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新ページ基礎からの英語学習
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場所を意味する副詞(副詞A)


今回は副詞の2回目です。
副詞の2回目は特に場所に関係した副詞について書いていきます。
どれもどこかで見たことのあるものだと思いますが、ここでそれぞれの使い方について復習をしながら見ていってください。





  here も there も副詞で場所をあらわします。
意味は here が「ここに」で there が「そこに」をあらわします。
また場所をあらわす副詞が文中におかれる位置は、普通の場合文の後ろになります。
まずは例文を次に書いてみます。


★<here(ここに)の例文>

She lives here.
(彼女はここに住んでいます)

She will be here.
(彼女はここに来るでしょう)

John's house is here.
(ジョンの家はここにあります)



★<there(そこに)の例文>
「ここに」という意味の here よりも「遠いところ」という意味があります。

She lives there.
(彼女はそこに住んでいます)

She will be there.
(彼女はそこへ行くでしょう)

He stayed there until lunchtime.
(彼は昼食の時間までそこにいました)



ところで「場所をあらわす副詞は普通文の後ろにおかれます」と書きましたが、here と there の場合は文頭において使う方法もあります。
それは「相手の注意を引くため」の使い方です。
つまり、人に対して「ほら、〜だ」のような意味で使います。

ただし、here や there をこのような意味で文頭において使う場合は倒置がおきます。
倒置とは文の普通の語順である<主語+動詞>が逆になって<動詞+主語>になることをいいます。
それでは例文を書いてみます。


Here comes John.
(ほら、ジョンがやってきた)

There goes the bell !
(ほら、鐘がなる)

このように主語と動詞が逆の順番になることに注意してください。
ただし、主語が代名詞のときは倒置がされません。
つまり、代名詞が主語だったらそのまま<主語+動詞>の順番になります。
たとえば次のような例文があります。


Here she comes.
(ほら、彼女がやってきた)
代名詞である「she」のために倒置はおきず「here」が文頭におかれただけになります。

また他にも目的地に着いたときや相手に物を渡すときなどにもこの方法が使われる場合があります。
そのような文には次の例があります。


Here we are.
(さあ、着きましたよ)
目的地に着いたときに使います。

Here you are.
(はい、どうぞ)
相手に物を渡すときに使います。


There you are.
(さあ、どうぞ)
(そら、私の言うとおりだろう)
この文の場合は2つの意味で使われます。


here と there を and で結ぶと、「here and there」となって「あちこちに」という意味の言葉になります。









  here や there が文頭におかれると倒置がおきることはの中で書きました。
倒置とは主語と動詞の順番が逆になることですが、この倒置は文の中の副詞を強調したいときに文頭に持ってきたときや、否定的な意味を持つ副詞を文頭に持ってきたときなどにもおきます。
たとえば次の例文を見てください。


Ann was so excited that she could not speak.
(アンはとても興奮して話すことができなかった)
この文は<so 〜 that...>の文です。
この文で「so excited」を強調した文を次に書いてみます。


So excited was Ann that she could not speak.
このように主語と動詞が逆になります。
(Ann was → was Ann)
that以下の文の語順には変化がおこりません。
ただし、主語が代名詞のときは倒置がおこりません。
たとえば、上の文の主語が「she」だった場合は次のような倒置のしかたになります。


まずは普通の文です。
She was so excited that she could not speak.
(彼女はとても興奮して話すことができなかった)
この文を同じように「so excited」を強調して文を作ってみます。

So excited she was that she could not speak.
このように代名詞が主語のときは強調をしても倒置がおこりません。
(she was の語順はそのままです。) また次に否定的な副詞の倒置についても書いてみます。



★<否定的な副詞の倒置>

前回のDay27では副詞の基本について学習しましたが、その中では副詞である「hard」がでてきました。
hard は「かたい、難しい」といった意味がありますが、その hard に「ly」がついた形の「hardly」には「ほとんど〜ない」という否定的な意味があります。
(hard は、副詞に「ly」をつけてさらに違う意味をもつ副詞になるものの1つです。
詳しくは前回のDay27、「副詞の作り方」の後半部分を見てください。)
その hardly を使った例文を次に書いてみます。


She hardly knew the news.
(彼女はそのニュースをほとんど知らなかった)
この文で hardly を文頭に持ってきて普通に倒置をすると、「she」は代名詞ですから<主語+動詞>の語順が変わらないように思えます。
しかし、否定語が文頭にきた場合の倒置ではかならず主語と動詞が倒置されます。
また助動詞がある場合は主語と助動詞が倒置されます。

ただし、一般動詞(この場合は knew)が使われている場合は do や does, did が代わりにおかれてその後に主語と動詞が倒置されずにそのまま続きます。
それでは上の文を倒置した例を次に書いてみます。


Hardly did she know the news.
このように hardly が文頭にくると倒置がおきますが、一般動詞がある場合は did などがおかれてその後ろは<主語+動詞>の普通の語順が続きます。
「did」がついた理由は、一般動詞が「knew」と過去のことだからで、それに一致させます。
そして did がおかれることで knew は現在形「know」に変わります。
これまでのことをまとめてみます。










  ところで「there」が文頭におかれるのに「there is(are)の構文」があります。
ここでそのことについて復習してみます。
there is(are)の構文は「〜がある」や「〜がいる」などの不特定の存在をあらわすのに使います。
(存在構文ともいわれます)
文の形は<There+be動詞+主語>になります。
主語と動詞が普通の文とは逆の順番なので特殊な文型になりますが、「there」自体に意味はありません。
ですが、疑問文にする場合には「there」を主語のようにして Is there 〜?のようにします。

また there の次の be動詞はその後の主語の数などに一致させます。
つまり、その主語が複数ならば there are 〜 のようになるわけです。
それでは例文を次に書いてみます。


There is a post office across the street.
(郵便局は道の向こう側にあります)

There are some trees in the park.
(公園にはいくつかの木々があります)
このように後の主語にあたる「some trees」にあわせて be動詞も are にします。
もちろん過去に対することならば be動詞も過去にします。
過去に対する there の例文も次に書いてみます。


There was a good movie on TV.
(いい映画がテレビでありました)
さらに疑問文の there の例文も書いてみます。

Are there any letters for me ?
(私に手紙はありませんか)
このように疑問文にする場合は「there」を主語のようにして文を作ります。


ところで、there is(are)の構文は「不特定の存在をあらわすときに使う」と前に書きました。
つまり、特定の主語の場合はこの構文を使って文を作ることはできないことになります。

まずは次の例文を見てください。


There is a book on the table.
(テーブルの上に本があります)
この文はこのまま there であらわすことができます。
では次の文はどうでしょうか?

There is my book on the table.
(テーブルの上に私の本があります)
この場合では、実は there を使って文を作ることができません。
それは、最初の文の「a book」は不特定の主語だったので「there」であらわすことができましたが、次の文では「my book」と特定した主語になっているので「there」が使えないからです。
このように 主語の前に my や the, this などがついた特定化された名詞は「there」を使ってあらわすことができません。

ただし、人や物の名前を列挙してあらわすときや、相手にその存在を気づかせたりする場合には特定の主語でも「there」を使ってあらわすことがあります。


ここで there is(are)の構文についてまとめてみます。










  somewhere も anywhere も場所をあらわす副詞です。
意味はどちらも「どこかに」という意味です。
また他にも場所をあらわす副詞として次のようなものがあります。


everywhere = (至る所に、どこでも)

nowhere = (どこにも〜ない)

away = (離れて、去って、遠くへ)

far = (はるかに、遠くに)
などがあります。
ここではこれらの6つの副詞について説明を書いていきます。



★<somewhere,anywhere>

somewhere と anywhere はどちらも「どこかに」という意味をあらわします。
そしてその使い方の違いは some と any の場合と同じです。
つまり、somewhere は肯定文で使われ anywhere は疑問文や否定文で使われます。

また、anywhere を否定文で使うとその意味は「どこにも〜ない」となりますし、肯定文で使うと「どこでも」という意味になります。
それぞれの例文は次のようになります。


<肯定文での somewhere(どこかに)>
She needed somewhere to stay.
(彼女はどこかに泊まるところが必要だった)

<疑問文での anywhere(どこかに)>
Did you go anywhere during the summer holidays ?
(夏休みの間に、あなたはどこかに行きましたか)

<肯定文で anywhere を使った場合>
You can go anywhere.
(あなたはどこへでも行くことができます)
意味は「どこでも」になります。

<否定文で anywhere を使った場合>
We are not going anywhere tonight.
(私たちは今夜どこへも行きません)
意味は「どこにも〜ない」になります。



★<everywhere,nowhere>

everywhere は「至る所に、どこでも」という意味ですが、nowhere は「どこにも〜ない」という否定的な意味です。
それではそれぞれの例文をまず書いてみます。


<everywhere の場合>
I see her everywhere.
(私は彼女を至るところで見ます)
また everywhere は接続詞的に使うこともできます。
次に接続詞として使った例文も書いてみます。

Everywhere you go, towns are the same.
(どこへ行っても、町に変わりはない)


<nowhere の場合>
We went nowhere last Sunday.
(この前の日曜日はどこへも行かなかった)

また、nowhere は否定的な意味を持つ副詞ですので、「倒置」のところで学習したように nowhere も文頭におかれるときは<主語+動詞>が倒置されます。
その例文を次に書いてみます。


Nowhere is this tendency.
(この傾向はどこにもない)
[tendency = 傾向]
このように nowhere は文頭におくと倒置がおきます。
またこの文のもとの文は次のようになります。
This tendency is nowhere.



★<away>

away は「離れて、去って、遠くへ」などの意味があります。
比較的多くの意味を持つ副詞です。


He walked away to the door.
(彼はドアの方へ歩いていった)

The village is five miles away from here.
(その村はここから5マイル離れています)

She went away.
(彼女は立ち去った)

She sent him away
(彼女は彼を追い払った)
[send away = 追い払う、首にする]



★<far>

far は場所をあらわす場合には「はるかに、遠くに」という意味があります。
普通は疑問文や否定文で使われます。
肯定文で使う場合には普通「far」を単独で使わないで「a long way」を使います。
それでは例文を次に書いてみます。


How far is it to the village. (疑問文で)
(その村まではどのくらいありますか)

We don't have time to go far (否定文で)
(遠くに行くための時間がありません)

The station is a long way. (肯定文で)
(駅は遠いです)
このように肯定文では普通「far」を単独で使いません。
ただし、他の強調をする副詞 too や quite などがつくときや、他の場所の副詞 away や up などがつくときは肯定文でも使われる場合があります。

その例としては次のようなものがあります。


My house is far away from here.
(私の家はここからずっと遠いです)
far に away をおいて肯定文で使った例です。


far と away が完全にくっついて1つの語になったものがあります。
それは「faraway」ですが、副詞ではなく形容詞になります。
また、意味は「遠い、遠く離れた」という意味がありますが、限定形容詞なので名詞の前にしかおくことができません。
a faraway place(遠く離れた場所)


ところで far の使い方の1つに「as far as 〜」があります。
この「as far as 〜」で「〜する限り」という意味では前にも書いたことがありました。
たとえば、as far as I know では「私の知る限り」という意味になりました。
そして場所をあらわすことでは「〜まで」という意味があります。
例文を書いてみます。


He went as far as Kyoto.
(彼は京都まで行った)

He walked with her as far as the sea.
(彼は彼女と海まで散歩をした)

否定文の場合は「so far as」と、最初の「as」の代わりに「so」がおかれた形が使われる場合もあります。




far の比較級と最上級について


far は farther, further という2つの比較級と、farthest, furthest という2つの最上級をもっています。

一般的には「さらに遠く」のように距離をあらわす場合は、farther, farthest を使います。

それに対して「さらに」や「ずっと」というように程度をあらわす場合は further, furthest を使います。
















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