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「〜が〜しているのを見る」(知覚動詞について)


今回のDay46は知覚動詞についてふれていきます。
「〜が〜しているのを見た」や「〜が〜するのを見た」などの表現をあらわす動詞を知覚動詞といいます。




知覚動詞とは?

  知覚動詞とは、その名前のとおり見たり聞いたり感じたりすることをあらわす動詞をいいます。
そのような動詞にはたとえば see, watch, hear, feel などがあります。

そしてこれらの動詞の目的語の後に原形不定詞(動詞の原形)や現在分詞(動詞のing形)、過去分詞をおいて、主語が見たり聞いたりすることをあらわす場合があります。
それぞれの例文を書いてみます。
目的語の後に原形不定詞や現在分詞がおかれた場合の意味の違いに注意してみてください。



<知覚動詞+目的語+原形不定詞の場合>

I saw the girl cross the street.
(私は女の子が通りを横切るのを見ました)
[cross = 横切る、交差する]



<知覚動詞+目的語+現在分詞の場合>

I saw the girl crossing the street.
(私は女の子が通りを横切っているのを見ました)



<知覚動詞+目的語+過去分詞の場合>

I saw the girl crossed the street.
(私は女の子が通りを横切ったのを見ました)


このように目的語の後におく動詞の形によってそれぞれの意味は違ってきます。
次からはそれぞれの文の作り方や意味の違いについて、詳しくふれていきます。












  I saw the girl cross the street.(私は女の子が通りを横切るのを見ました)は知覚動詞 see の過去形 saw に目的語 the girl をおいて、その the girl が「通りを横切る」のを見たということをあらわす文です。
「通りを横切る」の「横切る」をあらわすのは cross ですが、この場合の cross は原形不定詞でつまりは動詞の原形です。

このように、see などの知覚動詞の後の目的語に続けて原形不定詞をおき「〜が〜するのを見る」などの意味をあらわします。

文の形は<知覚動詞+目的語+原形不定詞>になります。
知覚動詞とは see, watch, hear, feel など自分の感覚として受けていることをあらわす動詞のことです。









もう1つ例文を書いてみます。


I heard the bell ring.
(私はベルが鳴るのを聞きました)


知覚動詞 → hear の過去形 heard
目的語 → the bell
原形不定詞 → ring







  I saw the girl crossing the street.(私は女の子が通りを横切っているのを見ました)は原形不定詞 cross の代わりに現在分詞 crossing がおかれた文です。

文の形は<知覚動詞+目的語+現在分詞>になります。

現在分詞は「〜しているところ」というように進行している動作をあらわします。
したがって、現在分詞を使った知覚動詞の文では進行している動作を主語が感じていることをあらわします。









もう1つ例文を書いてみます。


I heard a bird singing.
(私は鳥が歌っているのを聞きました)


知覚動詞 → hear の過去形 heard
目的語 → a bird
現在分詞 → singing







  I saw the girl crossed the street.(私は女の子が通りを横切ったのを見ました)は、目的語の後に過去分詞がおかれた文です。

文の形は<知覚動詞+目的語+過去分詞>になります。

目的語の後に過去分詞がおかれると「〜したのを」というように動作が終了した直後のことをあらわします。









もう1つ例文を書いてみます。


We noticed the taxi come up.
(私たちはタクシーがやってきたのに気づきました)
[notice = 気づく、知らせる]


知覚動詞 → notice の過去形 noticed
目的語 → the taxi
過去分詞 → come



ところで、過去分詞を使った使役動詞の文には「〜される」という受動的な意味もあります。
たとえば次の例文を見てください。


I heard my name called.
(私は自分の名前が呼ばれたのを聞きました)

この文は「〜された」という受動的な意味をあらわします。









もう1つ例文を書いてみます。


He saw the window broken by somebody.
(彼は窓が誰かによって割られるのをみました)












  知覚動詞の文と形容詞としての分詞を使った文とではその形が似ています。
けれども、文の構造や意味的なものは少し違ってきますので、ここで一度見ておいてください。

まず形容詞としての分詞を使った文については覚えているでしょうか?
その文について例文を次に書いてみます。

I know the girl playing the piano.
(私はピアノを弾いているその女の子を知っています)

この文の現在分詞 playing は前の名詞 the girl を形容詞として修飾しています。









この the girl playing the piano については、名詞 the girl に playing以下の文が形容詞として続くので、意味は「ピアノを弾いているその女の子」となります。
この意味については次の知覚動詞の文と比較するのに覚えておいてください。

注目するところは、日本語に訳したときの「その女の子」の位置です。
また形容詞としての分詞については前にもふれていますので参照してみてください。
Day25のマークのところでふれています。



次に、知覚動詞の文を書いてみます。


I saw the girl playing the piano.
(私はその女の子がピアノを弾いているのを見ました)

この文は知覚動詞の文で、playing以下の文は the girl の動作をあらわしています。
注意することは、この場合の playing以下の文は the girl の動作を説明しているものであり、形容詞として修飾しているわけではないということです。

つまり the girl が形容詞として修飾された場合の最初の文、
I know the girl playing the piano. の「the girl playing the piano」はまとまった1つの目的語となります。

それに対して知覚動詞を使った次の文、
I saw the girl playing the piano. の目的語は「the girl」だけとなります。
なぜなら、「playing the piano」は the girl の動作を説明するための、独立した現在分詞(補語)だからです。
そして独立して説明するので the girl playing the piano の意味は「その女の子はピアノを弾いている」となります。

ここまでのことを下にまとめてみます。









このことから意味にも違いがでてきます。
それは「ピアノを弾いているその女の子」という形容詞として分詞が使われた文と、「その女の子はピアノを弾いています」という知覚動詞の文の意味の違いです。

つまり知覚動詞の文の場合、目的語は知覚動詞以下の文の中で主語のような意味をあらわすことになります。

意味の違いについても下にまとめてみます。



















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