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新ページ基礎からの英語学習
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程度を意味する副詞(副詞C)


今回は副詞の4回目です。
副詞の4回目は程度に関係した副詞について書いていきます。





  程度の副詞とはどういうものでしょうか?
意味的には「非常に」や「絶対に」、「かなり」といったものをあらわす副詞のことをいいます。
例文を書いてみます。


I completely forgot to send a letter.
(手紙を出すのをすっかり忘れてしまった)
[completely = 完全に、すっかり]

(参考として<forget to+動詞の原形>は「〜し忘れる」という意味ですが、<forget+動詞のing形>は「〜したのを忘れる」という意味になります。)


この文の「すっかり」の意味にあたる「completely」が程度の副詞です。
そして程度の副詞はこのように文中で使われます。
それではその程度の副詞について、どのような種類があるのかを下に例としてあげてみます。







上に例としてあげた程度の副詞の文中での位置は普通、文中におかれます。
そして文中では動詞の前または be動詞の後ろになります。(助動詞があれば助動詞の後ろです。)

また文の後ろに置くこともできますが、特に否定的な意味を持つ「hardly」といった副詞はかならず文中になります。
それではこれらの例文を少し書いてみます。


My answer was absolutely wrong.
(私の答えは完全に間違っていた)
[wrong = 不正な、悪い、間違っている]

I greatly enjoyed dancing.
(私は非常にダンスを楽しみました)

It is somewhat difficult.
(それはいくぶん難しいです)


この他に例文として書いていない「too」や「so」、「almost」や「nearly」などについては、もっと詳しくふれる必要があるので次から新たに書いていきます。






  so も too も副詞や形容詞の前において「非常に」といった意味になります。
ただし、so は「そんなに」や「とても」という意味になりますが、too は「〜すぎる」や「あまりにも」というように「必要以上」の意味があります。
これは so と too の大きな違いです。
それではそれぞれの例文を書いてみます。


★<so の場合>
She looked so happy.
(彼女はとても幸せそうだった)

Don't speak so fast.
(そんなに速くしゃべらないでください)

I worked so hard.
(私はとても一生懸命働いた)



★<too の場合>
The shirt is too large for her.
(彼女にそのシャツは大きすぎます)

You are driving too fast.
(スピードを出しすぎていますよ)

He works too hard.
(彼は一生懸命に働きすぎる)







★<too の名詞修飾>

上の too の例文では副詞や形容詞の前でしか too を使うことができませんが、名詞の前にもおいて「〜すぎる」という意味の文を作る場合があります。
それは much や many を too の後ろにおいて、それから名詞を続ける場合です。

ただし、この場合の名詞は不可算の名詞と複数形の名詞に限られます。
そして当然不可算の名詞には much があてはまり、複数形の名詞には many があてはまります。
つまり文の形としては次のようになります。

<too+many+複数形の名詞>
<too+much+不可算の名詞>

それではその例文を書いてみます。


There is too much sugar in coffee.
(コーヒーに砂糖が入りすぎています)
(sugar は不可算名詞ですので much をつけます。)

There are too many commercials on TV.
(テレビにコマーシャルが多すぎます)
commercials と「s」がついて複数形になっていることに注意してください。)













very と much について


very も副詞で「非常に」や「とても」という意味があります。
very は形容詞と副詞を修飾するためにそれらの前におかれます。


I walked very carefully.
(私はとても気を付けて歩きました)

This textbook is very important.
(この教科書はとても重要です)


また much にも同じように「非常に」や「とても」という意味があります。
ただし、much は動詞を修飾します。
さらに普通は疑問文と否定文で使われます。


Do you see her much ?
(あなたは彼女とよく会いますか)

I don't like tea much.
(私はあまりお茶が好きではありません)


much を肯定文で使う場合には much の前に very をつけます。
I like tea very much.







  <too 〜 to do...>は「あまりにも〜すぎて、...できない」という意味です。
中学あたりで出てきているものだと思いますが、もう一度見ておいてください。

文を作るときの考え方ですが、まず too の後には形容詞か副詞をおきます。
そして意味は「〜すぎる」となります。

それから次の to の後には動詞をおきます。
そして to 以下の文の意味は「...できない」となります。
それでは例文を書いてみます。


The tea was too hot to drink.
(そのお茶はとても熱くて、飲むことができなかった)
このように、to 以下の文は否定的な意味になります。
また、この文の主語は「The tea」ですが、to の後の動詞の目的語がこの主語と同じときはその目的語を省略します。
つまり、次のような文にはしません。
×The tea was too hot to drink it.


This problem is too difficult for me to solve.
(この問題は私には難しすぎて解くことができない)

They were too tired to walk.
(彼らはとても疲れていて歩くことができなかった)
ここでまとめてみます。







<too 〜 to do...>と<so 〜 that 主語 can't ...>について


<too 〜 to do...>の文は<so 〜 that...>の文で書き換えることができます。
(<so 〜 that...>についてはDay18を参照してください。)

たとえば前に書いた例文である、
The tea was too hot to drink.
(そのお茶はとても熱くて、飲むことができなかった)
を、<so 〜 that ...>の文に書き換えてみると次のようになります。


The tea was so hot that I can't drink it.
(そのお茶はとても熱くて、私は飲むことができなかった)
このように書き換えられます。
つまり<so 〜 that...>の文で that節を否定の文にして書き換えるわけです。

また that節は「文」ですので<too 〜 to do...>の to 以下の文とは違って<主語+動詞>の文にしなければなりません。
それから、that節の中の文で動詞の目的語が主語と同じ場合であっても<too 〜 to do...>のときのように目的語は省略はされません。
(つまり、that節は完全な文として作ります。)

また<too 〜 to do...>の文は「〜しすぎて...できない」という否定的な文ですので、<so 〜 that...>の that節の中が肯定になっている場合の「〜なので...できる」という意味の文は<too 〜 to do...>の文ではあらわすことができません。
(あくまでも<too 〜 to do...>であらわす文は否定の意味です。)








  almost は「ほとんど」という意味があります。
また「たいてい」という意味もあります。
それでは例文を書いてみます。


Summer is almost over.
(夏はほとんど終わりました)

This is almost correct.
(これは大体合っています)
[correct = 正しい、正確な]


注意することは almost は副詞であって形容詞ではないということです。
almost はその意味上、形容詞として名詞の前において使えるように思えますが、副詞ですのでそのような使い方はできません。


ただし、all などの前に almost をおいてから使うことはできます。
その例文も次に書いてみます。


Almost all the students go on a school excursion
(ほとんどの学生は修学旅行へ行きます)
[a school excursion = 修学旅行]



nearly について


nearly にも「ほとんど」といった意味があります。
そしてその「ほとんど」という意味では、almost と同じように使うことができます。
たとえば次のような例文があります。


She is nearly blind.
(彼女はほとんど目が見えません)
[blind = 目の見えない]

We are nearly at the top of the mountain.
(私たちはほとんど山の頂上にいます)


ただし、almost と nearly は両方とも否定形の動詞(don't や didn't を使った文)で使うことができますが、否定語(no や none, nothing)では「almost」を使います。
これは、almost に否定語をつけて「ほとんど〜でない」という意味の表現をする方法です。
(この意味では「hardly」を使って書き換えることもできます。)
この例文を書いてみます。


He knows almost nothing.
  (彼はほとんど知りません)

× He knows nearly nothing.


また、「almost には all などをつけて使うことができる」と前に書きましたが、nearly も同じようにして後ろにつけて使うことができます。
ただし、「any」については「almost」でしか使うことができません。



We listen to almost any kind of music.
  (私たちはほとんどすべての種類の音楽を聞きます)

× We listen to nearly any kind of music.










もう少しで〜しそうだった


よく会話で使われる表現で「もう少しで遅刻しそうだった」というのがあると思います。
他にも「もう少しでバスに乗り遅れそうになった」などもあると思います。
これらは「〜しそうだったけれども、何とか間に合った(うまくいった)。」という表現ですが、こういう表現も almost や nearly を使ってあらわすことができます。
たとえば次の文を見てください。


I was late for school.
(私は遅刻した)
この文では「すでに遅刻してしまった」ことを意味しますが、これに「almost」を加えると次のような文になります。

I was almost late for school.
(私はもう少しで遅刻するところだった)
この文の意味は「もう少しで遅刻するところだった」ということで、結局は何とか間に合ったことを意味しています。
このように almost を使うことで日常よく使われる表現の1つをあらわすことができます。





almost と nearly について少しまとめてみます。










  hardly も scarcely も「ほとんど〜ない」という意味です。
否定的な意味で使われます。
また文頭におくことによって倒置もおきます。
(倒置についてはDay28を参照してください。)

hardly と scarcely については前回のDay29でもふれました。
そのときは頻度の副詞としてそれぞれに「ever」をつけて使いました。
hardly も scarcely も「頻度」と「程度」の副詞として使うことができますが、頻度の副詞として使う場合には「ever」をつけることに注意がいります。

頻度の副詞は「時間的」に物事の起こる確率をあらわしたりするもので、たとえば「hardly ever」の場合は「(時間的に)ほんのたまにしかそれがおきない」というような意味になります。
また、程度の副詞は「ほとんど何かを知らない」や「ほとんど何かを持っていない」というような意味で使われます。







hardly や scarcely(程度の副詞として)の例文を次に書いてみます。


<hardly の例文>
I hardly knew him.
(私は彼をほとんど知らなかった)

I can hardly believe it.
(私はそれをほとんど信じることができません)


<scarcely の例文>
There was scarcely anything to eat.
(食べるものはほとんど何もなかった)

We can scarcely hear him.
(私たちは彼の言うことをほとんど聞くことができません)














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