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新ページ基礎からの英語学習
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wish と hope/as if/その他の仮定法 (仮定法A)


今回のDay49は仮定法の2回目です。
仮定法については今回で最終回です。

前回の仮定法過去と仮定法過去完了については覚えているでしょうか。
今回はそれをふまえたうえで「wish」の使い方などについてふれていきます。





  wish と hope はどちらも動詞で「〜したい」や「〜を希望する」といった意味があります。

wish と hope には違いがありますが、それは wish が実現の可能性があまりないことを希望するのに対し、hope は可能性があることを希望するところです。

そして、仮定法過去や仮定法過去完了の形式は「wish」の中で使われます。
まずはその wish についてふれていきます。










★<wish について>

<主語+wish>に that をつけてから<主語+動詞>の文をおきます。
(that は普通、省略されます)

その際の文には次の2通りがあります。

1.<主語+wish (that) 主語+動詞の過去形>

2.<主語+wish (that) 主語+過去完了>

  (過去完了とは had+過去分詞のことです)


1は、動詞の過去形を使っているので wish に仮定法過去の文をつけた形になります。
2は、過去完了を使っているので wish に仮定法過去完了の文をつけた形です。

そこで、1の文は「現在の時点で起こったこととは違うこと」または「現在の時点において実現の可能性がないことへの希望」をあらわします。

それに対して2の文は「過去の時点で起こったこととは違うこと」または「過去の時点において実現できなかったことへの希望」をあらわします。

それではそれぞれについて例文を書いてみます。



<wish+仮定法過去>

I wish I were a bird.
(私が鳥ならいいのに)


この文は wish 以下の文で動詞の過去形が使われている「仮定法過去」の文です。
現在の時点において実際とは違うことであり、また実現の可能性がないことをあらわしています。










それではもう少し例文を書いてみます。


I wish it was true.
(それが本当ならいいのに)

I wish I had a driver's license.
(車の免許を持っていればなあ)



<wish+仮定法過去完了>

I wish I had bought the book.
(その本を買っておけばよかった)

wish 以下は仮定法過去完了の文です。
過去のことに対して実際とは違ったことを仮定しています。


She wishes she had married.
(彼女は結婚すればよかったなと思っている)
[marry = 結婚する]


wish についてのまとめです。










wish to


wish に to をおいてそれから動詞の原形を続ける場合もあります。
この場合は「〜したい」という意味になりますが、その意味では want to と同じになります。

けれどもこの場合の「〜したい」という意味では want to を使うのが普通です。

例文を書いてみます。


I wish to be a doctor.
(私は医者になりたい)


wish と to の間に「人」をおいて、その人に「〜してほしい」とあらわすこともできます。
これも want to の間に「人」をおいて「(人)に〜してほしい」とあらわすのと同じになります。
けれどもこの場合は、やはり want to を使うのが普通です。
例文を書いてみます。


I wish you to go there.
(私はあなたにそこへ行ってもらいたいと思います)







★<hope について>

hope は wish と同じように「〜したい」や「〜を希望する」といった意味があります。
けれども、前にも書いたとおり hope のあらわす希望は wish とは違い、実現の可能性があるものを意味します。

したがって、hope では仮定法過去や仮定法過去完了は使いません。
その代わり現在形や未来形がそのまま使われます。

hope の後には that をおいて、それから<主語+動詞>の文をおきます。
(that は省略されます)
そして、その<主語+動詞>の文の内容が「希望する」という意味になります。

また、hope の後には to をおいてから動詞の原形をおいていく場合もあります。


文の形です。

1.<主語+hope (that) 主語+動詞>
  (動詞は現在形や未来形です)

2.<主語+hope+to+動詞の原形>


それでは例文を書いてみます。


We hope you teach us English.
(私たちはあなたが英語を教えてほしいと思っています)

I hope to see you again.
(もう一度あなたに会いたいと思っています)












  <as if 〜>または<as though 〜>は、「まるで〜のようだ」という意味をあらわします。
この場合は、as if または as though の後に仮定法過去か仮定法過去完了が続きます。

そして、「(実際にはそうではないかもしれないけれど)まるで〜のようだ」というような意味をあらわします。
(話し手の確信度はあまり高くないことをあらわします)

仮定法過去と仮定法過去完了を as if または as though に続けるときには時間的な意味に注意してください。
それは、as if または as though はその意味である「まるで〜のようだ」からわかると思いますがその文は従節にあたり、他に主節がある場合があるからです。
そして、主節との関係ではその主節の動詞との間で時間的な関係があります。
その時間的な関係については次のようになります。


1.仮定法過去が続いている場合はその仮定法過去の内容は主節の動詞と同じ時点をあらわします。

2.それに対して、仮定法過去完了が続いている場合はその仮定法過去完了の内容は主節の動詞よりも以前の時点をあらわします。


それでは例文を書いてみます。


I felt as if he were in a dream.
(私は彼が夢を見ているような気がしました)


as if 以下の文は動詞の過去形を使った仮定法過去の文です。
仮定法過去は主節の動詞(この場合は felt)と時点が同じです。


I felt as if he had been in a dream.
(私は彼が夢を見ていたような気がしました)


この場合の as if 以下の文は過去完了を使った仮定法過去完了の文です。
仮定法過去完了は主節の動詞よりも以前の時点をあらわします。










もう1つ例文を書いてみます。


He talked as if he knew everything.
(彼はまるで何でも知っているかのように話していました)

(仮定法過去を使った場合です)


He talked as if he had known everything.
(彼はまるで何でも知っていたかのように話していました)

(仮定法過去完了を使った場合です)





as if +現在・未来


as if の後に仮定法をおかないで、現在形や未来形の動詞をおいた場合は単なる状況をあらわします。
例文を書いてみます。


She teaches us English as if she doesn't know how to teach.
(彼女は私たちに教え方を知らないような方法で英語を教えます)


(It seems that 〜 を使った文と同じような意味になります)









  Day21で、<If+主語+should 〜>の文についてふれていました。
マークで印をつけているところですが参照してみてください。

ところでその<If+主語+should 〜>の文は実現の可能性が低いことをあらわします。
意味としては「万一〜なら」となります。
次の例文はDay21でふれたときに書いたのと同じ例文です。


If Ann should call me while I am out, tell her she can come at any time.
(万一アンが私の外出中に電話をしてきたら、いつでも来ていいと伝えてください)


この文の最初の部分である、
If Ann should call me while I am out,
が<If+主語+should 〜>の文で実現の可能性が低いことをあらわします。
意味は「万一アンが私の外出中に電話をしてきたら」になります。


ところでこの if と should を使って「万一〜」の意味をあらわすのとは別に、もう1つ同じ実現の可能性が低いことをあらわす文があります。
それは were to を使った文です。
were to の文もあるということは、実はDay21のマークのところでもふれていましたが、そのときは were to のことについては詳しくふれませんでした。
そして代わりに、仮定法についてふれるときに were to についてもふれていくことをそのときに書いていましたが、それは were to の文には仮定法過去が使われるからでした。

ここで、Day21で書いたとおり were to についてふれていきます。


were to を使った文は if の文と帰結の文の2つからなります。
そして were to は if の文の中で使われ、帰結の文は仮定法過去の文が使われます。
文の形は次のようになります。

<If+主語+were to+動詞の原形, 主語+助動詞の過去形+動詞の原形>
(主語+助動詞の過去形+動詞の原形とは仮定法過去のことです)

そして意味は「もしも〜なら、〜だろう」となります。
should を使った場合の「万一〜なら」のように実現の可能性があまりないことをあらわしますが、意味的には should よりもその可能性が一段と低く、ほとんど可能性がないことをあらわします。

それでは例文を書いてみます。


If war were to break out, we would go abroad.
(もしも戦争が起これば、私たちは外国へ行くだろう)
[break = 破る、割る]
[break out = 起こる]


If my child were to die, what would I do ?
(もしも私の子供が死ねば、私はどうするだろう)












  would rather は「むしろ〜したい」という意味をあらわします。
文の形は<主語+would rather+動詞の原形>になります。
would rather の文についてはDay31のでふれていますので参照してみてください。

Day31で書いた例文を次に書いてみます。


I would rather go out.
(私はむしろ出かけたいです)


ところで would rather の後に動詞の原形ではなくて、<主語+動詞の過去形>が続く場合があります。
その場合の意味は「むしろ〜したい」ではなくて、「むしろ〜だといいのに」という意味になります。

実はこの場合の would rather 以下の文は仮定法になります。
Day31ではこの文のことについて、仮定法を使うという理由から詳しくふれませんでした。
そして新たに仮定法のところでふれることをDay31で書いていましたが、ここでこの文についてふれていきます。



文の形は次のようになります。
<主語+would rather (that) 主語+動詞の過去形>

意味は「むしろ〜だといいのに」です。
例文を書いてみます。


We would rather he told her about it.
(彼がそのことについて彼女に伝えてくれるといいんだが)

I would rather she went there.
(彼女がそこへ行ってくれるといいのだが)


would rather 以下の文は普通、仮定法過去になります。
























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