞も多いです。
 We were surprised at his progress.(私達は彼の進歩に驚いた。)

 次はその他の例です。
 be satisfied with(〜に満足しています)
 be disappointed at(〜にがっかりした)
 be pleased with(〜によろこぶ)







   進行形の受動態は「being」を「be動詞」に続けます。型は<主語+be動詞+being+過去分詞>で、He was writing a letter last night.「彼は昨夜手紙を書いていました。」は次のようになります。
 A letter was being written by him last night.
 (手紙は昨夜彼によって書かれていました。)







   「群動詞」とはいくつかの語が集まって1つの動詞になるものをいいます。たとえば「look」は「見る」ですが、前置詞「after」を続けた「look after」は「世話をする」という意味になります。また他にも次のような例があります。
 catch up with(〜に追いつく)
 speak ill(well) of(〜のことを悪く[良く]言う)
 make use of(〜を利用する)
 take care of(〜の世話をする)

 群動詞は1つの動詞なので、受動態にしてもそのままの語順を保ちます。
 たとえば、I look after your baby while you were out.「あなたがいない間、私はあなたの赤ちゃんをみました。」は次のようになります。
 Your baby was looked after by me while you were out.
 (あなたがいない間、あなたの赤ちゃんは私によってみられました。)


 群動詞の語順はそのままなので、上の文のように「after」にさらに同じ前置詞である「by」が続いても文としては正しいことになります。






今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。







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